看護師転職大作戦

仕事を辞める看護師は退職して「無職」になるべきではない理由

しくじり師長
ローレンロウ

仕事辞めて1年くらい海外旅行に行ったり、習い事をしてる看護師さんのインスタ見つけたの。イイよねぇ~。私も無職になっちゃおうかな~。
ふーん、そんな人もいるんだね~。
ちっ!リア充か……。

そういう人は、仕事をする期間と無職期間を計画的にやりくりしている人。安易に「無職」になったのではありませんよ。

じゃ、結婚して旦那さんに養ってもらって、「無職」になるってのはどうでしょう?

それもまた別の話!

今回は、そのように計画的に無職になる人向けではなく、

  • 何となく無職になろうとしている人
  • 無職になっても「何とかやっていけるんじゃね?」と安易に考えている人
  • 「無職になっても大丈夫なのかな?」という不安がある人

に向けた、

「無職になるべきではない!」というの警告のお話です。

退職して無職になった看護師Aさんの悩み

看護師Aさん(26歳)は、新卒で就職した急性期病院に1年2ヶ月勤務していましたが、仕事のハードさと先輩の厳しい指導についていけず退職しました。

その後、慢性期病院に転職しましたが、排泄介助や移動介助などの肉体労働が多く、腰痛やひどくなり半年で退職。

その後は、ときどき単発のイベントナースなどのアルバイトをするほかは無職の状態です。

親元で再就職先を探しながら、「この先どうなるんだろう……」という不安を抱えています。

ゲームとか、昼寝とか、し放題なんでしょ?うらやましい!
そんなわけないでしょ!で、毎日何してんの?

Aさん: 「『毎日何してるの?』って、聞かれるのが一番ツライんです……。一応「看護師転職サイト」とか見てるんですけど……」

Aさんは無職期間が1年を過ぎ、失業保険の給付も終わっています。

在職期間が短いため、退職金もわずかでそれまでの貯蓄もありませんでした。

親元で生活しているため、食べることには困りませんが、再就職への意欲が失われつつあります。

無職になった看護師が抱える悩みとは

Aさんのように無職になってしまった看護師は、次のような悩みを抱えています。

  • 仕事が見つからない
  • 目標が見つからない
  • 就職先への要望が多くなり決断できない、考えすぎてしまう
  • 働いていないという罪悪感、ストレス
  • 実家暮らしの場合、親に負担をかけている
  • 自分は何もできないという否定的感情

さらに、一人暮らしの場合は、収入がなくなることで

  • 「生活していけなくなる」という不安
  • 借金に関する悩み

を抱えるケースもあります。

家族や友人、地域との人間関係が崩れ、生活が破綻してしまうこともあります。

ちょっと、脅かし過ぎじゃない?

看護師が無職になるリスクとは

ハードな仕事やギスギスした人間関係に嫌気がさし「無職っていいな」「働かなくていいなんて最高じゃん」と憧れを抱く気持ちはよーくわかります。

でしょ、でしょ。

しかし、「もう仕事に行かなくていいんだぁー。なんという幸せ」という気持ちが、いつまでも続くものではありません。

経済的に余裕がなくなる

●収入がない

仕事を辞めると不動産や株利益での収入でもない限り、収入は途絶えます。

失業保険がもらえるのも、退職後3~4ヵ月先からです。

参考記事:看護師のためのハローワーク失業給付(失業手当・失業保険)の手続きガイド

●貯蓄が減る

そこで頼みの綱となるのは「貯蓄」ですが、『みかんちゃん』は貯蓄はありますか?

……。

ちなみに、一人暮らしに必要な生活費とは、

一人暮らしの生活費(例)
家賃 50,000円
食費 20,000円
水道光熱費 7,000円
通信費(携帯・プロバイダ) 10,000円
日用消耗品(化粧品も含む) 5,000円
衣服費 5,000円
交通費(またはガソリン代) 5,000円
娯楽費 5,000円
計) 102,000円

しかもこれ、結構節約が必要な概算です。

美容室にも行けない……。
海外旅行や習い事なんて論外じゃん。

そして、このほかにも、健康保険・年金・税金(住民税・自動車税←所有していれば)も必要です。

保険・税金
国民健康保険 10,000~30,000円前後
(前年の所得と自治体による差あり)
年金保険 16,000円超(平成27年現在)
住民税 前年度の所得の10%前後

これらを合算すると、ひと月に150,000~160,000円くらいが必要になります。

繰り返しになりますが、これは節約したうえでの話です。

100万円やそこらの蓄えでは、半年足らずで底をついてしまいます。

さらに!高収入が染みついた看護師は、「急に生活レベルが下げられない」ということも肝に銘じておきましょう。

「お金が借りられない」「部屋(賃貸物件)も借りられない」という問題も発生します。

無職になることを機に、少し家賃が安い部屋に引っ越ししようと思っても、無職の状態では、賃貸物件の審査には通りません。

また、過去にクレジットやキャッシングの滞納があると「個人信用情報」に記録が残っている場合があります。

看護師は社会的信用の高い職業ですが、それはあくまでも勤務していることが条件です。

「免許がある」「以前働いていた」「再就職先はたくさんある」は審査には効力はありません。

つまり、無職になると、まっとうなところからは、お金を借りることもできなくなります。

そして、闇の世界に……。

怖っ……。

精神的に不安定になりやすい

無職のツラさは「お金」の問題だけではありません。

●心のどこかに「将来の不安」がある

仕事に行かなくていい喜びに浸ろうと思っても、心のどこかに「将来の不安」が潜んでいます。

友達と遊びに行っても、一人のんびり家で過ごしているときでも、ふとした時にその「不安」が顔をのぞかせてきます。

●日々の生活に張りがなくなる

無職になると、決まった時間に起きる必要もなくなり、生活リズムが乱れてきます。

食生活も乱れやすく、健康を害するケースもあります。

また、ネットの掲示板で同じ悩みを抱える人とのつながりを求めて夜な夜な交流し、ネット依存に陥ります。

見たんか!

