現役保健師が語る「保健師への転職のススメ」求人探し・仕事内容・給料の実際は?
PR看護師として働いている方も、保健師として働いている方も資格を持っている方であれば保健師の業務について学んだことがあるかと思います。
保健師は看護師とはまた違う魅力的なお仕事です。保健師として働いてみたい方へ「保健師の仕事内容」から「求人の探し方」、「転職事情」まで幅広くお伝えします。
保健師ってどんな仕事をするの?
保健師の仕事について、看護師と何が違うのか、あまり知られてはいないかと思います。
保健師と聞くと一番最初に聞かれる言葉は「保健室の先生?」と聞かれることが多いかと思いますがそうではありません。
保健師の役割は主に人々の「予防」です。主な業務は健康についての相談業務や、健康状態を把握するための健康診断業務などがメインになります。
働く場所によって対象者は異なるものの、相手とのコミュニュケーションを円滑に測れるということが必要とされる仕事になります。
対象者は生まれてすぐの赤ちゃんから高齢者、健康な人から病気を抱えている人まで様々な方が対象となります。また、対象者は働く場所によって変わってきます。
新卒の保健師は少ない
今まで保健師として働くことがなかった方にとっては、保健師という仕事は看護師とは全く違う仕事だと思う方も多いと思います。しかし、そんなことはありません。看護師の経験が生かせる職場なのです。
ちなみに、新卒の保健師は非常に少ないです。それは保健師は離職率が低く、求人が良いタイミングで出なかったりすることが多いのです。
新卒での入職時期の4月には転職市場の中でも人がピークに動く時期なので、保健師の求人の倍率が高くなるのです。つまり、保健師は求人が出るタイミングと入職時期が合わないことが多いのです。そして、実際には働く人が少なくなるという現状があります。
また、施設によっては保健師へ看護師のキャリアがある人を採用したい施設もあります。そのため、新卒での求人数が圧倒的に少ないと言えるでしょう。
新卒は地域の保健師がほとんど
新卒保健師の働くフィールドとして最も一般的なのは地域の保健所は保健センターで働く場合が中心ですね。
地域の保健センターは各市区町村が母体となっています。毎年数名ずつではありますが新卒でも入職できる枠を設けているのです。しかしながら、既卒者も含めて採用人数が1名~2名の場合がほとんどです。そのため、新卒での入職はかなり厳しいといえるでしょう。
大半が看護師からの転職
新卒での入職が厳しいことから、大半の保健師さんは看護師として働いた後に転職される方がほとんどです。年齢的には、30代から保健師のキャリアをスタートする方が多いですね。
人によっては50代から保健師の道に方向転換するかたも多く、看護師からの転職が圧倒的に多い市場といえるでしょう。
保健師はどんなところではたらいているの?
保健師の働く場所についてお伝えします。保健師の働く業務は、働く場所によって大きく変わりますので注意が必要です。
市町村の保健センター
市区町村の保健センターとは、市区町村に住んでいる地域の人の健康を担う場所です。市区町村の保健センターではたらく保健師は行政保健師とよばれています。
市区町村にあるため、対象者は地域で生活している人が対象者です。しかし、日中に会うことができる人との関わりが多く、働いている世代と関わりは薄いでしょう。つまり、生まれたての赤ちゃんとお母さん、高齢者、病気を抱えながら生活している人がメインの対象者になります。
保健センターの役割は、地域の健康度を向上させることや感染症の啓発運動や予防など、地域の疫学統計の管理などです。
母子保健、成人保健、精神保健・障がい者保健などそれぞれの分野で取り組みが行われています。保健師はほとんどすべての業務に関わることが多いです。
市区町村の規模によっては全部を1人でやらなければいけない場所から、もっと細分化された担当制のところまで様々です。
市区町村で働く保健師は、その地域に応じた健康課題に則て計画をたてます。保健師が独自に地域ごとにどのような健康課題があるのかを今までのデータを元に調べ、健康の計画を立てます。そして、健康への取り組みの一環としてのセミナーや教室の運営を行います。
そのため、計画・立案・実行・評価までのプロセスを行うため、統計作業や計画書の制作などの事務作業が多くあります。
