看護師転職大作戦

リーダー業務をやりたくない看護師のための「リーダー業務をうまくこなすコツ」

しくじり師長
ローレンロウ

とうとうこの日が来てしまった。もう終わりだわ……。
ナニ?その「世界の滅亡感」
来月から、ついにリーダー業務をすることになってしまった。
あら、おめでとう。ちゃんと成長しているってことじゃない。
いやいや、まだ無理なんだって!もう、また辞めたくなってきた!

看護師としてぶち当たる壁はたくさんありますが、「リーダー業務」はまさにその壁の一つです。

リーダーという役割や責任の重圧から「リーダー業務はしたくない」「自分にはリーダーなんて無理」と思い、それがきっかけで仕事を辞めてしまう人もいます。

な~んだ、私だけじゃないんだ。じゃ、転職、転職。

ちょっと待ってください。ほとんどの職場にリーダー業務があります。

「リーダー業務がイヤだから辞める」を繰り返していては、前向きな転職は難しくなりますよね。

そうなる前に、リーダー業務の攻略法を身につけておきませんか?

そして、リーダー業務がらみで転職する場合も知っておくべき注意点があります。

リーダー業務の攻略法と、転職の方法についてご紹介します。

看護師のリーダー業務とは

リーダーの仕事

リーダー看護師の仕事内容や役割は、職場によってさまざまです。

一般的には、その勤務帯のスタッフの要として、情報を整理して次の勤務帯につなぐ役割を担います。

リーダー看護師の仕事は、

  • 病棟全体の業務や患者さんの状態の把握
  • 医師への報告、指示受け
  • 申し送り
  • 看護計画の立案、評価
  • カンファレンスの進行役

などがあります。

リーダー業務の日は、直接患者さんを担当しないケースもあれば、チームメンバーよりも少ない人数を担当するケースもあります。

リーダーのポジションと仕事の裁量

リーダー看護師が病棟師長の直下に置かれるケースでは、リーダーがメンバー看護師の仕事の配分や指示をしたり、医師や他部署との連携など、多くの仕事を任されます。

一方、師長との間に副師長や病棟主任がいる場合には、これらのリーダー業務の一部を副師長や主任看護師が担うケースもあります。

また、リーダーの経験や力量によって、どこまで任せるかをコントロールする職場もあります。

リーダー業務は何年目から?

私、まだ2年目だからリーダーは早くない?

卒業後、または就職後何年目からリーダー業務を行うかは、リーダー業務の内容やスタッフ体制によってさまざまです。

早いところでは半年、遅いところでは3年、4年目から、というところもあります。

リーダー業務に向いている人、向いていない人

そもそも、私はリーダー向きじゃないもん。みんなをグイグイ引っ張っていけないし……。

一般的な「リーダーのイメージ」にとらわれない

たしかに、性格的にリーダーに向いている人と、向いていない人がいますよね。

誰よりも仕事ができる/仕事のビジョンを示す/周りに信頼される/窮地に合っても的確な判断ができる

これらは、よくある「理想のリーダー像」ですが、リーダー業務で、いきなりココを意識する必要はありません。

リーダー業務=リーダーシップにあらず

病棟単位のリーダーは看護師長、看護部全体のリーダーは看護部長です。

大きな人数を長期的にまとめていくためにはリーダーシップが必要で、課題の重要度やメンバーの習熟度を踏まえて、取るべきリーダーシップのスタイルを変えることもあります。

しかし、リーダー業務はあくまでも、1日(1日勤)のチームのリーダーです。

仕事の範囲は限定的で、リーダーシップのありようが問われることは、まずありません。

リーダー業務をしないことの弊害

性格的に向いていないからリーダー業務から外す、という判断がないわけではありません。

しかし、リーダー業務をしないことは看護師の成長にはマイナスとなる面が多くあります。

●問題解決能力が育たない

リーダー業務をすることで、問題解決の「PDCAサイクル」を、より実践的に理解することができます。

その「Pなんちゃらサイクル」って何?

PCDAサイクルとは、

Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Action(対処)→次のPlan

という問題解決のためのプロセスです。

看護過程や看護計画もPDCAサイクルの一つです。

リーダー業務では、このプロセスの全体に関わりますが、メンバーの仕事では、その一部(実施・評価)にしか関わらないため、問題解決能力が育ちにくくなります。

●視野や考え方が広がらない

リーダー業務をすることで、メンバーの立場では気付かなかった「全体の動き」や「前後の仕事」の理解することができます。

これが理解できると、メンバーとしての仕事の能力もアップし、仕事がしやすくなります。

メンバーの仕事しかせず、視野や考え方が広がらないと、仕事に対する不満を感じやすくなります。

リーダー業務に就くことで管理能力が開花されることもある

「リーダー業務は苦手」と思っていても、「やってみると案外向いているかも」となることもあります。

リーダー業務は、「上手くできた」「ココができなかった」など、達成度がつかみやすい仕事です。

リーダー業務をすることで、自信がつき「管理」という分野に興味を持ち始める人もいます。

リーダー業務をやりこなすコツ

では、ココからはリーダー業務がイヤな人、苦手な人でもできる「リーダー業務の攻略法」です。

ムリに力んでリーダーシップを取ろうとしない

もっとも大事なことはコレです。

「今日リーダーなのでっ!」と入れ込まないことです。

リーダー業務も分担業務のひとつです。他の業務と同じテンションで取り組みましょう。

スケジュールとチェックリスト!

