看護師転職大作戦

老健看護師のはじめの一歩!介護老人保健施設の仕事内容と勤務形態・働き方

しくじり師長
ローレンロウ

れもんちゃんに質問です!「特養」と「老健」の違いは何でしょうか?
なんなの、突然!?「特養」と「老健」の違いは、そりゃいろいろあるわよ。
いろいろってなーんだ?れもんちゃん知らないんでしょ?
知らないんじゃなくて、興味がないだけ。ゆずちゃんも分かんないよね?
ザックリとだけど、老健のほうが介護度が低くて、在宅復帰を目指す人の施設じゃないの?
そうなんだ・・・。
なんだ!?自分も分かんないのに聞いてたの?
これから勉強するんだもん。というわけで、あとヨロシク。

ムッ・・・。

はいはい。老健は『ゆずさん』の言うように、病院を退院後、在宅復帰を目指す人の介護施設ですね。

その特徴を理解すると、看護師の仕事内容や働き方がイメージしやすくなり、転職にも役立てられると思いますよ。

というわけで、今回は介護老人保健施設の看護師の仕事についてご紹介しましょう。

介護老人保健施設ってどんなところ?

在宅復帰に向けて医療ケアやリハビリを行う施設

介護老人保健施設(老健)は、要介護1以上の高齢者の入居施設です。

特養と同様、地方自治体や社会福祉法人などが運営する公的な施設です。

ちなみに、老健も、緩やかながらも施設数は増えています。

(平成26年現在 4,096施設 サービス受給者36.2万人 厚生労働省調べ)

特養との最大の違いは、「在宅復帰」を目指している高齢者が入居しているという点です。

「終の棲家」である特養に対し、老健の入所期間は3ヵ月~半年、長くても1年未満となっています。

また、在宅療養中の高齢者が短期入所する「ショートステイ」もあります。

じゃあ、割と元気な高齢者が多いってこと?看護師の仕事も楽だね。

仕事が楽かどうかは、もう少し施設の特徴を理解したうえで判断したほうがいいですね。

夜間も看護師を配置している施設が多い

老健は特養と同様、必ず看護師を配置しておかなければなりません。

看護師の定員は、「入居者100人に対し9人以上」で、特養の3倍です。

特養同様、老健にも夜間の看護師の配置義務はありませんが、実際には7割の施設で看護師が夜勤を行っています。

参考:厚生労働省:平成16年介護サービス施設・事業所調査

また、医師も常駐していること(昼間のみ)が義務付けられています。

ちなみに、医師の当直体制があるところは全体の6割。ほかは併設医療機関と兼務のところが多いようです。

ということは?

・・・ということは?
ピンとこないの!?つまり医療的な介入がある、ってことよ。

そうですね。そのあたりは、老健の看護師の仕事内容で詳しく見ていきましょう。

その前に、老健の特徴についてもう1つ説明しておきますね。

看護師の仕事にも影響あり!老健の在宅復帰率とは?

老健は、在宅復帰を目指す施設と説明しましたが、老健を退所した高齢者たちはどこに行くのでしょうか?

在宅って言うから、自分の家でしょ?
自宅じゃなくても、有料老人ホームやグループホームに入所する場合もあるわよね。

そうですね。

でも、なかには、

  • 病気が悪化して医療機関に入院する人
  • 常時介護が必要となり、特養に入所する人
  • そのまま老健で亡くなる人

もいます。

これらの人が多ければ、施設の「在宅復帰率」は低くなります。

在宅復帰率の低い施設ってどうですか?

なんか、残念な感じ・・・。
病気が悪化したり、介護度が高くなるってことは、看護師の仕事も大変になるわよね。

そのとおりです!

入居者に選ばれる施設は、在宅復帰率の高い施設ですが、看護師の転職先として選ばれる施設も、この在宅復帰率が高い施設なんですよ。

老健の看護師の仕事内容は?