また、セミナーの運営などでは調整力やコミュニュケーション能力など必要といえるでしょう。
具体的な業務としては、母子保健であれば0歳児健診・1歳半健診・3歳児健診などの健康診断の業務があります。その他にも、出産後の育児不安のある家庭への訪問や虐待の可能性のある家へのフォローなどの仕事もあります。
給与の相場としては、公務員の事務の給与に医療職手当がついた値段になっています。東京都では22万円~といわれており、就業年数に応じて変化します。全国の保健師の平均収入は300万円~400万円で、看護師の給与と比べるとかなり低くなることを想定しておいた方がいいでしょう。
しかしながら、身分は公務員で安定しており、産休や育休などの制度も整っています。
そのため、看護師に比べて離職率が低い傾向にあります。また、残業のない職場がほとんどで子育てや育児をしながらも働き続けることができ、安定している職場といえるでしょう。
行政保健師になるためには、市区町村ごとの公務員試験(教養試験)を受けなければなりません。また、募集期間が決まっており、臨時募集はほとんどといってありません。
行政保健師は募集に年齢制限のある場合が多く、若手での転職を検討された方がいいでしょう。行政保健師の正規職員の募集は行政のホームページにしか掲載されていないため、チェックが必要です。
地域包括支援センター
地域包括支援センターとは主に介護を必要とする家庭への支援を行っている場所です。
行政が会社に依頼をして運営されていることが多く、就職先は行政の委託する会社になることが多いです。
地域包括支援センターではケアマネージャーや社会福祉士の人と一緒に働くことになります。介護の家庭での暮らし方や社会資源の利用などの相談を行う場所で、一人で暮らす高齢者の支援や高齢者虐待の予防なども担っています。
高齢者の生活する環境に出向いたり、介護予防事業としてのセミナーや介護の方法などのセミナーを行ったり、介護の相談業務を行うことがメインの仕事です。そのため、老年看護や介護に関しての知識が必要になります。
また、地域包括支援センターでは地域で生活する高齢者の通報などは24時間受けつけています。そのため、保健師の勤務も必要に応じて急な残業や休日出勤など昼夜問わず発生することがある職場といえます。
給与の相場としては、行政保健師と同じくらいと考えてよいでしょう。設置母体が市区町村の場合と、委託会社によって多少の待遇は変わってきますが、委託会社であっても公務員の待遇に準ずる形で決定されていることがほとんどであるため、行政保健師と待遇にはあまり差がありません。
年々増えていく高齢者に対して感謝されることが多く、やりがいのある職場といえるでしょう。
産業保健師
産業保健師とは企業で働く保健師のことです。企業での社員の健康管理を担っています。産業保健師は企業の社員として雇用され、雇用された会社の健康への取り組みを行います。
主な業務は、社員の健康診断・健康相談・健康イベント・ストレスチェック・緊急時の対応などです。社員の健康診断に関しては、健診センターなどに健康診断を委託している会社と企業の中で健康診断を行っている会社の2種類が存在します。
また、企業によっては企業内診療所として外来診療を行う場合もあります。大きな企業から小さな企業まで、健康管理部門を設置している場所では保健師が採用されていることが多いです。小さな企業では1人職場という場合が多く存在します。
そのため、産業保健の知識がなければならないといえるでしょう。また、社員が倒れたりと緊急時の対応も求められるため、看護師としてのキャリアがある人を採用したい傾向が強いです。
企業によっては看護師の採用枠もあります。看護師でも3年間以上産業分野で就業することで産業保健師と同程度とされる産業看護師になることができます。
産業保健分野でメンタルヘルス不調者は年々増加しています。そのため、相談業務の内容も仕事の内容からプライベートの内容まで多岐に渡ります。希死念慮を抱えた人も多く来られることがあり、1人職場では対応に迷うこともありますね。そのため、保健師自身のメンタルのタフさと迅速な判断が必要でしょう。
