看護師転職大作戦

看護管理職の経験者は求人選びに注意!転職に失敗しないための考え方

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しくじり師長
ローレンロウ

「45歳独身看護師、転職で転落の人生・・・」悲惨だね・・・。
ナニ読んでるの?
転職で失敗した看護師たちの実例集。これ面白いよ。
面白がっちゃダメでしょ!?・・・でも、面白いわね。
で、その45歳独身看護師は何で転落したの?
この人はね、若い頃から職場を転々として、病院で働いたり、老人ホームで働いたり、夜勤専従もしてたんだって。で、途中、無職の時期もあって、今は中小病院の病棟看護師なの。
それで、それで?
今の病院で、年下の看護師たちにイジメられてるんだって。
経験がバラバラだから、仕事ができないのかな?
45歳独身か・・・。せめてキャリアがあれば、せめて夫がいれば・・・、って感じかな?
やっぱり管理職が勝ち組なんでしょ?転職にも有利だって言うし・・・。

それが、そうでもないんですよ。

「管理職経験あり」は、いわゆる諸刃の剣です。

看護管理職経験者が、必ずしも好条件で転職できるとは限らないんですよ。

管理職経験者には管理職経験者なりの、転職の難しさがあります。

今回は、「管理職経験者が転職で失敗しないために知っておくべきこと」をご紹介しましょう。

これから管理職を目指す方はこちら↓

看護管理職になりたい人向け!部長・師長・主任になるための転職のススメ
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管理職として転職するのか、一般職として転職するのか?

大きな役割や責任のある看護管理職は、簡単な理由で転職を考えることはありません。

しかし、仕事の責任の重さや仕事量の多さ、時間外勤務の多さなどにより、ライフワークバランスを考えて転職を考えることがあります。

また家庭の事情や病気や体調不良など、やむを得ない事情で転職する場合があります。

退職した事情をふまえて、次の職場でも管理職として働くのか、一般職(非管理職)として働くのか、をしっかりと考えておきましょう。

管理職経験者なら良い条件で転職できるとは限らない

まずは、管理職として転職するのか、一般職として転職するのか、それぞれのメリットと注意点をみてみましょう。

管理職として転職する場合のメリット

  • 経験を評価され、採用されやすい
  • 管理職は一般職に比べて、給与面では好条件

管理職の募集では、管理職経験がある人を求める職場も多く、経験者は採用されやすくなります。

しかし、一方、次のような注意点があります。

管理職として転職する場合の注意点

  • 管理職の仕事内容はさまざま
  • 職務権限もさまざま
  • 職給与水準もさまざま

病院の規模や経営主体によって給与や処遇、仕事内容は異なります。

新規開業の病院や看護部の立て直しのための「引き抜き」では、好条件となることもありますが、小規模の病院では、「スタッフ業務+管理業務」を任されるところがあり、一概に条件が良いとは言えません。

人間関係も大きな課題になります。

管理職を募集している職場は、

  • 適任者がいない
  • 看護人事を一新したい

といった、在職者の中から管理職を選べない事情がある職場です。

外部から転職してくる看護管理職は、当然、在職者にとっては面白くない存在です。

どの程度仕事ができるのか「品定め」されたり、前の職場の退職事情を「詮索」されたり、場合によっては「嫌がらせ」の対象になりやすいことを注意しておきましょう。

ザ・女の世界!
お店を移ってきたナンバーワンホステスに対する嫌がらせと一緒よね。
なんでそんなこと知ってんの!?

一般職として転職する場合のメリット

  • 精神的な負担が軽減する
  • 多くの求人の中から転職先を選べる

管理職経験者が一般職として転職する最大のメリットは、精神的な負担の軽減です。

また、一般職のほうが求人数は多く、多くの求人の中から自分に合った転職先を探すことができます。

一般職として転職する場合の注意点

  • 給与は下がる
  • 実践レベルでの看護技術に不安を感じやすい

基本的に給料は下がります。夜勤手当や時間外手当が支給されても、元の給与水準に満たないこともあります。

また、管理職としての仕事内容が、現場看護から離れていた人にとっては、一般職の仕事内容に不安を感じやすくなります。

特に、管理職では実施するのことなかった看護技術や、新しい医療機器の取り扱いなどが不安材料になります。

そして、ここでも人間関係です!

「前の職場では管理職だったのに、何で辞めたの?」と思われることは避けられません。

また、「管理職経験者だからできるでしょ」と、難しい仕事を押し付けられることもあります。

さらに、管理職経験のある転職者は、その職場の看護管理職にも警戒される存在です。

余談ですが、私が管理職当時、最も苦手だった看護師は「管理職経験のある転職者」でした。

「師長の考えで進めたらいいんじゃないですか」とか言いながら、「この人まだまだ青いわね」と思われていたに違いありません!

