看護師転職大作戦

大学病院で働く看護師の仕事ってどう?経験者が教えるメリットとデメリット

PR
ゆるゆるママナース
yumi

私、キャリアアップのために大学病院に行くことの興味があるのよね~。
キャリアアップにはいいけど、デメリットもあるのよ。
え、最先端の大学病院で働くにもデメリットあるの!?
私は全く気にしないけどね~。キャリアのためならなんだってするわ!

『れもん』のように、「看護師として最先端の医療にかかわりたいなあ」と思う看護師が、興味をもつ求人が大学病院。最先端の医療機関で働くことは、難しそうだけど、看護師としてキラキラしそうな気がしますよね。

でも、大学病院に転職するなら、前もってメリット・デメリットを知って納得した上で求人検索をしたいもの。

この記事では、大学病院経験者の私が、実際に見た大学病院ナースのメリット・デメリットをお伝えします。

大学病院ってどんなところ?

まず、大学病院の特徴をお伝えしますね。

教育機関としての役割

キョウイク~?うげ~…
教育って言葉だけでアレルギー起さないのっ!!

教育に対する反応は姉妹でも違うようですが…

大学病院は医師・看護師を育てる教育機関で、看護学生の実習先として指定されていますよね。病院の付属看護学校の生徒だけではなく、実習病院を持たない学校の看護学生も受け入れます。

だから病棟は、学生がうじゃうじゃ!
失礼ね。みかんもお世話になったでしょ。

職員はうじゃうじゃとは思ってないですよ!たぶん…。

実習指導者ではない職員も、学生が患者さんにどんな看護をしているのか確認し、本当はどんな援助が必要なのか学生自身が答えを導き出せるような教育的なかかわりをする必要があります。

「学生がいつもいる」のが普通の風景です。病院全体で次世代の医療従事者を育てているのだという気持ちで、医学部・看護学部の学生に接していきます。

診療の役割・一般病院との違い

大学病院では診療科目が20以上あるところが多く、各科で専門性の高い治療がなされます。

一般病院では治療が難しいといわれるような手技的に難しい手術を希望される方、難病指定疾患の治療を希望される患者さんが紹介状を持ち、他県からも訪れます。

私が外科実習時の担当患者さんは、ある先生に手術してもらいたく、「他県から引っ越してきた」と言っていました。

すごい入れ込みようだね…

そうなんですよ。患者さんは「この病院であれば治療が出来る」という期待を持って来られています。医療への期待度が高い分、看護師への期待も高いといえるでしょう。

研究施設としての役割

医師は治療困難な患者さんを治療する場合、臨床研究の対象として治療データを取って論文として発表しています。そのほか、がん患者さんへの新薬の使用、難病患者さんへの治験などもすべてデータ化。

医師が「新しい機械を入れて治療してみる、この術式を試してみる」等と試みるのを看護師も間近で見ることが出来ます。

新しもの好きの先生って、直ぐ呼吸器やらなんやら、新しいもの入れるよね。

そうなんです、機械が新しくなっても、マニュアルが間に合わないので、機械の説明書を読んでいましたよ。同期で奪い合いしたり。

楽しそうね。

そんなことありません、置いて行かれないように必死です!!

研究・治療ともに新しいことが試される分、看護師も常に勉強してそれについて行かなくてはなりませんし、その治療をした結果、起こりうる合併症などもアセスメントできる能力も必要とされます。

大学病院ならではの仕事からわかる「大学病院で働く看護師のメリット」

教育体制が整っているので看護師としてスキルアップできる

新人、中途を問わずプリセプターが付き、指導に当たります。また、「職場全体で新人を育てよう」という空気もあります。

経験年数や看護技術レベルに応じてクリニカルラダーに沿った教育、面談がされます。

ラダーはどこでも使ってるでしょ。

使ってますけど、形ばかりでフォローのない、なんちゃってラダーの病院も多いですよね。

あ、私のところは「なんちゃってラダー」だわ。

そういう病院と違い、大学病院のラダーは上司が定期的に書面と面接で評価してくれます。

経験した看護技術も数値化して評価します。

「じゃあ、足りないところはここだから、少し担当を変えてみようか」など、フォローがしっかりしています。

しっかりしている分、教育を受ける側は大変ではありますが、看護師として成長していける実感はもちやすいでしょう。

業務が細分化され、多職種が働くため、看護業務に専念できる

メッセンジャー、クラーク、看護助手、薬剤師、クリーンスタッフ、レントゲン技師、OT等、勤務する職業の数が多く、それぞれが自分の役割を果たすため、看護師は看護にのみ集中できます。