その他にも、様々な場所に営業所がある場合や、海外進出している企業であれば国内や海外の出張業務も多く存在します。産業保健師の募集は工場を抱えている企業に多いです。本社は都心になっていても週に3日は田舎の工場にいかなければならないなど、変則的な勤務が存在することもあります。
給与としては幅が広く、300万円~1000万円までと企業によって様々です。平均は450万円前後と日勤のみでは高いですね。
しかしながら、ほとんどの人が新卒では入社はしていません。転職してきても最初は300万円程度の給与での働き方となります。それゆえ、看護師から産業保健師への転職は給与が下がってしまったと思うことが多いかもしれません。
産業保健師は社員との距離が近くいため、頼られることが多いです。そのため、やりがいのある職場といえるでしょう。しかしながら、業務はデスクワークが中心です。看護師として働いてきたスキルからは遠ざかってしまう傾向にあります。
また、産業保健師は福利厚生なども会社によって異なります。会社によって働き方や休日も会社によって異なるため求人の見極めが必要だといえるでしょう。
企業で働く保健師には他の働き方もあります。それは、産業保健を導入していない会社へのコンサルティングを行う会社やコールセンターを行う会社などです。
現在、会社の中に健康管理部門を設置するのではなく、委託企業に健康管理部門をまかせようという動きがもあります。そのような会社はEAPと呼ばれ、EAPで保健師として採用された場合には相談業務などが中心となる業務が多いです。
病院保健師
病院の中で働く保健師のことですが、感染管理室や地域連携室などで勤務していることが多いです。
主な業務は感染管理や退院支援です。感染症が広がらないように啓発したり、病棟から退院の連絡が来た場合に適切な場所へつなぐ役割を行っています。主に地域の社会資源や行政保健師、訪問看護ステーションなどの在宅看護師などにつないでいます。
ミーティングやデスクワークの多い職場です。しかし、1つの部署のみで働くというよりも看護師として採血室などを兼任している場合も多いですね。また、異動を伴うのこともあり、保健師業務を経験しながらス看護師としてキルアップができるのが魅力的ですね。
その他にも、少数ではありますが、保健師としての採用枠で訪問看護ステーションやクリニックなどで働くことができます。健康診断の説明や、予防接種についての説明を行っっています。
給与としては病院の外来看護師と同じ給与の場合が多く、待遇にも差はありません。そのため、保健師の働き方としては休日が少ないと感じる場合が多いでしょう。給与は病院に準じますが、平均年収400万円前後の場合が多いです。
保健師の仕事のメリットデメリット
保健師の仕事のメリット
保健師の仕事のメリットは、日勤のみで土日休みが多い職場が多いところです。
また、年間休日がしっかりとれたり、産休や育休を経て仕事を継続しやすい職場が多いといえるでしょう。
また、保健師として困っている相談をダイレクトに受けた問題に対して対象者と一緒に問題を解決していきます。そのため、やりがいを感じやすい職場だといえます。
保健師の仕事のデメリット
保健師の仕事のデメリットとは、全く今まで経験したことのない事務業務が多く、戸惑うことが多いでしょう。夜勤をしている看護師さんが保健師に転職すると尚更ですね。
そのため、保健師1年目として学ぶ姿勢が重要になります。
また、最終的な給与はキャリアによって異なりますが、保健師に転職したての頃は給与が下がることが多いです。
また、今までは病院のスタッフとして感謝されることが多かったかもしれません。しかし、保健師は公務員や会社員という立場でサービスを提供するため対象者との関係性が難しいケースも存在します。
保健師の雇用形態の違い
保健師には様々な雇用形態があり、雇用形態ごとに働き方が変わってきます。
その他にも、途中で契約社員から正社員になることを前提にしている雇用形態などもあります。雇用形態が将来的に変わることを前提とした募集も多いため、それぞれの求人をチェックしましょう。
正社員
保健師の求人の中で一番少ない雇用形態が正社員です。
正社員というのは期間の定めがなく働き、ボーナスや昇給、休日が会社の規定により確保されています。正社員としての勤務になると、副業を禁止している職場が多いです。
行政保健師の場合は公務員に準ずる待遇となります。産業保健師の場合は会社の社員と同じ規定で運用されているところが多いですね。
