企業の看護師求人探し~私が産業看護師に転職をした方法と募集の探し方~
PRじゃこ丸
そうなんです。看護師の働き方が広がってきているとはいえ、病院やクリニックの求人に比べると、企業の看護師求人は圧倒的に少ないのです。
大丈夫大丈夫!現状を知れば、転職成功への道は開けますよー!
はい。お任せください!
企業で働く看護師の代表「産業看護師(産業保健師)」。とても人気のお仕事ですね。
※看護師資格を活かして企業で働く仕事の中には、治験コーディネーター・コールセンター・臨床開発モニター・クリニカルスペシャリストなど様々な種類があります。
今回は、産業看護師として勤務した私の経験から、企業内医務室や健康管理室に勤務する、産業看護師の就職事情にスポットを当ててお話ししたいと思います。
企業看護師の求人数の実態
産業看護師は、夜勤・土日出勤なし残業少なめと三拍子揃っていて、ワークライフバランスがとりやすい職場として人気です。
それに対して、企業における産業看護師の配置人数は、1~2人と少なく、離職率も低いため非常に狭き門なのです。
さらに、企業の看護師求人は、好条件案件のため、ほとんどが一般公開されておらず、募集があってもあっという間に締め切られる、なんてことも少なくないので、なかなか出会うことができません。
そうなんです、そこがとっても悩ましいところなんです・・・
産業看護師の求人の多い時期
まず、産業看護師の雇用の種類ですが、正社員よりも契約社員雇用の求人が多いのが現状です。
私も、契約社員での雇用でした。企業によっては、契約社員から正社員雇用へ移行できることもあるようですが、正社員の枠が空いたときなどイレギュラーなケースがほとんどです。契約延長はできても、正社員雇用へというのは正直難しい印象があります。
契約社員が多い=更新月があるということ、さらには、定年を含めた退職者の多い時期も含めると、4月雇用での求人が多く出回ることになります。
それ以外は、女性が多い職種のため、産休育休のタイミングで求人がでますが、これに関してはいつ出るか予測できない突発的な求人です。
看護師を募集している企業とは
医務室や健康管理センターなどの施設の設置義務はありません。では、大企業であれば医務室があるのかというとそうではないのです。
企業の規模というよりも、事業内容や予防医学・メンタルヘルスケアに対する企業の考え方によって違います。
また、都市と地方の求人の差ですが、基本的に医務室は本社にある場合が多いので、本社の集まる都市は求人の絶対数は多くなります。
医務室(健康管理室・企業内診療所を含む)がある企業をいくつかピックアップしてみました。
- 朝日新聞社
- イオングループ
- オリエンタルランド
- 花王
- 資生堂
- 住友グループ
- セブン&アイ・ホールディングス
- 大日本印刷
- ダイハツ工業
- タニタ
- トヨタ自動車
- 日本銀行
- パナソニック
- 三菱グループ
- 三井グループ
- 山崎製パン
- 読売新聞社
- ユニバーサルスタジオジャパン
- ライオン
- ANA
- HONDA
- JR
- NEC
- SONY
これは、あくまでも医務室の設置であって、産業看護師の求人があるかどうかではありませんのでご注意ください!!
上にあげた企業の中に、私が契約社員として勤務したところや、面接で落とされたところもあります。
さらに言うと、オリエンタルランドと言えばディズニーランド・ディズニーシーですが、そこの救護室にアルバイトで勤務したこともあります。
救護室なので、産業看護師とは別物ですが、時々職員を対応する場面もありました。オリエンタルランドには、職員を対象とした健康管理室と、ゲストを対象とした救護室が別々に設置されていました。
医務室と言っても、形態は様々です。自分の希望する業務内容かどうかは、求人票だけではわからないです。
私も、面接に行って初めて知った・・・なんてこともありました。実際に見学に行ったり、面接で具体的に確認するといいかもしれません。
企業の看護師求人を探す方法
では、産業看護師への転職を成功させた人は、具体的にどんな方法をとったのでしょうか?
