ハローワークとナースセンターはどっちを使うべき?看護師求人探しで使ってみた結果
PRmau
地域の看護協会では、潜在看護師の復帰を促すために、求人情報の提供や紹介、面接の調整なども行っています。
看護師のためのハローワークのようなものですね。
もちろん、ハローワークにも看護師の求人はありますし、どちらかといえば気楽に足を運べるイメージです。
こちらでは、看護師のみなさんが転職や再就職を希望した際に、ハローワークとナースセンター(ナースバンク)はどちらを使うべきか考えてみたいと思います。
ハローワークとナースセンターの違い
私は再就職のときに、ハローワークとナースセンターの両方を使いました。
(あとでお話しますが、看護師転職サイトも使いました。)
まず、ハローワークは公共職業安定所のことで、就職や転職を考えている人が訪れるところです。
自分で求人票を見たり、スタッフに条件を伝えておすすめの求人を紹介してもらうことができます。
最近では、キッズスペースを併設したマザーズコーナーなどもあり、子連れでも相談ができるようになっているところも。
地域によって名前は違いますが、無料保育がある就職支援施設も増えていますね。
子育て世代が社会進出しやすいように考えてくれているのでしょう。
それに対しナースセンターは、看護師専門の職業紹介事業を行っているところで、中央ナースセンターと都道府県ナースセンターがあります。
ブランクのある看護師が、復帰の際に受ける「再就業支援研修」などを主催しているのもナースセンターです。
ナースセンターでは経験豊富な看護師に相談できるので、同業者としての視点から働きやすい施設や、働き方のアドバイスをもらうことができます。
ちなみに、私が利用した際、相談にのってくれたのは公立の病院の元看護部長の方でした。
そんな管理職バリバリで働いてきた方とお話するのも、貴重な体験をしたなと思います。
管理職の人が現場を分かっているの?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、この元看護部長さんは、各病院の内部事情までしっかり把握されていました!
私が希望したのが地域でも大きめの総合病院だったので、これが小規模の施設であれば、また違っていたのかもしれませんが…
それぞれのメリット・デメリットは?
では、それぞれを利用するメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
ハローワークを利用するメリット・デメリット
まずは、ハローワークを利用するメリットについて見てみましょう。
- 看護職以外の求人も探せる
- 子連れでもOKな施設が多い
- 求人が多い
ハローワークは一般の方向けということもあり、多くの求人が出ています。
もちろん、看護師資格を持っていても他の求人を見ることができますし、応募することもできます。
看護師と他の職種で迷っている場合など、比較できていいですよね。
お子さんをキッズスペースで遊ばせながら相談したり、無料で保育してくれるハローワークもあり、子連れでも心強いです。
お子さんの年齢によっては利用できないこともありますが、連れて行くのはOKなので、スタッフや周りの方に嫌な顔をされることもありません。
それから、ハローワークの利用は無料ですが、求人を出す側も無料ということもあり、多くの求人が出ています。
ナースセンターより周知されているからか、多くの人の目にとまりやすいのかもしれませんね。
ではデメリットはどうでしょう。
- 待ち時間が長い
- 内部事情まで知っている人が少ない
- 一般的な相談しかできない
就職しようと思ったら、求人情報誌を見たりインターネットで探したりということが思いつきますが、一度に多くの求人を見られるという点ではハローワークにかないません。
施設の情報や条件も同じように書かれているので、比べるのも簡単なのです。
ですが、そのために利用者が多く、待ち時間が多く発生するというデメリットが…
訪れてみるとお分かりかと思いますが、結構混雑しています。
私が利用したハローワークは、駐車場待ちの車の列ができるほど。
また、転職だと仕事をしながら就職活動というケースも多いので、自分でハローワークに足を運んで求人を探すのは、時間がかかってしまうのが弱点。
私は過去に、ずっと転職したいと思いながらも当時の仕事が忙しく、タイミングを逃すという経験をしたので、今回はサクッと決めたいと思っていました。
それと、悩みを相談したくてもハローワークのスタッフはもちろん看護師ではないので、専門的な話はできません。
病院の内部事情は、知らない人がほとんどではないでしょうか?