業績の評価なども年度ごとに提出するなどの継続的な評価をされることが多いです。その分、教育を受けることができますね。
また、上司と部下などの上下関係が多く発生し、人間関係も築いていかなければなりません。
また、出張や学会発表などが課せられることがあります。雇用形態の中では安定して長期で働く場合にはおすすめの働き方と言えるでしょう。
契約社員
産業保健師として働く場合に多い雇用形態です。
契約社員の中には長期の契約と短期の契約があります。長期の契約の場合、5年間の契約で、その後の延長は行わないなどの区切りのある契約ですね。。短期の契約では、1年ごとの契約で双方に合意があれば基本的には毎年更新して働くことができるという契約など様々です。
契約社員の場合は昇給が見込めないことが多く、年俸制でボーナスが出ない場合がほとんどです。
そのため、給与としては正社員よりも少し少なく感じることがあるかもしれません。
しかしながら、契約社員としての働き方は、あまり人間関係に縛られることがないです。それは、社内での人間関係を構築するというよりは契約で決められていることが範囲が業務範囲ですので、さっぱりしている関係性だといえます。
また、時間外労働などは比較的少ないところが特徴的ですね。
保健師として様々な職場で働きたい場合にはおすすめですね。契約社員でも契約内容によっては出張などもありますので契約内容をよく確認しましょう。
また、契約が1年ごとであれば契約の見直しのタイミングで休みの日を増やす契約に変えたりすることが可能なので自分の生活に合わせた働き方ができるといえますね。
派遣社員
派遣会社に登録し、そこから派遣される保健師です。企業の救護室や診療所などに多い雇用形態ですね。派遣会社の規則に則り働くため、待遇や休日などは様々ですが、比較的待遇は良いとされています。
しかし、期間の定められている求人が多く、長期で働き続けることは難しいといえるでしょう。派遣社員も時間外労働が少なく、出張がないことがメリットですね。
同じところで働くよりは、プライベートを大切にしたいという方にはおすすめの働き方です。
パート
パートとしての保健師の求人は多く、週3日程度のところが多いでしょう。働く場所によって異なりますが、保健師の働き方としては午前中の出勤のみという働き方も選択することが可能です。
パートの場合、長期で働いている人が多く、時間外労働や出張などもないため働きやすいといえるでしょう。
しかし、正社員などがいなく人手不足の時期や健康診断やイベントなどの場合は多く入らなければならない場合もあります。全般的に、子育て中の方でも働きやすい働き方ですね。
産休代替
産休代替というのは、産休をとっている保健師の代わりに働くことです。
主に行政保健師としての募集が多いですね。行政保健師の場合、教養試験を受けなければならないのですが、産休代替の勤務の場合免除されます。
また、期間の決まっている募集ではありますが、産休中の方が戻ってきた後でも希望すれば行政保健師として働くことができる場合もあります。そのため、行政保健師として働きたい場合には比較的採用率の高い働き方といえますね。
保健師と看護師の給与の違い
保健師と看護師の給与は保健師の方が夜勤がないため少ないといえます。
しかし、保健師としての経験を積んだ後に転職をすることで給与が上がっていくことが多いです。また、福利厚生が充実している場合も多いため、出産や結婚を機に看護師から保健師に転職される方が多いですね。
保健師1年目の新卒の場合全国平均の年収は270万円です。年収がピーク時の年代は50代で570万円前後です。
看護師1年目の新卒の場合では、全国平均の年収は400万円です。年収のピークは40代で550万円前後です。
初年度の保健師の給与がすごく低いように感じますが、保健師全年齢の平均給与は530万円前後です。
これは、前にもお伝えしていますが、看護師の経験を経て転職する人が多いため、その経験年数も考慮されて年収が算出されます。そのため、看護師の平均年収である519万円よりも高い結果になっていることが考えられますね。
保健師に求められるもの
保健師は看護師が求められる医療知識はもちろんのこと、その他にも求められるものがあります。それは、