自力でネット検索
私も、初めはパソコンにかじりついて、ひたすらネット検索をしていました。
が!本当に泣きたくなるほどに、出会いがありませんでした。
病院のように、ホームページに求人を載せているところなどは、ほぼありません。出鼻をくじかれた私は、この後しばらく求人探しをあきらめたほどです。
ハローワーク
運よく、就活成功した人もいるようですが、ハローワークは、看護師に特化した紹介所ではないので、扱っている求人数はそれほど多くないようです。
看護師専門の転職サイト
手堅いのは、やはり看護師専門の転職サイトを利用する方法です。
一人ひとりの希望の条件や待遇の職場をピックアップしてくれますし、非公開の求人情報はもちろん、履歴書の添削や面接同席などのサポートがあるところもあります。
サイトの登録は無料ですので、いくつか登録して、まめに求人情報をチェックすることをおすすめします。
コネクション
企業側は、雇う人間の人となりが気になるものです。実際に勤務した、もしくは勤務している人間の紹介であれば、安心して採用できます。それが、産業看護師の求人が市場に出回らない理由でもあります。
コネクションには、具体的に
- 母校の先生のツテ
- 現職の産業看護師からのツテ←私はこれ!
- 勤務先の医師からの情報
などがあります。
私の前任者もそうでしたし、このパターンはやはり多いようです。ツテを頼りにする企業は、まずはツテで探してみて、見つからなければ求人を出すという流れのところもあるようです。実際私が退職する際には、後任に誰か良い人はいないかと上司に聞かれました。
私のオススメする産業看護師への転職方法
最終的に、正社員として産業看護師になるための、堅実な転職法はこれです!
↓
正社員が無理でも、契約社員として勤務して、産業看護師の経験を積む
↓
契約社員で働きながら次の企業の求人(正社員)を探す
↓
次の企業の内定が取れるまで契約更新
↓
めでたく産業看護師の正社員雇用
なんだか遠い道のりのようですが、この方法をおススメするには2つの理由があります。
適性を見極められる
産業看護師の業務は、臨床とは全く違います。働きたい職場が自分に合っているかどうかは、実際に働いてみなければわかりません。
契約社員での雇用は、正社員しか経験のない人にとっては不安な雇用ではあると思います。でも、お試しができるいいチャンスなのです。
大抵が1年契約で以後更新の場合が多いので、思っていたのとは違うな~とかやっぱり臨床がいいな~とか思っても、その契約期間さえ乗り切れば転職できます。そのあたりは、正社員とは違い身軽ですし気楽です。
私も、なりたくてなってはみたものの、自分には向いてないと思い1年で契約終了し臨床に復帰しました。もちろん自己都合の退職とは違い、円満でした。
正社員雇用のハードルが下がる
産業看護師は、その道のプロとして経験が求められる場合があります。たとえ契約社員であっても、その経験はプラスになり、就活では大きな強みになります。
この転職法のデメリットを挙げるとすれば、突発的な求人に対応できないことです。契約期間は絶対です。どうしても勤務したい企業が決まっていて、募集に即座に対応したいという人には、契約社員の雇用は向きません。
ラッキー!?私が企業へ転職できた理由
先ほどお話しましたが、自力での就活に撃沈した後、しばらくは戦線離脱していました。
そのころの私は、フリーで派遣やアルバイトをいくつか掛け持って働いていました。たまたま、アルバイト先の同僚に、企業に就職したいと話したところ、なんとその人が以前産業看護師だったことが判明。しかも、その企業が、次の看護師を探しているとの情報が!!!
そんな訳で、棚からぼたもち的に求人情報をゲットし、顔合わせだけの、簡単な面接のみで採用の運びとなったのです。
なんともラッキーな話なのですが、医療業界は横のつながりも重要なのだと実感した出来事でした。
ある程度、時間と心に余裕をもって、こまめに求人情報をチェックすることが成功への近道です。
更には、周りの友人や同僚などに、企業への就職を希望していることを伝えることで、どこからか情報が舞い降りてくるかもしれません。
また、企業によっては、採用にあたって特殊な資格やスキルを求める場合もあります。気になる方はこちらの記事も併せてチェックしてみて下さいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。