下の世話が嫌…。オムツ交換やトイレ介助に慣れない新人看護師の4つの解決策
PRしゅみしゅみ
『みかん』のように、看護師になったのに、オムツ交換や排泄介助などの下の世話に慣れないと悩んでいる新人看護師さんはいませんか?
そんなあなたは、先輩看護師がみんな当たり前のように、オムツ交換をしたり、ポータブルトイレを片付けたりしているのを見て、何で平気なんだろう・・・と疑問に思っているかもしれません。
それに、下の世話が嫌で、このまま看護師を続けていけるのかと不安に思っている人もいるかもしれません。
そんなお悩みを解決できるお話しをしたいと思います。
なるべくにおいを遮断する
下の世話が嫌だと思っている大半の人は、汚い・くさいということが原因なのではないでしょうか?
排泄介助をするときは、カーテンをするのでにおいがこもります。
それに、オムツ交換をしているときに、換気のため窓を開けたら、患者さんは寒いので、余計においがこもってしまいますよね。
そんなときは、マスクの着用をオススメします。
完全ににおいを遮断できないかもしれませんが、マスクの着用でかなりのにおいが抑えられます。
においが強い場合は、私はマスクを2枚重ねで着用していました。マスクW着用で、かなりにおいが遮断できます。
『れもん』のように思う人もいると思います。
でも、それで自分が快適に仕事をできれば、仕事の効率はアップします。
それに、嫌な顔せず、患者さんに接することができることが、何よりも良いことだと思います。
案外、マスクW着用は患者さんにバレることはありませんし、もし嫌な顔をしてしまったとしても、マスクの向こう側の表情は気づかれないというメリットもあります。
数をこなせば、慣れることもある
私は、約12年病棟で勤務していたので、オムツ交換や排泄介助は日常茶飯事でした。
そんな私も、看護学生の頃は「オムツ交換なんてできるかなぁ」「他人の排泄介助なんて無理!」と思っていました。
新人看護師になったばかりの頃は、オムツ交換のときやポータブルトイレを片付けるときなど、吐き気を覚えていました。
そんな私でも仕事と思って、数をこなしていく内に、普通にできるようになりました。
初めから、オムツ交換や排泄介助が得意という人はほとんどいません。
初めは抵抗があって、嫌だなぁと思っていたことでも、回数を重ねていく内に、次第に苦手だけどできるようになることが多いです。
大切な仕事の一つだと理解し割り切る
先程もお話ししたように、オムツ交換や排泄介助が好きな看護師はほとんどいません。
でも、下の世話は看護師にとって大切な仕事の一つです。
まず、下の世話がなぜ必要なのかを理解することも大切です。
大きく2つありますので、お話ししますね。
病状の変化を知ることができる
排泄介助をすることによって、患者さんの便の色・性状・においなどから、状態の変化の観察ができます。
例えば、便の色が黒ければ、上部消化管からの出血が疑われますが、鮮血であれば肛門近くの腸からの出血や痔からの出血のことがあります。
また、酸っぱい臭いがする下痢の場合は、ウィルス感染している場合や慢性膵炎の可能性があります。
このように、便の状態から、患者さんの病状を予測する大事な指標となることがあります。
便の状態などは、医師は実際に観察できないことが多く、排泄介助をする看護師の観察が非常に重要です。
皮膚の状態やADLの程度を観察できる
オムツ交換の時に、臀部や腰部の褥瘡の兆候を発見したり、皮膚の状態の観察をしたりできます。
オムツ交換は、皮膚の観察だけでなく、褥瘡発生やかぶれなどの予防にもなっているので、看護師の大切な仕事の一つです。
また、寝たきりの人の場合は、オムツ交換のときに関節可動域もわかります。
ポータブルトイレ介助の時には、患者さんが一人でポータブルトイレまで移動できるのか、ズボンの上げ下げはできるのか、立ち上がることはできるのか、など細かく観察することで、ADLの程度を観察することもできます。
ただ単に下の世話をするだけだと思わずに、すべてが看護につながると思えば、とても重要な役割だと思います。
看護師が下の世話をしない職場に転職する
仕事だと思って割り切って、毎日こなしている内に慣れてくる人は多くいます。
そうは言っても、慣れるまでは時間がかかるし、どうしても排泄介助がつらいという人もいるでしょう。
そんな私も、仕事だと割り切っていたので、普段は平気でオムツ交換などしていましたが、自分の体調が悪い時は正直つらかったのです。
でも、オムツ交換や排泄介助などは看護師がしなくても良い病院や施設はたくさんあります。
看護師がオムツ交換や排泄介助などをしなくても良い職場には、以下の5つがあります。
- 看護師が排泄介助をしなくても良い病院
- クリニックや外来
- 健診センター
- 介護施設
- 小児科のクリニックや病棟
それぞれ特徴をお話しします。
看護師が排泄介助をしなくても良い病院
病院によっては、看護助手や介護士がオムツ交換を行っているところがあります。特に忙しい病院ほど、看護助手や介護士を導入している病院が多く、業務も分担されています。
しかし、便や皮膚の状態の観察が必要な人や、夜勤の時など看護助手や介護士がいない時間帯などは、看護師が排泄介助をするため、全くしなくても良いわけではありません。
クリニックや外来
クリニックや外来では、定期的なオムツ交換はありません。特に、眼科や耳鼻科ではほとんどありません。
しかし、内科・外科・泌尿器科など、科によっては、便秘の患者さんには浣腸や摘便を行ったり、尿管カテーテルの交換などで受診されたりする患者さんがいるため、下の世話がゼロになることは難しいです。
それに、排泄介助とは関係がなさそうな科でも、自分でトイレに行けない患者さんの介助を行う必要があります。
でも、定期的なオムツ交換や排泄介助はないため、病棟に比べるとだいぶ少なくなります。
健診センター
健診センターは、基本的には元気な人が来るため、浣腸や摘便などの処置はありませんし、ADLが悪い人もあまり来ません。
仕事内容も、採血や検診の介助などが多いため、外来やクリニックより下の世話をする機会はほとんどないと思います。
介護施設
有料老人ホームなどの介護施設であれば、オムツ交換や排泄介助などは介護士が行っていて、看護師の仕事はバイタルサインや経管栄養、薬の管理などというところが多いです。
しかし、浣腸や摘便は看護師が行わなければならないことが多く、全く下の世話がなくなるというわけではないかもしれません。
小児科のクリニックや病棟
大人の排泄介助は苦手でも、子供の場合は大丈夫だという人もいます。そのような方は、小児科のクリニックや病棟が良いと思います。
職場の選び方は、下の世話が全くない職場が良いのか、多少あったとしてもその機会が少なければ我慢できるのか、子供なら気にならないのか、などによって決めると良いと思います。
ちなみに、ハローワークや求人情報誌などでは、看護師の詳しい仕事内容や患者層まではわからないことが多いので、看護師転職サイトを利用して情報を集めるのがいいと思います。
しばらく経験を積んで、下の世話に慣れるか様子みるのも良いと思いますが、看護師が働ける職場はたくさんあるので、他の職場を探してみるのも良いかもしれません。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。