- 事務作業ができるか
- コミュニュケーション能力
です。
事務作業というのは、事務員の方がやっているような書類整理や、パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント)などを使用したり、配布する資料を作ったりすることです。
また、イベントなどでミニレクチャーをする場合もありますので、大勢の前で正しく情報を伝える力が求められます。
もう一つ大切なのはコミュニュケーション能力ですが、保健師というのは病院と違い、医師の診断やカルテがあるわけではありません。
そのため、急に相談にきた対象者の背景を会話からくみ取り、対象者にとって必要なことや、求められていることを聞き出さなければなりません。
また、強制的に聞いたり知ることができませんので、対象者に少しでも不信感を抱かせてしまうとその後のフォローができなくなります。そして、フォローできない結果、事件につながってしまうこともあります。そのため、保健師として相談にのるためにはコミュニュケーション能力が必要不可欠でしょう。
保健師あるある体験談
保健師になった新人がよくあたる壁として、対象者に怒られたり、トラブルになったというケースです。
対象者の人の意図がくみ取れずに発言をした結果、自尊心が傷つけられたといわれることもあります。また、自分の担当から外して欲しいといわれたりすることもあります。
その他にも、相談に来られるケースによっては一人では解決できないほどに困難なケースがあります。どこまでを他の役職の人と共有していいのかについて悩むという声が多くあります。
経験を積めば解決してくる問題もありますが、保健師同士の勉強会などに積極的に参加することで解しますね。
保健師におすすめのスキルアップ資格
保健師におすすめのスキルアップの資格としては
- 健康運動指導士
- 産業カウンセラー
- 精神保健福祉士
- ケアマネージャー
などです。
健康運動指導士
健康運動指導士とは公益財団法人の認定資格で、生活習慣病の予防のための運動を専門家として注目されています。
健康運動指導士とは運動の専門家の資格で、フィットネスジムのインストラクターの方がとっていたりします。
保健師の資格を持っていると講習会などに参加することができる場合があります。
健康運動指導士の資格を持っていると運動のセミナーや体操教室などのイベントでより具体的なアドバイスをすることができますね。今後の転職でも需要が高まるでしょう。
産業カウンセラー
産業カウンセラーとは産業保健師を目指す方におすすめの資格です。
メンタルヘルス業務を行う上で非常に重要です。一般の認定資格ですが、産業分野でのメンタルヘルスへの取り組みが注目されている中では実用性や需要があるといえるでしょう。
カウンセリング業務を必須としている企業が多いため、資格があるとより説得力がありますね。
精神保健福祉士
精神保健福祉士とは、精神科のソーシャルワーカーのことで、国家資格です。
精神保健福祉士は精神障害を抱えた人をサポートするとともにメンタルヘルスへの啓発活動を行うことが主な仕事です。
そのため、行政保健師として活躍される方には持っている方が多い資格です。
ケアマネージャー
ケアマネージャーとは介護が必要な高齢者のケアマネジメントを行う仕事を担うことができます。看護師や保健師として5年以上の勤務実績があれば受験資格があります。
超高齢化社会の日本においては活用できる資格といえるでしょう。高齢者へのサポートに関心のある方にはおすすめの資格ですね。
保健師の転職におすすめなのは
保健師とは様々なフィールドで働くことがあることをお伝えしてきましたが、施設によって掲載されている媒体が異なることに注意が必要です。転職をする場合の求人として、
- 転職サイト
- ナースセンター
- ハローワーク
が挙げられますが、それぞれの特徴についてお伝えしましょう。
転職サイト
産業保健師、地域包括支援センター、病院保健師になりたい人におすすめなのが看護師や保健師専門の転職サイトです。
転職サイトの求人の中には非公開求人なども多数存在し、担当者が働き方について交渉してくれるため、非常におすすめです。また、面接に臨む前にどのような人を求めているのか、面接への対策を教えてくれるのもメリットです。
ナースセンター
