同期と比べて仕事ができない私はダメナース?同期との差に悩んでいる新人看護師へ
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『みかん』のように、同期の看護師と比べて、自分は仕事ができないと落ち込んでいる新人看護師のあなた。
結論から言いますと、あなたはダメナースではありません!
私は、看護師12年の経験の内、新人教育委員やプリセプターなどで、新人看護師と関わる機会がたくさんありました。
その中で、仕事がなかなかできるようにならないと落ち込んでいた新人看護師は何人もいました。
同期と比べて仕事が出来ない看護師だと落ち込まずに、楽しく仕事ができるにはどうしたら良いのかお伝えしますね。
ダメナースだと思っているのは、周りからの影響?
ダメナースだと思っているのは、自分自身だけで、実は周りはそのように思っていない場合があります。
新人看護師が2人以上入る職場では、「○○さんはもうこの技術は経験したわよ。」「○○さんは一人でできるようになったわよ。」なんて言葉を耳にすることがあります。
でも、このように話した先輩看護師は、悪気なく話していることが多いのです。
先輩看護師は、新人看護師を育てる立場として、なるべく平等に、看護技術や看護師が関わる仕事などの経験をさせてあげたいという気持ちや、みんな同じように育ってもらいたいという気持ちがあります。
そのような気持ちから、新人看護師を比較するような発言になってしまっているのかもしれません。
中には、新人看護師は皆スタート地点が同じだから、同じように仕事ができるようになるものだと思っている先輩看護師がいるのも、事実なんですが・・・
このような考えを持っている先輩看護師は一部なので、あまり気にしない方が良いです。
ダメナースだと思っているのは、自分自身の思い込み?~今日からできる4つのこと~
同期の看護師から「私、もう点滴が入るようになったよ。」「先輩から頑張っているねと褒められたよ。」などの話を聞いて、落ち込んでしまうことはありませんか?
同期と情報交換したり、悩みを共有したりすることは良いことです。
相手もただ聞いてもらいたいだけのことが多いので、自分と同期を比較するのではなく、あまり深く考え込まないようにしましょう。
人は誰でも、無意識に他人と比べてしまう癖があります。
自分で基準を作らない
同期と比較してしまう理由の一つに、「同期と同じだから大丈夫」だと安心したいという気持ちがあるからだと思います。
でも、もし同期より自分の方ができないと感じた場合は劣等感を持ちやすいのです。
病棟によって経験することは違います。
同じ病棟であっても、自分が勤務した日にあった出来事や看る患者さんは違うため、経験は皆それぞれ異なります。
仕事ができる先輩看護師たちも、みんな初めから仕事ができたわけではありません。少しずつ積み重ねた経験から、現在のカッコイイ看護師の姿があるのです。
自分で基準を作って、「同期ができていることなのに、自分がまだできないなんて劣っている」という風に考えないでください。
それぞれ経験に差があるのは仕方がないことです。同期と同じである必要はありませんよ。
常に優等生であろうとしない
何事も完璧にしたいと思っている真面目な人ほど、同期と比較して落ち込んでしまうのだと思います。
とても向上心があって良いことですが、常に完璧を求めてしまうのは、精神的にも疲れてしまいます。
そして、同期よりできていない部分が見つかると、落ち込んでしまうのだと思います。
でも、新人看護師は仕事ができなくて当然です。
自信もって一人でできるようになるまで、先輩看護師を頼っていいのです。
自信がないことを一人でやってしまうことによって、インシデントやアクシデントを起こしてしまう可能性があります。
少しのミスなら、次に生かせば良いのですが、患者さんにとって不利益となるものであれば取り返しのつかない事態になることもあります。
インシデントの積み重ねから、自分は仕事ができないと感じてしまったり、周りからもレッテルを貼られてしまったりすることもあります。
できないことはできない、自信がないことは自信がないと素直に伝えることが大切です。
あやふやにせずに、しつこいくらい先輩看護師に聞いてください。
先輩看護師に教えてもらいながら、慎重かつ確実に経験を積み重ねていけば、必ずできるようになります。
前向きにとらえる
人によって得意なことは違うので、仕事ができるようになるペースも違うのだと考えましましょう。
覚えるのが遅いことが欠点ではありません。
慎重かつ確実に覚えていくことはあなたの長所です。
それに、「同期ができるようになったのだから、私にもできるはず。私も頑張ろう。」と、少し前向きに考えてみてください。
積極的にアピールする
仕事に対してのやる気をアピールすることは、周りからの評価が高くなります。
なるべく自分から声を出し、関わったことのない処置や検査などを見学させてもらったり、経験させてもらったりしましょう。
ずっと受け身でいると、せっかく経験できるものも逃してしまいます。
経験が糧になります。何度も見たり、聞いたり、実践したりすることで、必ずできるようになります。
環境を変えてみるのも一つの手段
とは言っても、他人と比べてしまうのは癖で、無意識にしていることが多いです。
なるべく同期と比べないようにすることが一番良いのですが、なかなかその癖は抜けづらく、どうしても私は仕事ができないと落ち込んでしまう人もいます。
そして、自分は仕事ができないと思い込み、向いてないのではないかと思ってしまう新人看護師は少なくありません。
このような場合は、看護師に向いていないのではなく、今の職場が合っていない可能性もあります。
看護師の職場は様々であり、その職場によって、仕事内容や特徴は変わってきます。
例えば、同じ病棟勤務にしても、じっくり考えながら仕事をすることが得意な人なら、急変が多い病棟より、入退院が少ない慢性期のゆったりした病棟の方が合っていると思います。
また、病院によっても特徴は違います。
最先端の治療を行っている病院で一度にたくさんの治療や検査の知識を学ぶより、まずはゆっくりと看護技術や看護ケアを学びたいと思っているのであれば、小中規模の病院やあまり忙しくない病院の方が良いと思います。
新人看護師は、慣れない環境の中で、覚える事が多くて大変な毎日です。
なかなか仕事に慣れずに落ち込んでしまう気持ちはよくわかります。
でも、頑張ってなった看護師を、自分には向いていないとすぐに決めつけて、諦めてしまうのは勿体ないです。
看護師の仕事を諦めてしまうよりも、思い切って転職してみることで、今とは違って、案外楽しく仕事ができるかもしれません。
あなたが生き生きと、楽しく看護師の仕事ができることを願っています。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。