【看護師の面接対策】転職を成功させるための基本を教えます!
PRmau
前回は履歴書の書き方の基本を解説しましたが、今回のテーマは、転職で避けられないもう一つの関門「面接」です。
新卒だと加えて小論文もある場合もありますが、転職は面接が勝負。
面接が得意!という人はいいのですが、うまく話せなくなる人、緊張すると思ってもみないことを言ってしまう!なんて人は要注意。
私はどちらかというと、少し厳しい条件を言われても「分かりました!」とうっかり引き受けてしまう性格で、帰ってから後悔してしまうんですよね。
そうなんです…
面接を受けるまでは、できないこともしっかり主張するぞーと意気込むのですが、いざというときには緊張して、自分でも思ってもみないようなことを言ってしまっているんですよね。
でも、これはしっかり面接対策をすれば防げることです。
特に転職にあたってはこれまでの経験もあるので、これはできない、ここまでなら引き受けてもOKという線引きが分かりますよね。
質問されやすい項目が分かっていれば、対策もできるはず!
今回は、転職を考えている人にぴったりな面接対策をやってみたいと思います。
まずはおさえておきたい面接の基本マナー
面接では
- 一般常識がある
- やる気を見せる
- 自己アピール
が3原則です。
まずは基本マナーをおさえておきましょう。
服装
男女ともにリクルートスーツが基本。
黒か紺かグレーのジャケットに白のブラウスがいいでしょう。
パートであれば、スーツじゃなくてもいいんじゃない?と思いがちですが、相手側がスーツの場合、かなり場違いな空気になることがあります。
ちなみに、私は非常勤の面接に行くことになった際、服装に悩みましたが、スーツがあったので着ていくことにしました。
結果、相手がスーツを着たお偉いさんと看護部長だったので、スーツにして正解だったと心底ほっとしました。
スーツの準備が難しければ、せめて黒や白、もしくはグレー、茶色のジャケットなどでオフィス感を出すような服装にしましょう。
ジーンズやチノパンなどカジュアルな服装は絶対NGです!
清潔感が大事ですので、長い髪はきっちりまとめる、前髪は下ろすかピンで留めて垂れてこないようにします。
男性は髭は必ず剃ります。爪が長く伸びていないかもチェック。
靴は黒か茶色のパンプスか革靴がベストですが、女性の場合はあまりヒールがコツコツ鳴らないものの方がいいでしょう。
ネイルやアクセサリーは、結婚指輪以外NGです。
時間
面接の時間は必ず確認し、10分前には会場に着いておくようにしましょう。
会場は必ず事前に確認し、余裕があれば一度場所の確認に訪れておくといいですよ。
万が一、何かの理由で遅れる場合は病院に一報を入れること。
入室時のマナー
面接をおこなう部屋に入室するときはノックを3回行います。
「はい、どうぞ」と言われたら
「失礼致します」と部屋に入り、ドアを閉めます。
「面接に伺わせていただきました◯◯です。本日はよろしくお願いいたします」とお辞儀をします。
履歴書を渡すときは、封筒から出して封筒と重ねて「よろしくお願いいたします」と渡します。
面接中
聞かれた質問にはハキハキと答えましょう!
緊張すると思いますが、少し笑顔があるとベター。
転職にあたり、触れられたくないことも聞かれるかもしれませんが、質問にはしっかり目を見てハキハキ答えるのが、印象アップの秘訣ですよ。
相手が緊張をほぐすように和やかな話題をしてきた場合でも、くだけすぎた態度にならないよう注意しましょう。
退室時
面接が終わったら、イスの横に立ち「本日はありがとうございました!」と言って、退室します。
部屋を出る際にも「失礼致します」の一言を忘れずに。
面接が終わったからと言って、安心してロビーで携帯を触ったり、電話をすることのないようにしましょう。
建物を出るまで気を抜かないようにしてくださいね。
面接で聞かれやすい項目はどんなこと?
面接で聞かれることが分かっていると、安心しますよね。
転職の面接で聞かれやすいことは、次のとおりです。
この病院を選んだ理由
ここで働かなければいけない理由をしっかり述べてください。
たとえば、病院理念や看護理念などを読んで、自分の志望理由に結びつけておくといいでしょう。
退職・転職理由
以前働いていた施設をどうして辞めたのかについてです。
後ろ向きな理由がある人は、少しでもポジティブな言葉選びをしてください。
「給料に不満があった」→「もっと自分自身を高めたい」、「キャリアアップを図るため」
「人間関係で悩んだ」「残業が多かった」→相手にいい印象を与えないおそれがあるため伏せる
また、短期間で退職した経験がある人は、必ず突っ込まれます。
自分なりに努力したけれど、不本意な結果になってしまったことを強調しましょう。
このとき、前の病院や上司を責めるような言葉を言ってはいけません。
労働条件(土日勤務や夜勤など)
労働条件は、採用されたら一番重要になってくるところです。
常勤は条件がほぼ決まっているので、面接を受ける前に確認は済んでいるかと思いますが、確認したいところ、希望などがあればあらかじめ伝えておきましょう。
非常勤やパートの場合、週何日、何時間勤務ができるか、何曜日に休みがほしいかなどを伝える必要があります。
扶養内で働くか、社会保険の加入の必要があるかも伝えます。
夜勤のあるところでは、夜勤や土日勤務に入れるかを確認されます。
小さいお子さんがいるなどで無理なときは、理由も一緒に話すようにしましょう。
納得できる理由がないと、希望もただのワガママだと与えるおそれがありますので注意してくださいね。
もし、向こうから無理な条件を言ってこられた場合は、はっきりとそれはできませんと伝えましょう。
看護師をする上で、体調で気になるところはないか?