ナースセンターは日本看護協会が運営している施設で、看護師に向けて様々なサポートを行っています。求人紹介も行っており、その中に保健師向けの求人も多く存在します。
ナースセンターで取り扱いが多いのは地域包括支援センターの求人が多くあります。地域包括支援センターでの様々な働き方の求人があるため、働く場所や働き方などについて吟味することができるでしょう。
また、ナースセンターにいる職員は看護師経験者ばかりなので、求人についての相談をしてみてもいいですね。
ハローワーク
ハローワークでは、行政保健師の求人が多く存在します。
地域包括支援センターや産業保健師の求人も少しありますが、他と比べると圧倒的に少ないでしょう。
行政保健師の産休代替などの求人などはハローワークのみにしか掲載されていないことが多いため、転職を希望する方はハローワークにいかれることをおすすめします。
また、行政保健師を目指す方は自分の就職したい市町村の求人ページに保健師の求人も記載されますので、チェックをしておきましょう。
保健師の転職での注意点
保健師の転職は看護師の転職とは異なる部分があります。看護師の転職の場合、面接をする人は看護部長さんや院長だったりと医療職者が多いです。しかし、保健師の転職の場合は医療職者でない人事担当者が担当することが多々あります。
そのため、病院での採用と少し異なる部分があります。
書類選考の注意点
書類選考においては意外と重視されがちなのが履歴書です。
履歴書の書き方を間違えている人は書類の作成をするのが難しいと思われて選考に通らないことがあります。
附属病院などにそのまま入職した方は履歴書を書いたことがない方も多いかと思いますが、企業などでは履歴書は書けて当たり前だと思われていることを意識しましょう。
面接の注意点
面接では、看護師の際に聞かれた看護観についてはあまり深くきかれません。
しかし、保健師は「予防」を専門とする職種です。働いたことがなくとも、時代の流れをくみ取った発言をすることが面接での近道と言えるでしょう。
例えば、小児の虐待が多くなってきているとニュースでいわれている時であれば、小児の話をするといいでしょう。例えば、虐待をする前に保健師との相談でお母さんやお父さんの不安な気持ちに気付いて早期介入をすることで少しでも子どもの未来を守ることに貢献したい、などです。時事を踏まえてどのような分野に興味があるのかということが大切です。
また、看護師の面接とは違い、パソコンのスキルが使えるかということも聞かれますね。
他には、数年先までの自身の働き方の理想像やキャリアプラン(保健師として長期に働きたいのか、いずれは行政保健師になりたいのか)などの質問があります。
保健師という職業は転職の多い職場。数年で退職するというプランよりも一定の経験を積んだ後に転職をするのであればマイナスポイントにはならないというところも特徴的です。
保健師の求人・転職事情
転職が一番多い時期は4月と9月です。
全くの未経験での保健師の転職の場合はその4月と9月をずらした時期であればライバルが少なく、採用率が高い傾向にあります。
保健師の求人は運といっても過言ではないほどに欠員が出れば補充する、新しい事業を行うタイミングで増員するなど不定期です。逐一チェックをした方がいいですね。
行政保健師に関しては全国一律で求人がありますが、転職の場合は東京や大阪などの政令指定都市であれば募集人数が多いです。そのため、欠員が出ることも多いでしょう。
地域包括センターは比較的どの市町村にもあり、今後拡大される見込みです。
産業保健師は東京や大阪での求人が多いでしょう。しかし、本社は東京でも地方での勤務の場合もありますので確認されると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?保健師というのは未知の領域と思われがちですが、意外と身近でやりがいを感じやすい職場が多いでしょう。
また、長く働いている人が多く働き続けやすい仕事だといえるますね。しかし、求人の少なさと面接のハードルが高く、給与も低くなってしまうことがありますので自分自身のキャリアプランにあった働きかたを選んでいきましょう。。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。