入居者の健康管理

老健の看護師は、

  • 医師の診療の補助
  • VS測定・観察
  • 服薬管理

などを行います。

特養に比べると、医療行為はやや多めで、

  • 吸引、口腔ケア
  • 経管栄養、インスリン注射
  • 褥瘡ケア、創傷処置

などがあります。

緊急時対応

老健でも健康状態の悪化や転倒事故などにより、容態が急変することがあります。

看護師は、

  • 医師への報告
  • 応急処置
  • 救急搬送の手配
  • 病院受診への付き添い

などを行います。

介護も行うが、介護士の手伝いではない

特養やほかの介護施設と同様に、看護師も食事介助や入浴介助、移乗介助などの業務を行う場合があります。

これらは介護の手伝いとしてではなく、看護師としての視点で行うケアのひとつです。

一方、介護士が一部の医療行為を行う場合があります。

研修を受けた介護士であれば、痰の吸引と経管栄養は実施可能に(2012年4月法改正)なっています。

この場合看護師は、介護士にどのくらい任せるのか、という見極めをしなければなりません。

いずれにしても、お互いの専門性を理解した上で、協力しあうことが必要ですね。

れもんちゃん、フツーに上から目線だから気を付けようね。
って言うみかんこそ、ナニ目線なのよっ!

老健の看護師の働き方とは

老健の看護師の勤務体制

●老健は夜勤がある

老健では、ほとんどの施設で看護師の夜勤があります。

2交代制、または、早出や遅出を含む変則交代制のところもあります。

でも夜勤はヒマなんでしょ?病院みたいに救急車が来ることもないし。

たしかに、呼ばない限り救急車は来ません。

が、「老健の夜勤はヒマ」と思って転職した看護師が、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔するケースは珍しくないんですよ。

老健の夜勤は、看護師1人+介護スタッフ数名のため、看護師の負担が大きくなっています。

また、病院が取り入れている「夜勤の72時間ルール」の適応はないため、夜勤の回数が多いという傾向があります。

72時間ルールとは、看護師の負担軽減のために、夜勤時間の平均を月に72時間以内に収めるというルールで、入院基本料の算定のための要件です。

ところで夜勤専従という働き方をご存知ですか?

あ、なんか聞いたことある。

夜勤専従看護師とは、夜勤だけを行う看護師で、交代勤務の看護師の負担軽減や、夜勤ができない看護師の雇用のために取り入れられています。

老健では、この夜勤専従看護師や、単発の「夜勤バイト」も多く採用しているんですよ。

●残業は病院よりは少ない

特養よりも医療的介入の多い老健ですが、それでも「生活」を中心とした療養施設です。

入居者の生活に合わせた日課通りに業務が行われるため、基本的には定刻に仕事は終わります。

●土日は交代勤務

老健も特養と同じく、土日も入居者に対するケアを行う施設です。

看護師も土日は交代勤務のところが多く、シフトの組み方は病院勤務と似ています。

老健の看護師の勤務体制や時間外勤務、休日については、求人情報をしっかりと確認しましょう。

介護職やリハビリ専門スタッフなど他職種との協力が不可欠

どうですか?老健の看護師の仕事や、特養との違いはイメージできましたか?

うーん、特養ほどゴリゴリの介護はないけど、病院ほどの医療はない。なんか微妙よね。
で、もれなく介護士とのバトルがついてくるんでしょ?

いや、もれなくではありませんよ。職場のムードもありますし、個人の努力次第かもしれません。

そして、もう1つ。

老健は自宅に帰るための施設なので、リハビリが大きな特徴です。

先ほど少し触れましたが、在宅復帰率の高い施設ほど「良い職場」でもありますよね。

その在宅復帰率には、リハビリが大きく関与しているんですよ。

老健はリハスタッフが常駐している

老健には、「作業療法士」「理学療法士」「言語聴覚士」のいずれかが配置されています。(定員100人にあたり1名以上の配置義務)

また、相談員(社会福祉士)ケアマネは、家族からの相談対応を担っており、これらの専門スタッフから、看護師の立場での意見を求められることもあります。

よし!「老健は、在宅復帰率の高い施設のほうが、看護師にとっても働きやすい」ですな。

ですね。

具体的にどういった求人を選ぶべきかは、下記の記事も参考にしてくださいね!

老健の看護師求人を選ぶポイントと介護老人保健施設への転職で注意すべきこと
ねぇねぇ、「顔はいいけど、性格がイマイチでケチな人」、「性格はいいんだけど、ブサイクでケチな人」、それから「すごいお金持ってておごってくれるんだけ...

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。