看護師転職大作戦

「低め安定!?」特別養護老人ホームの看護師の給料事情

しくじり師長
ローレンロウ

特養は、介護度がかなりヤバい高齢者の入居施設で、・・・ブツブツ・・・。
ん?独り言?
勉強中!特養って医療処置も少ないし、夜勤もないところが多いから、将来の転職先としてどうかな、と思って。
だったら、絶対に調べておきたいことがあるわよね。
ナニナニ!?あっ!そうだ!お金のこと!
そうそう、特養の看護師の給与ってどうなの?

はい、前回は特別養護老人ホームの看護師の仕事内容についてお話したので、今回は、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)で働く看護師の月収や年収について、詳しく見ていきましょう。

特養看護師の基本給

特養の看護師の給与は、地域や施設の規模、運営主体によって大きな差があります。

「夜勤なし」で、所得税や社会保険料などが引かれる前の「税込年収」は、おおむね

  • 年収:400万円前後
  • 月収:25万円前後

程度です。

どうですか?

税込みで25万となると、手取りは・・・、20万はいかないのか・・・。

そうですね。けして高い給与とは言えないようです。

では、特養の看護師の給与のしくみを、もう少し詳しく見てみましょう。

特養看護師の基本給の設定の背景

では、おさらいです。

特養の運営主体はどこですか?

運営主体!?ナニそれ?そんなの気にしたことないよ。
公的施設か、民間かってこと?

そうですね。

特養の多くは、地方自治体社会福祉法人医療法人などが運営しています。

ちょっとめんどくさい話ですが、介護施設で働こうと思う人には、ぜひ知っておいてほしいことなので、ザックリ説明しますね。

●特養の「公的施設」の意味とは

市町村などの地方自治体や、都道府県知事の許可を受けて設立された社会福祉法人、または医療法人は、営利を目的とした団体ではありません。

これらが運営する特養は、営利目的でないことはもちろん、継続して運営されていくことが求められています。

なので、そこで働く人にとっても、「安定した職場」というメリットがあります。

社会福祉法人や医療法人は、公的施設といっても、公務員ではないので、給料も「公務員並み」というわけにはいきません。

給与規定が公務員の「医療職俸給表」に準じている施設もありますが、多くは、独自の給与表があり、公務員よりは低い水準となっています。

急に倒産したりはしないけど、給料はそんなに高くはない、ってことか・・・。

ザックリ言うとそうですね。

経験評価(加算)があるか

もう1つ大事なことがあります。

一般的に基本給は、経験年数や年齢によって定められています。

ただし、看護師経験10年といっても、必ず10年分評価されるわけではありません。

えーっ!例えば、産休や育休の期間はカウントされないとか?

はい、そういうケースは非常に多いですね。あくまでも実働年数で換算されます。

そして、育休などのブランク期間がなくても、経験年数は80%や50%で換算されることも少なくありません。

実はこれは、介護施設への転職に限った話ではなく、病院への転職でも起こりうることなので、知っておきましょうね。

転職するたびに給与が下がるしくみは、そこにもあるのか・・・。

特に介護施設の場合は、施設での経験年数だけを評価する場合があるので、転職を考える場合は、「経験加算あり」かどうか、をしっかりを確認しておきましょう。

特養看護師の昇給について

特養の看護師も勤続年数に応じて給与は昇給します。

ただし、昇給の幅については施設ごとに大きな差があり、ほとんど昇給しないところもあります。

長く働くつもりだったら昇給がないとツラいよね。
頑張って師長になったらいいじゃん。
そっか、その手があったか!

ちょっと待ってくださいね。

たしかに師長などの管理職になると給料は高くなります。

しかし、特養の師長は、給与面ではそれほどのメリットはないかもしれません。

病院のように看護師の人数は多くないため、師長も一般の看護業務を行う場合があります。

また、会議や入居者の家族対応など、時間外勤務も多くなります。

管理職であるため時間外手当が支給されず、管理職手当の額も病院ほどでなければ、結果として仕事に見合わない給与になることもあるんですよ。

冗談、冗談、師長になんかならないって。

そう思っていても、看護師が少ない職場で、正看護師も少なければ、早々に管理職に推されることもあるんですよ。

やりがいは人それぞれですが、給料に限って言えば、それほどいい話でもないような気がしますよ。

しくじり師長だったらやらない?

やらない、かな・・・。

特養看護師の手当とボーナス、退職金

特養看護師の給料は基本給だけではありません。

病院同様、あるいは病院とは異なる「各種手当、ボーナス、退職金の事情」について説明しましょう。

夜勤手当はない

特養は夜間の看護師の配置義務がないため、ほとんどの施設では看護師の夜勤はありません。

このため、夜勤手当もありません。

オンコール手当は?

夜間はオンコール体制の施設も多く、3人しか看護師がいない施設では、3日一度オンコールというところもあります。

1回のオンコールに対しいくら、と決めている場合や、ひと月にいくらと決めているところもあります。

例えば1回1000円、月に10回の当番で10,000円となりますが、10回分すべて支給されるのでなく、呼ばれて仕事をした時だけ、という条件のところもあります。

参考記事:ナースはつらいよ「特養のオンコール体制の実際」

その他の手当て

特養看護師の給与には、次のようなその他の手当があります。

  • 時間外手当
  • 通勤手当
  • 住居手当
  • 看護師資格に対する「看護師資格手当」
病院と似たようなもんだね。

そうですね。手当の額は施設によってまちまちです。
また、「看護師資格手当」に「オンコール手当」を含むというケースもあります。

ボーナスと退職金

●ボーナス

月々の給料はそんなに魅力ではないけど、ボーナスはどうなの?ガッポリ!?

ガッポリかどうかは分かりませんが、ちゃんと支給されるところが多いようですよ。

これも施設によって差はありますが、年2回、計3~4ヵ月分が相場といったところですね。

●退職金

特養でも退職金は支給されます。

もちろん「常勤採用であること」「給対象となる勤続期間があること」が条件ですね。

社会福祉法人だから、ボーナスや退職金がしっかりしている、と思っていていいの?

そうですね。法人以外の民間企業よりは「低いながらも安定している」といったところでしょうか。

低いながらも・・・ね。

特養看護師の給与に反映される資格は?

では最後に、特養の看護師として給与を高くいただく方法はないか、考えてみませんか?

ハイ、ハイ! 残業をたくさんする!イヤ、あえて夜勤を志願する!
そんなことしても、必要な仕事と認められない限りはただ働きよ。
やっぱり、専門資格でしょ。

そうですね、可能性があるとすれば、そこです。

専門看護師、認定看護師、認知症ケア専門士などの専門知識は、特養の看護にも大きく役立ちます。

が!専門的なケアをしてもそれに対する評価(介護報酬としての加算)はそれほど多くはないため、看護師の給与に反映させているところは、まだまだ少ないでしょう。

そうよね。病院でもまだまだだからね。
給料だけを考えると、特養ってどうなのかな、って思うな・・・。

給料が高いか安いかは、仕事の忙しさや大変さに見合った額かどうか、ということなので、一概に金額だけでは考えられませんよ。

これから先、特養を含めて、介護施設に対するニーズは高くなります。

そのなかで介護施設でも「看護の質」が評価され、給与水準も高くなるかもしれませんね。

それを期待しましょう!

今、少しでも条件の良い求人を探すのなら下記の記事も参考にしてみてください。

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。