看護師求人の嘘には注意!良い病院を見極めるための求人票の見方
PRローレンロウ
そうです!若返りも美白効果も痩身も、ホントか!?と思いながら懲りずに何度も―。
あ、はいはい、そっちね。
求人票(求人情報)でよくあるアピールに「残業が少なめです」とか「教育研修が充実しています」といったものがあります。
でも、これってすごく曖昧ですよね。嘘を書いているわけではないとは思いますが、そのまま鵜呑みにすることはできません。
病院の売り文句(アピールポイント)に騙されないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
「良い病院」を見極めるための、求人票の見方を徹底解説します。
「良い病院」の看護師の求人票に書かれていること
求人票にはさまざまなフォームがありますが、基本的には次の事項が記載されています。
- 施設名(設置主体が分かる正式名称)
- 雇用形態(正職員・パートなど)
- 診療科目(募集科目)
- 仕事内容(看護提供方式、勤務体制など)
- 勤務時間
- 休日
- 給与
- 待遇
これらは、その内容が書かれていることが、「いい病院」の最低条件です。
「応相談」「当社規定による」が目立つ求人票は要注意。すべてではありませんが、ブラック病院の可能性が考えられます。
嘘かも!?病院のこんなアピールは要注意!
問題はココからです。
求人票には基本情報のほかに、その職場のアピールポイントが記載されています。
よくあるアピールとその注意点を見てみましょう。
残業が少なめ
「少なめ」っといっても、どのくらいを少ないと思うのかは個人差があります。その職場の「少なめ」という基準が分からない以上、嘘を言っているのではないかと思われても致し方ないことです。
また、職場の工夫によって本当に残業が少ないのか、「残業(申請)は認めない」というだけで、実はサービス残業が多いのかは不明です。
こうした、もやッとした疑問がないように「月の平均残業時間」が書かれているほうが望ましいでしょう。
休日多め
コレも同じです。どのくらいで「多い」と言っているのかが分かりません。
そうです!さすが「休み」の話となると冴えてますね。
求人票に記載されている休日制度から推測できる休日数は、おおむね次のようになります。
完全週休2日制 | 毎週必ず2日の休日 年間休日数105日前後 |
週休2日制 | 月に1回以上、週2日の休日 年間休日数60~105日前後 |
---|---|
4週8休制 | 4週間で8日の休日 年間休日数105日前後 |
4週6休制 | 4週間で6日の休日 年間休日数80日前後 |
この所定の休日数以外に、どのような休暇制度があるのか、また、その制度はどのくらいが利用されているのか、を確認しましょう。
既卒者は経験考慮
「経験考慮」や「経験者優遇」とだけ書かれていても、看護師の経験は一口に言い表すことはできません。質・量・専門性において、かなりの幅があります。
そうですよね、これだけじゃわかりません。
「経験〇年以上」や「○○科経験者優遇」「○○資格保有者優遇」など、採用において何を評価するのかがしっかり書かれている求人を選ぶべきです。
有給休暇あり
有給休暇(有休)はあるのが当たり前!問題は、付与された有休が「消化できるのか」です。
ここでチェックすべきは、「有給消化率(給取得率)」です。
「有休消化率」を明らかにしている職場は、一般的に消化率がいい病院です。
教育研修が充実
そうですね。でも、残念ながら、ほとんどの病院はこれを売り文句にしています。
どのような教育研修内容かが記載されていなければ「充実」かどうかは判断できません。
- クリニカルラダー制によるキャリア支援
- プリセプターシップによる新人教育
- 専門資格(専門看護師・認定看護師)の取得支援
などに注目しましょう。
福利厚生が充実
コレもよくあるアピールですが、「本当に必要な福利厚生なのか」がチェックポイントになります。
「子育て支援」や「休暇制度」など、今の働く人のニーズに合った福利厚生なのか、福利厚生を受ける条件はどのようになっているのか、を確認しましょう。
キレイで新しい建物
ボロボロの老朽化した建物よりもキレイに越したことはありませんが、これが最大アピールの職場ってどうですか?
ですよね。ほかのアピール+きれいな建物は魅力ですが、コレ単独というのはちょっと注意が必要です。
特に注意!イメージ戦略的な「売り文句」をしている看護師求人
アットホームな職場
「アットホーム」というと、なんだかみんな和気あいあいで「働きやすそうなイメージ」を抱きますよね。実はココが問題です。
アットホームとアピールしていることが、実は単なる「なれ合い」であったり、「お節介」であったりするかもしれません。
「アットホームな職場」しか売り文句のない職場は要注意です。
プライベートも充実!ライフワークバランスが取れる職場
「時間外勤務」や「休日制度」の情報が不明なのに、「プライベートも充実!」といわれても「なぜゆえに?」ですよね。
この売り文句の裏付けとして「時間外勤務」や「休日制度」の情報との整合性があるかを確認しましょう。
個人的には、プライベートがどうかまでは、言い過ぎな気がしますし……。
眺望良好!
療養型病床や介護施設に多い売り文句です。
療養環境がいいことは患者さんや入居者にとっては、とても大きな魅力ですが、
「療養環境がいい」→「患者さんが穏やかで落ち着いている」→「看護師も働きやすい」
のロジックには、かなりの無理があります。
なにより、看護師がのんびりと外を眺めながら仕事をすることはありません!
むしろ、眺望良好の裏には「通勤が大変」が潜んでいることもあるので注意しておきましょう。
基本的な情報に具体性がないうえに、こうしたイメージ戦略的な「売り文句」推しの職場は要注意です。
魅力的な売り文句に惑わされることなく、基本的な条件をしっかりと見極めましょう。
求人票だけで判断せず具体的な情報を確認しよう!
看護師転職サイトを活用
求人票に掲載できる情報は限られています。
看護師転職サイトに寄せられる口コミや、コンサルタントの独自情報で、できるだけ具体的な情報を確認しましょう。
病院見学
積極的に病院見学を受け入れいる職場は、それだけでも好印象です。
正式な応募の前段階なので、面接では聞きにくいことも質問もしやすいという利点もあります。
病院見学の機会はぜひ活用しましょう。
面接で上手に聞く
事前の情報収集でも確認できず、病院見学の機会もなかった場合には、面接で聞くしかなありません。
そうですね。
採用面接は、求職者側が質問を受けるだけでなく、就職の判断のために詳しい話を聞く貴重な機会です。
分からないことや詳しく知りたいことを、どのように質問してくるかというコミュニケーション能力も見られています。
「何か、お尋ねになりたいことはありませんか?」と聞かれた際に、要領よく質問できるように準備しておきましょう。
情報の具体性と整合性を見極めよう!
私はかつて、採用側として看護師を集めるための「病院のPR」を考えた経験があります。
転職を考える看護師が自己PRをどうするか考えるように、病院も職場をどうPRするか頭を悩ませています。
なかには、それほど売りがないけど、何とかして看護師を確保しようと「売り文句」を考える職場もあります。
求人票を見るときには、「売り文句」をそのまま鵜呑みにするのではなく、具体的な内容が書かれているか、情報の整合性があるかに注目しましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。