逆に、客観的な目線で見てもらうにはいいですよ。
子育て支援や地域の情報は、ハローワークのスタッフの方も詳しいので、とても参考になりました。
看護師ならではの悩みを聞いてほしい場合は、ハローワークでもナースセンターの出張相談を行っている日があるので、そちらを利用しましょう。
ナースセンターを利用するメリット・デメリット
では、ナースセンターのメリットはどうでしょうか?
- 待ち時間がかからない
- 専門的な話ができる
- 電話やメール相談もOK
- 安心感がある
ナースセンターは予約ができるところもあります。
まだハローワークほど利用者も多くないので、待ち時間も少なく穴場ですよ。
経験豊富な方が相談に乗ってくれますので、専門的な悩みを聞いてもらえることも。
など話すと失敗しにくくていいですね。
私の地域のナースセンターでは電話やメール相談もできるようです。
ネットでeナースセンターに登録すると求人情報を検索することができますし、メール相談であれば空いた時間にメールを送って、返信も都合の良い時間に見られるのでいいですよね。
ナースセンターを利用する上で、私が最大のメリットと感じたのは安心感があるということでした。
求職者側はもちろん病院側にとっても、ハローワークよりナースセンター(○○病院の元看護部長)からの紹介の方が安心感を与えるのではと思ったのです。
意外と手軽で便利なので、今後利用する人が増えていきそうですよね。
そんなナースセンターですが、デメリットはあるのでしょうか?
- 敷居が高い
- 求人数が少ない
- 紹介してもらったら断りにくい
ナースセンターを利用したことがない人にとって、スタッフが看護師というだけで、敷居が高いと気になる人もいますよね。
いえいえ、そんなことはありません。
私が話した方もとても親切でしたし、前の職場を退職した理由や子どもがいるから常勤は無理という条件を話しても、親身になって聞いてもらえました。
ただ、看護師や助産師、保健師、学校看護師などの求人はありますが、ハローワークのような一般職の求人はありません。
これら看護職の求人に関しても、ハローワークより少ないと思います。
大きめの施設はナースセンターのことも知っていますが、クリニックや介護施設など民間の施設に関しては、まずハローワークに掲載するのが一般的なようです。
あとは、いざ求人先に連絡してもらったら、断りにくいことがいえます。
ハローワークでも大差はないのかもしれませんが、ナースセンターは看護師のつながりがあるため、一度断ったら印象が悪くなってしまいそうだと感じました。
ハロワとナースセンターはどちらを使えば有利?
それぞれのメリット・デメリットについては理解できましたが、どちらが採用に有利などということはあるのでしょうか?
こちらは特に関係ないと考えられます。
ハローワーク経由だから、ナースセンター経由だからといって、採用に有利不利があるとは考えにくいです。
もし、ナースセンターのスタッフと施設側の人が知り合いだったとしたら、多少融通はきいてもらえるかもしれません。
ナースセンターと併用するとおすすめなのは?
おすすめのナースセンターですが、大きな欠点があります。
それは平日の日中にしか開所していないこと。
シフト制の仕事をしている場合は、平日の日中に時間が取れるかもしれませんが、月~金曜の日中に仕事をしている人は利用できません。
メール相談ならできますが、直接話したいこともありますよね。
かと言って、転職のために休みを取るのも気まずいし…何より職場の人にバレるおそれもあります。
そんなとき、利用していただきたいのが看護師転職サイト。
転職サイトは基本的に自分の情報、希望条件などをあらかじめ登録しておいて電話や来所、メールなどで相談ができます。
こちらは年中無休で、24時間受付のところもあるのでおすすめです!
また、ナースセンターはよりも求人の情報量が多いのも魅力です。
あなたもナースセンターや転職サイトをうまく利用して、相性の良い施設に出会えるといいですね。
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。