●私が「一般病院に比べて時間が取れる」と感じた看護業務

  • 看護計画にかける時間:立案・修正・記録
  • 患者さんとのコミュニケーションの時間:入院時のアナムネ・患者家族指導・退院指導
  • カンファレンス:定期的にケースカンファレンスをし、看護研究につなげる

これらの「看護師の知識がなければ出来ない事」は、一般病院では時間が削られているように感じます。看護以外の業務時間が多く、業務整理がなされていないためでしょう。

給料・待遇が良い

看護師の基本給はどこでも大きく変わりませんが、大学病院は各種手当とボーナスが一般病院より高めです。

一般病院と比べると年収がよいため、辞めても戻ってくる人がいます。

給料・待遇は大学病院ごとに違います。詳しくは以下の記事をお読みください。

大学病院で働く看護師は給料がいいってホント?転職で年収アップになるのか教えます。
友達に「大学病院は給料がいい」って聞いた!私も大学病院に転職したい! ・・・唐突ね。でも私も聞いたとあるわ お給料が上がったら、ブランドのバッ...

医師との距離が近く、立場が横並び

大学病院の職員は「看護は医師の指示を受けて行うが、看護師は医師の部下ではない。」という教育を受けて育てますから、医師の下につくという考えは持ちません。

へえ~、良いなあ。

大学病院の1年目の時、記録に「担当医に上申」と書いたら、上司からこっぴどく叱られた経験があります。「上申っていつの時代の言葉?看護師は医者の部下じゃないのよ」と。

先生たちもナースを部下とは思いません。クリニックなどに比べ、そこは大きなメリットですね。

大学病院ならではの仕事からわかる「大学病院で働く看護師のデメリット」

高いスキルが求められるため職場の緊張感も高い

教科書でしか見たことがないような珍しい疾患、全国的にも数例しかない手術を行うことがあり、看護師も事前に知識を得ておくこと、予測される病態を知ることが大事です。

ミスがあった場合の患者さんが受けるダメージも大きいため、病棟はいつもピリピリした空気があります。この緊張感がストレスとなり、ユニフォームを脱いだ時にどっと疲れることもあるのです。

また、職場の緊張感が高いためか、部署によっては人間関係がギスギスするところもあります。

勉強会、症例研究発表、研修が多い

1年目からの症例研究発表、院内の研修、医師が講師を務める新しい術式の勉強会など、勉強にかかる時間が多いですね。

「やった、今日は早く帰れる~。合コンいこ!」っていう日に勉強会だったら嫌だなあ。

それが結構あるんです…多くの時間を勉強や研究に侵食されることが負担に感じる看護師も多いのです。

採血と点滴ができない

大学病院の看護師は静脈に針を入れることはしないことが多いですね。(配属部署によります)

抗生剤や造影剤の静脈注射、点滴の刺し直しも医師をコールします。このため、次に転職するときには静脈注射のスキルがないことになってしまいます。

夜中や明け方に点滴の刺し直しでコールしても、起きてこないドクターって決まってるのよね~
そういう時どうしてるの?
医局にたたき起こしに行くわ!
こ、怖いな~

こういう先生が起きてこないとき、「私が刺してしまおうか…」と思うこともありましたが、やっぱり決まりなので、出来ませんでしたね。

点滴や採血が出来ないため技術が伴わず、次の転職の時に「使えない」と言われることもあります。

えっ、なにそれ、失礼ねえ~!!

