離島で看護師として働いた話~リゾート気分を味わえる仕事の魅力と求人の探し方~
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なるほど!『みかん』さん、考えましたね。
楽しく仕事がしたいのは看護師も同じです。
結婚すると、自分の住みたい地域に気軽に引っ越すのは難しいかと思いますが、独身なら選ぶこともできますよね。
全国どこへ行っても転職しやすいのは、看護師の強みです。
憧れの地域に住みながら仕事なんて、考えるだけで楽しいと思いませんか?
私は、島にある総合病院に3年間勤めていました。
島で働いてみたいと考えているあなたのために、私の経験談をお話したいと思います。
私が島の看護師になるまで
あなたも一度は喧騒を離れて、のんびりした土地でゆったり暮らしたいと思ったことはありませんか?
アラームやナースコールの音に囲まれて、毎日バタバタしていると、ふと離島で現実逃避したいなと思いますよね。
沖縄、石垣島、奄美大島、小豆島、沖永良部島・・・
旅行に行きたくても長期休みが取れず、なかなか行くことができないケースも。
私は実習での経験から、看護師として働くことにすっかり自信をなくしていたので、卒後は養護教諭の道に進みたいと考えていました。
すみません!確かに、人生はそんなに甘くありませんでした。
教員採用試験に落ちた私は、結局、看護師として病院で働くことになったのです。
どちらかと言えば、養護教諭になれなかったから看護師になったというネガティブな気持ちでしたが、島に住むなんておもしろそう!と前向きに考えることができました。
島の病院への転職!需要はある?
島といってもさまざまですが、地域によっては診療所しかないところもあります。
過疎化が進み、昔から住んでいる高齢者ばかりというイメージがあると思います。
しかし実際には、定年退職された夫婦が老後はゆっくり暮らしたいと転居してくるケースもありました。
多くはありませんが、空気がきれい、自然が豊かなところで子育てしたいという理由で、子育て世代もいましたよ。
地方だとまず、医師不足が心配されますが、やはりそういうところはだいたい看護師も不足しています。
都会のように、バリバリキャリアを積むのとはまた違ったやりがいを感じることができます。
例えば、孫のように地域の高齢者とふれあいを持つことができます。
一人暮らしの高齢者の話し相手になることも立派な仕事。
また、薬はもらわなければいけないけれど、通院できないという高齢者もいるので、往診は必須というところもあるかもしれません。
島で働くには地域性を理解し、こちらが需要に答えていくことが必要とされていました。
ちなみに、観光地としても有名なところだったので、観光客が運ばれてくることも多かったです。
そういう場合は、同意書をとるのに苦労しました…。
島で看護師として働く魅力って?
当初は不安だらけの島生活でしたが、思った以上に楽しかったです。
こちらでは、島の看護師ならではの魅力についてご紹介しますね。
多くの疾患を見ることができる
私が勤めていた病院では、多くの研修医が学びに来ていましたが、その理由は「いろんな症例が見られると聞いたから」というものでした。
島内に三次救急の受け入れ病院が1件しかなかったため、難しい症例の受け入れは、すべて県立病院と決まっていたようです。
アットホームな人間関係
新卒で入社した同期は6人しかおらず、私以外のほとんどが地元の同級生でした。
人数が少ないので、仲は良かったです。
地元以外から入社してくるのは非常にまれだったため、スタッフからも患者さんからも親切にしてもらっていました。
休日はすぐ観光に行ける
休日には、観光地を案内してもらったり、おいしいお店に連れて行ってもらったりも。
やはり、土地柄もあり海産物はおいしかったですし、牛肉や野菜も有名だったので、食生活に関してはとても満足していました。
物価が安い
物価が安く貯金しやすいのは、都会にはない魅力のひとつです。
特に食べ物に関しては、農業や漁業がさかんで、新鮮で安い物がたくさんあったのがうれしかったですね。
治安がよく住みやすい
夜遅くまで営業しているお店が少ないところでは、人通りや電灯が少なく、真っ暗になってしまうところもありましたが、治安がよく危険な思いをしたことは一度もありません。
自然が多いですが、都会にも出やすいので、住みやすいところだと感じていました。
桜やホタルが有名で、季節ごとに楽しみがありましたね。
夜空を見上げて満天の星が見られたときは、傷ついた心も癒されましたよ。
島ならではのトホホな出来事
もちろん、いいことばかりではありません。島ならではのトホホな出来事もありました。
緊急入院や救急患者が多く、忙しい
普段から、さまざまな疾患を抱えた人が運ばれてくるので、病院全体が大忙しです。
中でもお盆や正月は、お餅をのどにつまらせた人や孫の帰省で張り切って無理をした人など、多くの患者さんでごった返していました。
外出すると誰かに会う
島で暮らしている人は、あまり島外に行くこともないので、市内にある大きいショッピングセンターに行きます。
だいたいどこに行っても誰かに遭遇していました。
ほとんどプライベートはありませんでしたね。
道が狭く、向こうから走ってくるナンバーで誰かを当てられるほど、アットホームなところでした。
新人時代は、こそこそ遊びに行って上司に会うことを恐れていたので、島外へ飛び出していました。
ウワサ話は病院全体に知られてしまう
恋愛はもちろん、それ以外でもウワサ話は病院全体に回って返ってきました。
他の病棟であっても、誰かがつながっているため、「◯◯病棟の看護師が、研修医と目撃された」など、すぐにバレます。
特に若手は、上司に目をつけられないように注意しなければなりませんでした。
島で働きたいなら、転職サイトがおすすめ
地方の病院は、圧倒的に情報量が少ないので、転職を考えたときに不便だと感じることがあるでしょう。
そんなときには、転職サイトを利用するのがおすすめです。
担当者に相談すると、あなたの希望にあった地域の病院を探してくれますよ。
私は、自分で希望したわけではありませんでしたが、島で過ごした生活はとても楽しく、ツラいと感じる仕事も続けることができました。
あなたも島の看護師として、リゾート気分で働いてみませんか?
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。