看護師転職大作戦

看護協会ナースバンク(eナースセンター)で求人を紹介されたけど辞退した話

しくじり師長
ローレンロウ

大きな声じゃ言えないけれど……。
小さな声じゃ聞こえない……。
じゃなくて!重要秘密情報があるんだけど、どう?
ナニ?
看護師が運営している転職サイトがあるって知ってた?
ん?「eナースセンター」……ってコレ、看護協会じゃん!前からあるよ、そんなのっ!知らなかったの?
そうなの!?ゆずちゃんも知ってた?
もちろん。
じゃ、なんでみんなわざわざ「転職サイト」を利用してんの?看護師が勧めてくれるんだったら、その方が安心じゃん。

そうですね。看護協会が運営するナースセンターの最大の魅力は、「担当者が看護師」という点です。

たしかにそれは利点でもあるんですが……。

ナニ?

はい、そういうわけで、私がナースセンターに登録してみたものの、転職に至らなかった裏にある「さまざまな事情」をご紹介しましょう。

その前に、用語の整理をしておきましょう。

ナースセンターとは、日本看護協会が看護師の人材確保を目的に行うナースバンク事業の総称です。

各都道府県にナースセンターはあり、多くは、「〇〇県看護協会会館」や「〇〇県ナースプラザ」など、各都道府県の看護協会の建物の中にあります。

eナースセンターとは、それをインターネット上で展開した事業を指します。

参考:日本看護協会 ナースセンターとは

看護協会のナースセンターの求人ってどんな感じ?

なぜ私は、ナースセンターを利用したのか

以下は、私の超ザックリとした履歴です。

数年前、とある急性期病院を退職
→ ハローワークでの職探しと並行して、eナースセンターにも登録(←今回のお話はここ)
→ ハロワの紹介で、クリニックに転職
→ 在職中に、某看護師転職サイトで職探し
→ 転職サイトの紹介で有料老人ホームに転職
→ 退職後、フリーランスとしてライター業(←いまここ)
→ 看護師として再就職? 

こんな私が、退職後にナースセンターに登録した理由は、

  • 在職中に求人側として、ナースセンターの事業を知っていたから
  • 在職中に病院にコンタクトをとってきた、転職サイト(人材派遣会社)の印象が最悪だったから

です。

つまり、何者なのかよくわからない「転職サイト」よりも、「看護協会」のほうが信用できると思ったからです。

ナースセンターの求職の方法

ナースセンターは、看護協会会員でなくても登録、利用可能です。

  • Webサイト「eナースセンター」にユーザー情報、希望条件を登録
  • 希望条件で検索する
  • これは!と思う求人があれば、問い合わせ

という簡単なシステムです。

また、求職者の登録情報を見た求人施設からオファーメールが来たり、自動マッチングされたものが紹介されることもあります。

看護協会ナースセンターならではのさまざまなサービス

各都道府県のナースセンターで無料職業紹介

Webサイト以外でも、来所で職業紹介を受けることができます。

遠方で来所できない人に対しては、ハロワ等への出張相談も行われています。

再就職支援セミナー

ブランクがある看護師に対し、必要な知識、技術を提供する「再就職支援セミナー」を行っています。

合同就職説明会

県内の求人施設が集まり、求職者に対してPRする「合同就職説明会」を行っています。

看護師が相談窓口であることがメリットとは限らない

さて、ナースセンターの最大の魅力は、「担当者が看護師」でしたよね。

しかし、必ずしもそれがメリットとは言えないのです。

えっ!どういうこと!?

求職者のほうが現場感覚が鋭い

私は、eナースセンターで希望条件で検索したり、いくつかのオファーもいただきましたが、担当者への問い合わせには至りませんでした。

なんで?せっかくだから相談に乗ってもらえばよかったのに。

なぜなら、そこにいる担当者よりも、地域の病院の現場の状況は自分のほうがよく知っている、と思ったからです。

現場を離れて何年も経っている看護師よりも、先月まで現場にいた自分の情報のほうが正確という自負がありました。

ま、分かるけど……。
若干、何様?って思うわ。

スイマセン。

研修や勉強会を通じて地域のほか病院とも交流があり、採用状況などもよく知っていたという「私の事情」はあります。

しかし、ナースセンターの担当者に対しては、こんな声もあるんですよ。

担当者の態度が「威圧的」

ナースセンターの担当者の年齢層は、40代後半~60代といったところ。職場で言えば、看護師長や看護部長クラスです。

普通に話していても、威圧感が染み出るお年頃です。

「なんとなく辞めたい」「仕事に馴染めない」「やりたい看護が見つからない」などのフワフワした気持ちで相談すると、

「それはあなたが甘い!」
「そんな人に紹介できるところはない!」

というような、お説教をされてしまうこともあると聞きます。 

マジ!?それ、一番ムリなヤツ。
  • ブランクが長く、求職活動と一緒に再就職支援を受けたい
  • 地域の医療事情をまったく知らない
  • ちょっと喝を入れてほしい

こういう人以外には、「担当者が看護師」ということのメリットは、ほぼないでしょう。

情報量に富む看護師転職サイトがおすすめの理由

Web検索を中心に考えるなら、看護師転職サイトがマスト!

●求人件数が多く、好条件の求人が多い

ナースセンターの求人数は、看護師転職サイトに比べるとかなり少なく、偏りがあります。

かつては、看護師求人サイトは、「お金をかけなければ看護師が集まらない病院向きのサービス」と考えられおり、名のある病院は、看護師転職サイトよりも、ナースセンターを利用していました。

しかし、もはやそのような時代ではありません!

転職が「プラス」に考えられるようになり、人材の流動性が大きくなった今では、より良い人材の確保のために、名のある病院も看護師転職サイトを積極的に利用しています。

一方、ナースセンターは求人側も無料で登録できるため、「求人活動にできるだけお金をかけたくない」という病院の登録が多くなっています。

求人活動にお金をかけないって職場ってどうですか?

経営がヤバそう。
好条件は見込めないわね。
院長が渋チン。

●細かな条件で検索しやすい

看護師転職サイトは、それぞれが「使いやすい検索機能」という点で、しのぎを削っています。

どのサイトも、eナースセンターより細かな条件で検索でき、自分の希望に合った求人が探しやすくなっています。

看護師でない、専門の転職コンサルタントの視点も必要

でも、看護師転職サイトの担当者って看護師じゃないんでしょ?信用できないじゃん。
みかんちゃんは意外と保守的ね。若いのに。
病院で散々、看護師目線の話聞かされているのに、まだ聞きたいの?

そう!そこです!

転職に関する「看護師の立場での考え」は、現在の職場で嫌というほど聞かされるはずです。むしろ必要なのは、「看護師以外の立場での考え」です。

残念ながら、私も含めて看護師は「専門バカで世間知らず」とも言われています。

コンサルタントの考えを聞くことは、それを「世間標準」に矯正できるチャンスです。

ナースセンターにも、看護師転職サイトにも、それぞれの特色があります。

「どのような方法で求人を探すか」は、転職においては重要なポイントです。私の「転職に至らなかった話」も、ぜひご参考に!

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。