しかしそれは、民間病院の医師が「思うように動いてもらえないから使えない」と思うのです。

なあんだ、自分本位なだけじゃない。

そうそう、技術など経験でいくらでも上書きできます。「大学病院出のナースは使えない」なんて言われることは、気にしない事ですよ。

部署によっては残業が多い

病院で働く看護師は、一般病院であれ大学病院であれ定時で帰れることは無いことが多いのですが、特に大学病院は残業が多いですね。

日勤の残業は1時間~1.5時間程度でしたが、夜勤中に急変があると勤務をまたぐことが多くありました。

●残業の例

  • 日勤の手術患者さんが夕方術後出血し、リオペになり、夜勤者が少ないので残ってオペだし。
  • 準夜帯で心肺停止。スタッフ交替で1時間心臓マッサージ。最終的には4時に出棺するまで残る。
  • 日勤帯でオペ出しした患者さんが23時に帰室。深夜ナースだけでは気の毒なので、オペ患が落ち着くまで残る。

「そのくらいの残業、どこでもあるわよ」と思うかもしれませんが、扱う疾患が難しい症例だけに、それぞれが重症度が高いのです。

どのような重症度でも、大事な命には変わりないのですが、同じ「一人」でも、「重症度によって仕事の重みがやっぱり違うなあ」と思うのです。

離職率が高い

毎年100人単位での退職があります。

多いね!1年生になったら出来る友達の数ぐらいじゃん!

その沢山の退職者の辞める理由は、結婚などもありますが本音では「体力的・精神的にきついから」という理由をあげる人が多いですね。

辞めた人の分の負担は在職者にかかってきます。新しい人が来て、慣れるまでは辛抱ですね。欠員が出ることはデメリットではありますが…

しかし、退職者がいるということは大学病院に転職したいと思っている人にはチャンスにもなるのです。

求人枠が出来たってことだもの。大学病院に転職したい人には嬉しいわよね。
大学病院に転職したい看護師さん必見!ベストな看護師求人の選び方
「看護の道を極めたい!」と思っているナースが転職先に考えるのが大学病院です。 「でも、私で通用するのかな?やっぱりキツイのか...

大学病院での経験は看護師にとってどんなもの?

大学病院で働いた経験は、看護師にとって大きな財産になります。

教育機関で後輩の指導に関わった人は、その後転職しても、後輩に教育的態度が取れます。何を教えるにも根拠を立て、どうしたら覚えやすいか、伝わりやすいかを考えて指導するので分かりやすいのです。

また、操作が難しい医療機械の経験、難しい疾患の看護は 一般病院での疾患看護に応用しやすいもの。

大学病院でのキャリアは転職時にも一目置かれます。

私も転職した時、指導方法がスタッフによって違って戸惑ったわ。
でも、この人の教え方すごく分かり易いなって人は、大学病院の経験者だったわね。
看護師の場合、学歴で差が出るっていうより、育った病院で差が出るのよね。

看護師の資格は持っているだけでは何にもなりません。経験こそが看護師を作るのだと実感しています。

密度の濃い大学病院での経験は看護師にとって大きなプラスとなるでしょう。

大学病院のメリット・デメリットを知って勤務することの興味をもった方!ぜひ大学病院にチャレンジしてみてくださいね。

★転職活動は早めに始めておこう!
  • 今の職場に不満や悩みがある
  • 今の職場に不満はないけど、もっと良い条件で働けるなら転職もアリだと思ってる
  • 今の職場で長く働き続ける自信がない
  • いつかチャレンジしたい転職先がある
こんな思いを抱えている看護師さんは、今すぐに転職活動を始めることをおススメします!

求人に応募することだけが転職活動ではありません。

「求人を見る」「転職市場の傾向を捉えておく」「知らない職場や働き方に関する情報を集める」、これも立派な転職活動。

早めに動き出して多くの情報を持っておけば、本格的な転職活動を始めたときに有利に立ち回ることができるし、転職の土台を作っておけば、心や体に限界がきて動き出せなくなるというリスクを回避できます。

そして、そのような転職活動を誰でも気軽に始めることができるのが、看護師転職サイトというサービスです。

「看護師転職サイトって何?」って人のためにざっくり説明すると…
  • 看護師に特化した転職支援サービス
  • すべてのサービスを無料で利用できる
  • 転職が未定の人でも情報収集に使える
  • 求人数がとても多い
  • 病院以外の求人も見つかりやすい(企業、教育機関、保育施設、イベント関連 etc.)
  • 登録者限定の非公開求人には好条件のものが多い
  • 転職活動をトータルサポートしてもらえる
  • 担当のアドバイザーになんでも相談できる
ただし、どの転職サイトでも良いってわけではなくて、マイナビ看護師のような、実績があって信頼できる転職サイトを使わないとダメなのよ。
というわけで、こちらのページ看護師転職サイトのサービス内容看護師転職サイトの最新ランキングを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

人気記事ベスト5

 

登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。