新人看護師の転職におすすめの診療科と病院求人の選び方
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『ゆず』が言うように、今の時代、新人看護師が仕事を辞めて、新しい職場で再就職する看護師(第二新卒看護師と言います)は珍しくありません。
でも『みかん』のように、どんな職場が良いのかわかりませんよね?
転職を考えている新人看護師におすすめの診療科と、転職先で考えた方がいい病院についてお話ししますね。
新人看護師にオススメの診療科
私の経験から、内科をオススメします。
なぜ内科がオススメなのかというと、その理由は4つあります。
- 今後どこで働いても内科の知識は必要になる
- 様々な看護技術が学べる
- 外科に比べて、病棟やスタッフの雰囲気が穏やかで、ゆっくり学ぶことができる
- 患者さんの状態が、目に見えない変化のため、全身状態のアセスメント能力が身に付く
眼科・耳鼻科などは、患者さんが元気なことが多く、ADLの介助が必要ない場合があります。
患者さんが自立していると、食事介助・オムツ交換などの排泄介助・入浴介助や全身清拭などの清潔介助などを行う機会が少なくなります。
ADLの介助は、何度も繰り返し行うことで、コツを掴み、上手にできるようになります。
それに、褥瘡処置・経管栄養・尿管留置カテーテル挿入などの看護技術も少ないようです。
また、整形外科は、骨折で入院した場合は、既往歴や基礎疾患がない場合もあり、全身状態のアセスメント能力が身に付きにくいということもあります。
特殊な診療科の場合は、専門的な知識を学ぶのには良いですが、その専門的な知識に偏ってしまうことがあります。
新人看護師にはこの内科がオススメ!その理由とは
内科といっても、様々な内科がありますよね。
呼吸器内科、神経内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、血液内科、内分泌内科などがあります。
その中でも、特にオススメな診療科は、次の4つです。
- 呼吸器内科
- 消化器内科
- 循環器内科
- 内分泌内科
簡単に言いますと、これらの診療科で学んだ知識は、今後どこで働いても必要になる可能性が高いからです。
その理由を詳しくお話ししますね。
呼吸器内科
呼吸に関する知識は、どこで働いても使える知識だと思います。
例えば、外科では、術後の呼吸管理で必要となってきます。整形外科では、術後だけでなく、脊髄損傷の患者さんの脊損レベルの確認などにも使います。
病院でなくても、施設にいる患者さんの状態の変化をみるときに、呼吸状態も観察の一つになります。
それに、呼吸器内科では、肺炎などで入院された患者さんは、ADLが低下している場合が多いので、多くの看護技術やADL介助を経験できます。
入院によってADLが低下する患者さんもいるため、退院調整が必要な場合があります。そのような場合は、地域との連携や福祉サービスについても学ぶ機会となります。
また、肺がんの患者さんでは、化学療法や終末期看護、緩和ケアなども学べます。
このように、呼吸器内科では、呼吸器の知識だけでなく、多くの経験や知識を得る事が出来ることが良いと思います。
消化器内科
オススメの理由は、呼吸器内科とほとんど同じです。
消化器内科では、急性期、回復期、慢性期、終末期までいろんなステージの患者さんを看るため、それが他の診療科にはない特徴だと思います。
消化器は、胃~肛門までの消化管だけでなく、肝臓・胆嚢・膵臓などもあり、学ばなければならない臓器や病気が多いため、大変と感じるかもしれません。
しかし、循環器内科ほど一刻を争うような急変は少なく、病態生理もさほど難しくないため、新人看護師にとっても勉強しやすいと思います。
循環器内科
心電図を読むのが難しく、急変しやすい診療科であるため、一見、新人看護師には嫌がられる診療科かもしれません。
しかし、循環器内科の良いところは、心電図を読めるようになることです。
心電図はどこの病棟でも使います。
新人看護師であれば、先輩看護師からしっかり教えてもらうことができることと、今後どの病棟へ行っても心電図が読めることが強みになるという面でオススメします。
内分泌内科
糖尿病の教育入院では、患者さんに生活指導をするので、糖尿病のことについて詳しく学ぶことができます。
また、内分泌内科の患者さんは急変が少ないので、新人看護師にとって、精神的にも楽に働ける診療科だと思います。
『みかん』のように、ゆっくりと学びたい人にはオススメな診療科です。
新人看護師が転職先で考えた方が良い病院
総合病院
総合病院は、数年おきに病棟異動があるため、大変な印象がありますが、たくさんの技術や経験を積むことができます。
そして、様々な診療科があるため、専門的な知識を学ぶことができます。
様々な経験をすることで、自分が得意とすることを知ることができるので、専門看護師や認定看護師をとったり、様々な専門的な資格をとったりする人もいます。
そうすることで、看護師としてのスキルアップにつながったり、看護に活かせたりするため、今後の可能性が広がります。
しかし、忙しいというデメリットもあるため、まだ仕事に慣れない新人看護師のうちは大変に感じるかもしれません。
小規模病院
小規模の入院施設がある病院が良いと思います。
その理由は、総合病院に比べて、さほど忙しくないため、ゆっくりと極め細かい指導をしてもらえるからです。
また、他職種との距離が近く、連携がスムーズにいくことが多く、仕事がしやすいというメリットもあります。
第二新卒が希望の診療科や病院で働くための転職のコツ
転職先を探す方法としては、
- ハローワーク
- 求人情報誌
- ナースセンター
- 看護師転職サイト
- 知り合いの看護師から情報を得る
などがあります。
ハローワーク、求人情報誌、ナースセンターは、手軽に情報を得られるというメリットはありますが、総合病院の場合、就職しても希望の診療科で働くことができるとは限りません。
また、知り合いの看護師から職場の情報や募集案内などを得ることができる場合は、内部の詳しい情報を得ることができたり、そこから採用につながったりするメリットがあります。
しかし、これらは、希望の病院へ転職できたとしても、病休や産休などで人員が足りない病棟へ配属されるケースが多いのが現状です。そのため、希望の診療科で働くことが難しいのです。
希望の診療科で働きたい場合は、看護師転職サイトから紹介してもらうのが良いと思います。
看護師転職サイトでは、希望の病院や診療科をあらかじめ伝えておくことができるため、希望の診療科で働ける可能性が高まります。
第二新卒という、たくさんの事を吸収できる大事な時期では、慎重に転職先を選ぶ必要があります。
あなたが希望する診療科や病院で働くことができれば、楽しく、長く看護師の仕事を続けることが出来ますよ。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。