リーダーは、他の看護師や医師などとの連携が必要な役割です。

仕事の段取りが悪かったり抜け落ちがあると、ほかの人の仕事に影響を及ぼすため、一つ一つを確実にこなしていくことが肝です。

どんなに小さなことでもスケジュールを立て、自分用の仕事のチェックリストを作っておきましょう。

実施のチェックをしながら仕事を進め、こなせそうにない場合は、早めにSOSを出しましょう。

誰か、誰か助けて~!
事件ワニャン!

仕事を手伝ってもらいたいときには、「ココまではしています」「ココをおねがいします」と、範囲を明確にして依頼しましょう。

そして、依頼した仕事がどのように遂行されたかを後で確認をし、次からは自分で行うための参考にしましょう。

もちろん、お礼もね。

そうです!「手伝っていただきありがとうございます。次は頑張ります」の一言が、職場に平和をもたらします。

目標にするのは1年上の先輩

「あんな風にリーダー業務ができればいいのに」と思わせる、デキる先輩がいるかもしれません。

私みたいな人は、なかなかいないけどね。
スルーしていい?
イイよ。

デキる先輩を目標にしたいところですが、目標にすべきは1年上の先輩です。

先に述べましたが、リーダーの経験や力量によって、任せる仕事をコントロールする職場も少なくありません。

デキる先輩看護師とリーダー業務に慣れていない看護師とでは、任されている仕事の量も質も異なります。

まずは、1年上の「とりあえずリーダー業務ができている先輩」を目標にしましょう。

リーダー的な思考や判断は自然に身につく

いわゆる「理想のリーダー」的な特徴で上げられる、行動力や判断力は、仕事の範囲や裁量が広がりに伴って自然に身についていくものです。

「リーダーらしいことができない」と落ち込む必要はありません。

小さなことでも「できるようになった」という、自己評価を積み上げていきましょう。

リーダー業務が苦手だから辞めたい!転職の方法と注意点

リーダー業務がイヤで辞めたい!はアリ?

でも、どうしてもリーダー業務がイヤな時はどうすればいいの?転職しちゃダメなの?

一通りの看護実践ができるようになり、リーダー業務を任されるようになる2年目、3年目は、看護師として転職を考える最初の大きな転機です。

2年目、3年目での転職希望者のなかには、リーダー業務が苦手だから辞めたいという人も少なくありません。

しかし、リーダー業務がイヤで辞めたとしても、新人でなければ、転職先でも早々にリーダーの役割が回ってきます。

それでも転職を考える場合は、次の職場を検討してみましょう。

教育体制が整っている職場

「もう半年経ったから、来週からリーダーつけます。マニュアル読んでおいて」の一言で、リーダー業務を振り当てるような職場は避けなければなりません。

リーダー業務がイヤだと思う背景には、こうした悪しき職場の存在もあります。

安易に転職に踏み切ると、こうしたリーダー業務へのサポートがない職場を選んでしまうこともあるため、注意しておきましょう。

クリニカルラダーなどで、段階的な経験支援や評価を行う教育体制が整っている職場は、必要な課題としてリーダー業務に取り組めるようなサポートが充実しています。

看護師転職サイトを活用して、教育体制が整った職場を探してみましょう。

リーダー業務の負担が少ない職場

リーダー業務の仕事の内容や役割は、職場によって差があります。

リーダー業務が苦手な人は、リーダー業務の負担が少ない職場への転職も考えてみましょう。

●看護師が一人、もしくは少ない職場

看護師が極小人数の職場(クリニック、介護施設など)では、特にリーダーを必要としない職場もあります。

ただし、いわゆる「リーダー業務」はありませんが、一人一人の仕事の範囲が広く、仕事のなかに管理的要素が含まれていることは知っておきましょう。

●固定のリーダーがいる職場

スタッフの交代勤務がなく、いつも同じメンバーで仕事をする職場では、師長や主任がリーダー業務を担うケースもあります

ただし、こうした職場は、看護師の教育体制は充分ではありません。

パートやアルバイトという働き方を選ぶ

苦手なリーダー業務を回避するための一つの方法として、正職員にならないという選択もあります。

ただし、パートやアルバイトは正職員に比べ、給料や雇用条件、看護師としてのキャリア形成上でデメリットが多いことを理解しておきましょう。

リーダー業務がイヤだったので、を転職理由にしない

リーダー業務がイヤで転職する場合、どんな職場であっても「リーダー業務がイヤなので」「苦手なので」を転職理由にしては採用されにくくなります。

看護師の仕事の多くは、チームの中で行います。

リーダー業務の負担が少ない職場やパート、アルバイトなど、自分自身がリーダーの立場にならない職場でも、リーダーの役割や、リーダーとメンバーの協力関係の理解は必要とされるものです。

「リーダー業務がイヤ、苦手」は、チームワークが取れない人、仕事に消極的な人と受け取られてしまいます。

リーダー業務は避けたいことを伝える場合には、「人をまとめていくことは苦手ですが、スタッフ間の立場の違いを理解し、協力しながら仕事を進めていきたい」という一言を付け加えておきましょう。

どうですか?それでもリーダー業務はイヤですか?

うーん……、できるかな……。
『みかんちゃん』なりのペースで始めればいいんだから大丈夫よ。
そうそう、できない人には任せないって!

リーダー業務は気が重くなりますが、気負うことはありません。

自分の視野や考え方を広げる有効な機会として、前向きに取り組んでみましょう。

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登場人物

のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。

キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。

仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。

みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。

仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。

犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。