休みが少ない看護師さんは転職して希望の休暇制度の病院へ!お休み多めの求人選び
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看護師の休日数は、「4週8休」「月平均10日」というように、所定休日数が職場ごとに定めらています。
休みが多い職場と少ない職場の違いは、この所定休日数にありますが、実は、他にも注目すべき点があります。
看護師の休日や休暇制度について、さらに、休みを重視した転職の方法をまとめました。
看護師の休日数は少ないの?
看護協会の調査では、看護師全体の平均年間休日数は115.1日となっています。
ですよね。
世の中全体としてどうなのか考えてみましょう。
1年間の土日と祝日すべてを計算すると、おおむね120日の休日数になります。
52×2(土日)+年間祝日数(2017年現在)16=120
ただし、土曜日と祝日が重なってしまう日数は減ってしまいます。
こうしてみると、看護師の休日数は、ほぼ「世の中並み」と言えるでしょう。
ちなみに厚労省の調査による業種別の年間休日数は、次のようになっています。
平均 | 107.5日 | 医療・福祉 | 111.9日 |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 121.8日 | 情報通信業 | 121.5日 |
宿泊業・飲食サービス業 | 100.4日 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 99.5日 |
休日数が多い職場と少ない職場
看業師は、業態や職場、働き方などよって休日数が異なります。
休日数が多い職場
年間の休日数が120日以上が見込める職場には、次の職場があります。
●大規模病院
交代勤務の場合、病院ごとの休日規程によって年間の休日数(所定休日数)が定められています。これを365日のシフトに配分します。
大規模病院の場合は、この所定休日数が多い傾向にあり、さらに有休消化、福利厚生の休暇制度によって休日を多くとれる傾向があります。
●週2日休診日のクリニック
毎週土日、または、日曜とほかの曜日の週2日の休診日を設けているクリニックは、休日数が多い職場です。
加えて、祝日や夏季休暇や年末年始期間も休診となることから、年間の休日数は120日前後になります。
●一般企業・CRC・保育園(完全週休2日制)
毎週土日の休日+祝日、夏季休暇、年末年始の休暇によって年間の休日数は多くなります。
また、有休や福利厚生による休暇もある職場です。
休日数が少ない職場
一方、年間の休日数が、100日以下の職場もあります。
●週1~2日半日休診のクリニック
休診日が日曜日のみで、土曜日が半日休診、または土曜日とその他の曜日の週2日の半日休診のクリニックでは、年間の休日数は少なくなります。
祝日や夏季休暇、年末年始の休暇は見込めますが、個人病院の場合、半日診療日を1日診療に振り替え、休診を補うところもあります。
そうですね。
一般病院や介護施設、訪問看護など、シフト制で土日の勤務がある職場の休日数は、おおむね、この中間(110日前後)に位置します。
美容クリニックは土日や祝日が繁忙期となり、夏季休暇や年末年始休暇も少ないといった特徴がありますが、年間の所定休日数は平均並みです。
看護師の休日数の違いはここにある!
前段でも少し触れましたが、休日数の違いが生まれる仕組みをもう少し詳しく見てみましょう。
所定休日(年間休日数)
所定休日数の決め方には、次の制度があり、求人情報にも、
- 「4週8休制」や「完全週休2日制」などの休暇制度
- 年間所定休日数○日
などが記載されています。
完全週休2日制 | 毎週必ず2日の休日 年間休日数105日前後 |
週休2日制 | 月に1回以上、週2日の休日 年間休日数60~105日前後 |
---|---|
4週8休制 | 4週間で8日の休日 年間休日数105日前後 |
4週6休制 | 4週間で6日の休日 年間休日数80日前後 |
さらに、以下を加算します。
祝祭日 | 年間16日(2017年現在) | 夏季休暇、年末年始休暇 | 職場の設定日数 |
---|
1日8時間の勤務の場合、週の法定労働時間は40時間以下(従業員10人未満の場合44時間以下)と定められています。
これは、週労働時間5時間(同5.5時間)に相当し、よって週休2日となります。
ただし、これには祝祭日や夏季、年末年始休暇が含まれています。
さて、休みはこれだけではありませんよね?