被害妄想じゃない?
そっとしておいてあげようよ・・・。

管理職経験者の転職で失敗しないための心得

看護管理職として転職する場合

●看護管理職の仕事内容の違いを理解しておく

病院によって看護管理職の仕事内容はさまざまです。

スタッフ看護師と同じ仕事をする病院や、管理当直(夜勤)や休日勤務があるところもあります。

●看護管理職の権限の違いを理解しておく

看護管理職に与えられる権限は、職場によって違いがあります。

仕事の裁量権が小さいと、院長とスタッフの板挟みになる「中間管理職ならではの苦悩」を味わうこともあります。

職場によって看護管理職の権限が異なることを理解し、転職先の状況に柔軟に対処できるようにしておきましょう。

●前職場の給与レベルや権限へのこだわりを捨てる

転職先の給与レベルが、前の職場に比べて安くなることもあると理解しておきましょう。

一般職として転職する場合

●管理職経験があることをどう伝えるか

履歴書に職位を書かなければならないわけではありませんが、職務経歴書や採用面接の中で、管理職経験を隠しておくのは、かえって印象を悪くします。

一般職として転職する場合も、管理職経験で得たことは役に立ちます。

どのような職位で、どのような仕事をしてきたかを、正しく伝えましょう。

●管理職がイヤなのではなく、現場の仕事がしたいことをアピール

そして、なぜ管理職ではなく一般職として転職したいのか。

これは、「より患者さんに近い立場で看護の仕事がしたい」ということをアピールすべきです。

「管理職はコリゴリです」「私は管理職には向いていません」などは、素直に口にするのではなく、漂わせておけば充分です。

漂わせるって・・・。
なかなかの高等テクニックよね。

●転職後はあくまでも「一般職」に徹する

そして、転職後は一般職に徹するべきです。

師長や主任の仕事っぷりに不満を感じることも多いと思いますが、そこで、管理職経験者の立場で一言物申してしまうと、職場は大災害に見舞われます。

意見があるときは、その職場のスタッフの立場で進言するように心がけましょう。

看護管理職経験者の転職方法

看護師転職サイトを活用する

管理職の仕事は職場によってさまざまです。

看護師転職サイトを利用し、詳しい情報を得た上で、転職を判断しましょう。

また、管理職の求人の多くは、非公開求人で、看護師求人サイトで多く取り扱われています。

管理職として転職する場合には、こうした看護師転職サイトの機能を最大限に活用しましょう。

採用の鍵は、経歴ではなく人物!

では最後に、みなさんが採用する立場だったら「管理職経験者」をどう査定しますか?

大きな病院の師長だったら、デキる人だろうなぁ、とか。
そうかな?
デキる人だろうな、とは思うけど、かえって厳しく査定するかも・・・。

そうですね。

採用される鍵は、管理職経験という「経歴」ではありません。

看護管理職に必要な能力のひとつは「コミュニケーション力」です。

面接は「どのような経歴か」、ということ以上に「どのような人物か」を見ています。

面接時の質問には、その質問の意図を理解して正確に答えるともに、「+αのPR」を心がけましょう。

くれぐれも一方的に自分の実績や能力を「押し売り」したりせず、その職場に貢献できる人材と印象づけるようにしましょう。

★転職活動は早めに始めておこう!
  • 今の職場に不満や悩みがある
  • 今の職場に不満はないけど、もっと良い条件で働けるなら転職もアリだと思ってる
  • 今の職場で長く働き続ける自信がない
  • いつかチャレンジしたい転職先がある
こんな思いを抱えている看護師さんは、今すぐに転職活動を始めることをおススメします!

求人に応募することだけが転職活動ではありません。

「求人を見る」「転職市場の傾向を捉えておく」「知らない職場や働き方に関する情報を集める」、これも立派な転職活動。

早めに動き出して多くの情報を持っておけば、本格的な転職活動を始めたときに有利に立ち回ることができるし、転職の土台を作っておけば、心や体に限界がきて動き出せなくなるというリスクを回避できます。

そして、そのような転職活動を誰でも気軽に始めることができるのが、看護師転職サイトというサービスです。

「看護師転職サイトって何?」って人のためにざっくり説明すると…
  • 看護師に特化した転職支援サービス
  • すべてのサービスを無料で利用できる
  • 転職が未定の人でも情報収集に使える
  • 求人数がとても多い
  • 病院以外の求人も見つかりやすい(企業、教育機関、保育施設、イベント関連 etc.)
  • 登録者限定の非公開求人には好条件のものが多い
  • 転職活動をトータルサポートしてもらえる
  • 担当のアドバイザーになんでも相談できる
ただし、どの転職サイトでも良いってわけではなくて、マイナビ看護師のような、実績があって信頼できる転職サイトを使わないとダメなのよ。
というわけで、こちらのページ看護師転職サイトのサービス内容看護師転職サイトの最新ランキングを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。