看護師が転職するなら「在職中」と「退職後」はどっちがいいの?
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「転職先を決めて辞めるか、辞めて決めるか」看護師の転職にまつわる、よくある悩みですよね。
それぞれに一長一短はありますが、デメリットを知っておくことで、「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
「転職は在職中と退職後のどっちがいいか」を一緒に考えていきましょう。
在職中に転職先を決めるメリット・デメリット
在職中に転職先を決めるメリット
●仕事や生活の見通しが立つ
最大のメリットはこれです。
次の就業先は、
「どのような業種で、どのような仕事をするのか」
「どのような勤務体制なのか」
「給料はどのくらいなのか」
「通勤の方法は」
など、さまざまなことが決まっていると、それに伴う生活の変化の予測がつきます。
特に家族と生活している人にとっては、「転職」は家族全体の生活にも影響を及ぼすことです。
●ブランクがないので、採用側の印象が良くなる
次は、看護師個人としてのメリットですね。
ブランクがないことは、仕事に対する意欲や計画性があると評価され、採用にプラスに働きます。
また、看護師自身にとっても、実践感覚が維持されることで、転職のストレスを抑えることができます。
●保険や税金の手続きが煩わしくない
ところで『みかんちゃん』、退職すると、保険や年金、税金の手続きが必要になることを知っていますか?
甘いっ!もらうことだけじゃありません。
職場を退職して、すぐに再就職しない場合には、その期間の「健康保険」「年金」「税金」を納める手続きが必要になります。
転職に伴う保険・税金の必要な手続きをザックリ説明しましょう。
健康保険 | いずれかを選択し、役所および家族の勤務先で手続き ・国民健康保険に加入 ・元の職場の社会保険の任意継続 ・家族の健康保険に扶養家族として加入 |
年金 | いずれかを選択し、役所および家族の勤務先で手続き ・国民年金 ・配偶者の扶養家族として加入 |
---|---|
所得税 | 退職後、同年内(12月末)までに再就職しない場合は、翌年確定申告 |
住民税 | 前々年度の残金および前年度分を、送付される納付書に従って自己納付 |
ブランクを開けずに次の職場に転職すると、この面倒な手続きは、すべて次の就業先で行われます。
在職中に転職先を決めるデメリット
●仕事をしながらの転職活動は大変
転職活動は、希望条件に合う転職先を探し、応募し、面接を受けなければなりません。
仕事をしながら、これらの転職活動をするのは決して楽なことではありません。
休日や夜勤明けを転職活動に充てなければならず、充分な情報がないままに決断してしまったり、転職自体をあきらめてしまう結果になりがちです。
●辞めさせてもらえないかも!?引き留め工作へのストレスが大きい
「辞めたいです」「転職を考えています」「退職させてもらえませんか?」どのように言おうとも、看護師長が「了解っ!どうぞ!」ということはありません。
「なぜ?」「それが一番いい選択なのかしら……」などとねじり寄りながら、退職を思いとどまるように「引き留め」を行います。
ま、それが師長の仕事ですから。
形だけの「引き留め」の場合もありますが、ざまざまな方法を駆使して「引き留め」を行う職場もあります。
先に転職先の内定をもらっても、「それはあなたが勝手にしたことでしょ?」と請け合わず、退職を認めないという態度をとられることもあります。
しかし、職場には「退職を認めない」という権利はありませんので、退職することは可能です。
それでも、「次が決まってるのに、辞められなかったらどうしよう……」という相当のストレスは覚悟しなければなりません。
いったん退職してから転職先を決めるメリット・デメリット
次は、退職した後に転職活動をする方法です。
基本的には、在職中に転職先を決める方法の裏返しと考えてよいでしょう。
いったん退職してから転職先を決めるメリット
- じっくりと転職先を探すことができる
- 仕事を離れた自分の時間が持てる
- 内定後、すぐに働けることが採用に有利に働く
いったん退職してから転職先を決めるデメリット
- 経済的に不安になる 退職後は予想外に出費が多い
- ブランクが長いと、再就職時の印象が悪くなる
- 仕事への意欲が薄れる
無職の期間が長くなればなるほど、就業への意欲が失われていくと言われています。
いったん退職してから転職活動する場合も、ある程度の期間を決めて計画的に転職活動に取り組みましょう。
「転職先を決めて辞めるか、辞めて決めるか」どっちがいいの?
ここまでのメリット、デメリットは整理できましたか?
自分にとってのメリット、デメリットの整理がつくと、どちらの方法を選択すべきか判断しやすくなります。
在職中に転職先を決めたほうがいい人
●「やりたい仕事」が明確な人、ブランクを作りたくない人
興味や関心がある分野へ転職や、スキルアップを考える人は、計画的かつ前向きに転職活動ができます。
働きながらの転職活動も、それほど苦にはならないでしょう。
また、既にブランクだらけの職歴の人は、これ以上採用に不利にならないためにも、間をあけずに転職するほうが良いでしょう。
●経済的に余裕がない人
退職後の生活資金に余裕がない人は、転職先を決めてから退職することをお勧めします。
退職金が支給されない人、失業給付金の対象ではない人はもちろん、それまでの職歴によって、将来受け取る「年金」が少ない人も該当します。
お金のことは、しっかりと考えておきましょう。
いったん退職して転職先を探すほうがいい人
「ずっと仕事してきたから、とりあえずちょっと充電期間を……」と考える人はたくさんいます。そうした「仕事を離れた自分の時間が欲しい人」の多くがこちらの方法を選択しています。
いやいや、それだけではありませんよ。
- 過重労働やストレスにより、健康障害をきたしている人
- イジメやパワハラが辛い。早く現在の職場を辞めたい人
は、次の転職先を決める前に「緊急避難」として、退職することをお勧めします。
仕事に前向きになれないまま、無理に次の職場を探そうとすると、判断を誤ることがあります。
いったん仕事を離れて、自分とゆっくりを向き合いながら転職活動を始めましょう。
どちらの場合でも看護師転職サイトは利用価値あり
在職中に転職先を決める場合
転職活動に割ける時間が限られているなかで、転職に関する情報や相手方との連絡、交渉をやってくれる看護師転職サイトは強い味方です。
「〇月には退職を考えています」という、期日の条件を必ず伝え、転職をサポートしてもらいましょう。
いったん退職してから転職活動をするの場合
多くの求人情報が集まる看護師転職サイトは、自分に合った転職先を見つけやすいという利点があります。
「今すぐ働きたい」だけでなく、「3か月先を目途に職探しをしている」などにも柔軟に対応してくれます。
さらに、未経験の分野での仕事や働き方に関するアドバイスも受けられます。
結論は、どっちがいいかは「人それぞれ」。同じ人であっても、転職する時期や状況によって違ってきます。
しかし、「転職先を決めて辞めるか、辞めて決めるか」の選択は、「転職する?しない?」の次に来る大きな選択です。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、慎重に判断しましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。