ここまでは所定の休日数ですが、看護師が取れる休みはこれだけではありません!
有給休暇(有休)
有給休暇は、給料をもらいながら休める休暇です。
6か月以上の勤続で、8割以上の出勤をした場合に、10日間の有休が発生します。以後、1年ごとに継続勤務期間に応じた日数が与えられます。
有休は、希望によって消化する(休みをとる)ことができます。
1日・半日だけでなく、時間単位での消化も可能です。
福利厚生による休暇制度(特別休暇)
職場独自に定める福利厚生による休暇制度もあります。
- 慶弔休暇(結婚・身内の逝去など)
- 法定休暇に上乗せした育休制度、介護休暇
- リフレッシュ休暇
リフレッシュ休暇とは、職員がリフレッシュを目的に取得する休日です。
取得要件や休暇日数は、職場ごとに異なります。
また、どのように「リフレッシュ」するかは自由です。
生理休暇
労基法では、生理日の就業が著しく困難な場合に取得できる休日となっています。
そうですよね。ほとんど幻の制度で、全産業で見ても取得率は1%に満たないと言われています。
法定休暇
さらに、法律で権利が定められた休日もあります。
- 産前産後休暇
- 育児休暇
- 介護休暇
産後は、出産の翌日から8週間は就業できません。(本人の請求と医師の許可があれば産後6週以後は就業できます)
育児休暇や介護休暇は、同一の事業主に引き続き1年以上雇用されているほか、取得要件があります。
休暇の取りやすさは師長次第!?
「看護師が取れる休みはいろいろある」といっても、難関はアレですよね。
休みがとりにくい職場には、次のような師長の姿勢が影響しています。
- 年間の勤務(休日)プランを立てていない
- 勤務表作成時に所定休しか組み込まない
- 師長自身も休みを取らない
しかし、看護界全体は、ライフワークバランスを重視し、休みを取りやすい職場づくりに力を入れています。
休日休暇制度をポイントに転職を考える際の注意点
所定休日数を確認
転職で注目すべき点は、まずここです。
どのような制度により、年間所定休日数が何日あるのかを確認しましょう。
特別休暇は必ずしも「有給」とは限らない
一般企業のリフレッシュ休暇を例にみると、ほとんど(90%以上)が有給ですが、中には「無給」の場合や、個人の有給休暇を使用する場合もあります。
法定休暇に上乗せした育休制度、介護休暇や、所定休日以外の夏季休暇、年末年始休暇なども、有給か無給かの取り決めがどのようになっているかは確認が必要です。
有給休暇は、付与よりも消化が問題
転職で注目すべき点は、有休の消化率です。
一般的に、少人数の職場では有休は消化しにくい傾向があります。
また、「100%有休消化!」を売りにしている職場もありますが、この場合は、もともとの所定休日数が少ないという「カラクリ」があるかもしれません。
法的に権利のある休日が取れない職場はブラックかも
産休や育休、介護休暇は、法的に権利のある休暇です。(取得要件はあります)
こうした制度が名ばかりで、実質取れない職場はブラックの可能性があります。
休暇制度が充実している求人の探し方
では、最後に休暇制度が充実している職場への転職方法です。
看護師転職サイトを活用
休日休暇制度に関することを、転職先にダイレクトに尋ねるのは非常にリスキーです。
- 有休は取りやすいですか?
- 有休消化率はどのくらいですか?
- どのような特別休暇がありますか?
- 特別休暇は有給ですか?
などは、確認したいことではありますが、尋ねるタイミングを間違うと、「休みのことにしか関心がないの?」と思われてしまいます。
休日休暇制度に関する情報は、看護師転職サイトのコンサルタントに相談し、独自の情報またはコンサル経由で職場に問い合わせを依頼しましょう。
看護師の休日に関する制度を理解し、希望の休日制度のある転職先を探しましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。