想像です。

これは悪いことばかりとは言えませんが、ネットの中では、自分に都合のいい相手や情報だけを信用しようとし、考えが狭くなりがちです。また、許容できない意見にかえって不安を抱くことになります。

でも、分かる気がするわ。私も妊娠中はネットばかり見てたもん。

人間関係がうまくいかなくなる

●家族の中で肩身が狭い

無職で実家に住む、いわゆる「ニート」の状態は、生活には困りませんが、「親に負担をかけている」「自分以外の家族は仕事をしている」という引け目を感じることになります。

「仕事ないの?」「探してるの?」「何かしたら?」のプレッシャーは、日々強くなることでしょう。

それが原因で家族とケンカになることもあります。

そっとしといてくれたらいいのに!
親は心配して言ってるんだけどね……。

●結婚を迫って、彼氏との関係がぎくしゃくする

無職になる方法のひとつに「結婚」を考えてしまうと、かなり危険です。

男性は、相手女性の「仕事辞めようと思うの」発言には、警戒態勢を強めます。

あるある!

無職になりたいがために、むやみに結婚を迫るのは控えましょう。

●仕事をしている友達と疎遠になる

無職になるといつでも遊びに行ける状況ですが、友達からは「無職の人を誘っても悪いよね」と思われてしまいがちです。

また、友達の仕事の充実ぶりはもちろん、悩みでさえも聞きたくなくなり、次第に関係に距離ができていきます。

無職になるべきではない最大の理由は「再就職困難!」

無職は「経済的な問題」や「将来への不安だけ」でなく、再就職を困難にすることが最大の問題です!

そうはいっても、看護師はいつでも再就職できるじゃん!

あまい!

無職になると、

  • 仕事に対する意欲が低下する
  • 自己肯定感がなくなる
  • キャリアの評価が下がる

が生じ、これらはいずれも「再就職を困難にする原因」になります。

転職活動そのものが億劫になる

無職期間が長くなると、「早く次の仕事を探さなきゃ」と思う一方、転職活動自体がイヤになってきます。

そうなの?Aさんは、ネットで転職情報見てるって言ってたよ。

厳しいことを言いますが、それは、ネットを見て転職活動をしている気になっているだけです!

「ネットで転職先を探しても、目ぼしいものがない」
「自分にできる仕事が分からない」
「この仕事をする目的が分からない」

などを言い訳に、「ネットで閲覧」以上の行動に踏み出そうとしなくなります。

潜在看護師が多い理由もそういった背景があると思います。

再就職に不利になる

無職期間が長くなると、

  • 人間関係に問題がある人
  • 仕事や職場に適応できない人
  • 労働意欲が低い人
  • また辞めてしまうかもしれない人

と思われてしまい、それが原因で採用を見送られやすくなります。。

好条件の就職ができない

蓄えが底をつき、収入を得るための再就職を余儀なくされると、職場環境の良くない「ハズレ病院」や「ブラック病院」に再就職することになりがちです。

そして、そこも長くは続かず、退職。以後、負のスパイラル……、です。

無職の期間を作らずに転職する方法

無職の期間を作らずに転職するためには、転職時期に合わせて、在職中から計画的に転職活動を行いましょう。

在職中の転職は計画的に!看護師が仕事をしながら転職活動を進めるコツと流れ
「転職先の内定をもらったのに、病院が辞めさせてくれません。転職先に何と言えばいいでしょうか?」 ふーん、大変だねこりゃ……。 また、『看護師転...
でも、ちょっとだけでもいいから無職を味わいたい……。

それでもちょっとは休みたい→1ヶ月を目途に再就職を

無職の期間を作らずに転職するのがベストですが、ちょっとだけでも無職になりたい場合は、再就職先を決めて無職期間を作る方法があります。

在職期間中に転職活動を行い、再就職先を決め、そこでの仕事開始日を交渉しましょう。

また、

  • 新年度の一括採用
  • 新規開業、事業拡大に伴う増員

などの就職日が比較的先のほうに設定されている職場への転職では、そこでの就業開始に合わせて早めに退職し、無職期間を作ることができます。

ただし、リフレッシュ期間として容認されるのは1ヶ月程度です。

1ヶ月以上のブランクは、リフレッシュではなく単なる「ブランク」と思われてしまいます。

前述したとおり、長期の無職期間では、就業意欲の低下や生活の乱れが起こります。

また、健康保険や年金の切り替えが必要になり、煩わしい手続きを自分で行わなければなりません。

無職期間を挟む場合も、最大1ヶ月を目途に復職しましょう。

看護師転職サイトの活用

「看護師はいつでも再就職できるから」と安易に考えて無職になってしまうと、あらゆる問題に直面します。

そして、いざ再就職をしようとするときに、ハードルを高く感じてしまうことになります。

転職や再就職について、ネットで得られる情報だけで「自分には合わない仕事」と判断していませんか?

看護師転職サイトに登録すると、担当コンサルタントから、より詳しい情報や目先を変えた考え方を提示してもらうことができます。

看護師転職サイトを活用して、安易な無職志向を払しょくし、有意義な転職をしましょう。

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。