健康や体調に関しては、自分だけでなく家族や子どもに関しても同じです。
持病や障がいがある、通院の必要があれば、今後休みを希望するかもしれないので伝えておきます。
例えば耳が聞こえにくい、腰痛の持病があることなども、部署の配属を決めるのに関係するかもしれませんので、事前に知らせておきましょう。
この病院でどんなことをしていきたいか?
積極性をアピールするチャンスです。
今までの自分の経験を踏まえ、病院ならではの取り組みや、考え方などがあればそれを絡めて答えましょう。
急に聞かれて「特にありません~」と言うのは、積極性が見られないのでNG。
スキルアップやどの病棟に行きたいかなどの希望にもつながるので、自分の希望をしっかり固めて面接に臨むようにします。
経歴や実務経験
今までの病棟経験や看護研究、プリセプターやリーダー経験があれば話してください。
また、それを通して自分自身学んだこと、成長したことなどが言えるといいですね。
チーフなどの役職がついていた場合には、そちらも忘れずアピールします。
再就職の場合は、ブランクの間に取得した資格・勉強したことなどがあれば、追加で答えてもいいでしょう。
自己アピール
自分の性格・特技などを挙げ、それを看護につなげて答えます。
部活や学生会など、学生時代に取り組んだことなどを挙げてもいいでしょう。
病院にとって、あなたを採用するとどんなメリットがあるかを伝えることが重要。
惜しみなく自分を売り込んでくださいね。
自分の長所・短所
人間には長所や短所は必ずあります。
長所はもちろんあなたの魅力を表現するものですが、自慢にならないように注意が必要。
場合によっては、短所だけを聞かれることもあります。その際は、その短所に対して自分がどんな努力をしているかというところまで話せるといいですね。
あなたの看護観
自分が今までどのようなことを大事にして仕事をしてきたか、また今後していきたいかを話します。
少し難しいかもしれないので例を挙げると、
- 患者さんの不安を言葉だけでなく表情からもとらえ、うまく表出できるような関わりをする
- 安心感を与えられるよう、常に笑顔を心がける
- できるだけ苦痛を与えないように看護技術を磨く
などです。
どうして看護師になろうと思ったのか、原点に帰らせてくれるような質問ですよね。
これからも看護師として働く上で、心がけとなる部分ですし、聞かれたらしっかり答えたいところです。
患者さんとのエピソード
今までの経験で、印象に残っているエピソードについて話します。
- 自分がこうしたことで患者さんの心がけが変わった
- 食事ができなかった患者さんがいたが、STや栄養士と連携して食材の形態を変えたら、食べてくれるようになった
- 意思疎通ツールを考案し、ALSの患者さんとコミュニケーションを図った
など、あなたが看護実践したことで、問題が改善したことはありませんか?
難しければ、忘れられない患者さんとの思い出について話してもいいでしょう。
子どもが病気になったときの預け先は?
こちらは子育て中の看護師限定ですが、小さいお子さんはよく体調を崩すので、保育園を休まないといけなかったり、看病しなければいけないことがあります。
そんなとき、急に休みます!と言われると困るので、施設側としては預け先(祖父母やご主人)を確保してほしいのです。
もちろん、やむを得ない事情はどんな人にもあるので、子育て中の人に限ったことではありません。
でも、お子さんが小さいと分かれば、多くの施設がこの質問をしてきます。
近くに頼れる人がいないなら、病児保育やベビーシッターに登録しておきましょう。
仕事に穴を空けない努力をしていることが分かれば、印象はアップしますよ。
しっかり対策すれば、面接で有利になるかも!
採用面接は、落とそうと思っている試験ではありません。
私が過去に受けた面接は「圧迫面接」のような、わざとキツイことを言ったり、採用されないのではないかと不安をあおったりするものでした。
ちなみに、大学時代に受けた病院の就職試験です。
集団面接でしたし、かなりの衝撃を受けましたが、クリアしました。
学校でしっかり対策をしていたからかもしれませんね。
新卒であれば学校でも対策はしてくれますが、転職だとなかなかそういう機会もありません。
看護師転職サイトに登録すれば、履歴書の添削や面接対策を行ってくれます。
かなり心強いですよね。
みなさんもこれらを一度受けておくと、当日になって慌てることがなくなるかもしれません。
面接はあなたの魅力をアピールするチャンスです!
面接で緊張するのは当たり前ですが、せっかくの魅力が伝えきれなかったり、半減させるようではもったいないです。
自分のアピールポイントをしっかりおさえて、面接を楽しむくらいの姿勢で臨んでくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。