採用担当者の看護師長が教える「面接突破術」~転職で採用を勝ち取る方法~
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ちょっと待ってください!
たしかに採用面接には対策が必要です。
面接時の基本的な行動や対応、マナーについてはこちらの記事でご確認ください。
そのうえで、もうひと対策です!「採用担当者」から見た「面接の突破法」をご紹介しましょう。
採用面接ではどんなところを見られているのか?
面接官は応募者のどんなところを見ていると思いますか?
ま、一般的にはそうです。
が、正解は「面接官によって異なる」です。
面接官の職種や職場での立場によって見ているところは異なります。
同じ面接を担当しても、他の面接官に対し、「えっ!そんなとこ見てたの!?」と思うことも少なくありません。
看護師の採用面接での面接官とは
誰が採用面接を行うかは、大きくは病院の規模や業態によって異なります。
●大規模病院
人事担当者、看護部長など、3~5名で面接を行います。院長(医師)は参加しないこともあります。
●中小病院
院長(医師)、看護部長または配属先の看護師長、事務長(人事担当者)など、3~5名で面接を行います。
●クリニック
院長、看護師長の2名、または院長単独で面接を行います。
採用面接では、こんなところを見ている
看護部長や看護師長は、求職者と同じ看護師です。
看護師としての素養や「この職場のカラーに合っているか」などを、質問の受け答えだけでなく、表情や行動などから見極めています。
これこそが、「看護師の勘」です。
これに対し、事務職である人事スタッフは、社会人としての人物像を見ています。
一般社会人として常識的な対応ができるか、年齢相応の落ち着きがあるか、などを見ています。
また、年度替わりの一斉採用の際には、同日に複数人の面接をしたり、集団面接を行う職場もあります。
こうした場面では、求職者同士の会話や関わり方なども見ています。
面接官の質問で、職場の問題が分かる
採用面接では、志望動機や看護観といった「定番の質問」のほかにも、さまざまな質問があります。
実は、この面接官の質問によって、その職場が抱えている問題をはかり知ることができるのです。
問題の当事者になりそうな人物を見極めている
- 患者や家族から看護師へのクレームが多い
- インシデントやミスを繰り返し起こす看護師がいる
- 職場にイジメ、パワハラがある
- 職場に男女関係の問題がある
などの問題を抱える職場では、その当事者になりそうな人物の採用は避けたいと考えています。
イジメやパワハラの場合は、加害者だけでなく被害者になりやすい人にも注意しています。
面接の質問で、「なんかやたらと『人間関係』のことを聞いてくるな」と感じたら、その職場には「人間関係の問題」があると判断してよいでしょう。
面接官のタイプ別攻略法
威圧的な面接官
質問への応答に対し、大きなため息をついたり、「は?」「で?」というような返しだったり、なかには「うちの病院のこと分かってる?」などの威圧的な態度を取る面接官がいます。
単に機嫌が悪いだけか、もともとそういう人なのか分かりませんが、あえてこのような態度をとり、求職者の「耐性」を見る面接(いわゆる「圧迫面接」)もあります。
- オロオロし過ぎない
- ムッとした態度や表情をとらない
- 「でも―」で返さない
- 話は端的に(長々と話さない)
といった対応策を準備しておきましょう。
妙に馴れ馴れしい面接官
親しみやすい面接官はありがたいものですが、なかにはちょっと行き過ぎた人もいます。
まだ採用が決まったわけでもないのに、個人的なことを質問してきたり、セクハラまがいの質問をする面接官もいます。
「随分体格がいいねぇ~。うちで働くと痩せられるからいいと思わない?」
ですよね。
採用面接では、家庭環境や個人的思想、容姿に関することなど、採用側が聞いてはいけない質問事項があります。
こうした質問には、「お答えできません!」と拒絶するのではなく、やんわりと返事を濁してもかまいません。
相手のペースに合わせて、馴れ馴れしくなりすぎたり、自分以外の話(元の職場の話、知人の看護師の話)などをしないように注意しましょう。
一方的に話が長い面接官
とにかく話が長く、延々と説明ばかりをする面接官がいます。
話を聞いていれば時間が経つのでいいのですが、求職者が聞きたいことが聞けないケースもあります。
面接官が話している間も「聞く態度」には注意し、最後に「ひとつお伺いしたいことがあるのですが―」と前置きをして、聞くべきことを質問しましょう。
採用担当者が「これはないな」と思う求職者とは
基本的な行動や言葉遣いができていないのはもちろんですが、「これはないな」と思われやすいのは「自分押しが強すぎるひと」です。
はいはい、そうですね。具体的には次のような言動が「これはないな」につながります。
キャリアアピールが強すぎる
自分のキャリアプランをしっかりと考えて転職することは大切なことです。
しかし、「自分はこうなりたい」「自分の仕事はこうあるべき」という自分自身の考えが固定されすぎていると、それ以外のことには興味がないと印象付けられてしまいます。
どんな職場でも、やりたい仕事ばかりではありません。
キャリアアピールしたい人ほど、柔軟に対応する姿勢を意識的に示すようにしましょう。
自分の短所をきちんと述べられない
面接では自分の「長所と短所」を尋ねられるケースがあります。
面接の場では長所のアピールは難しくありませんが、意外と難しいのは「短所」の扱いです。
「短所」を述べると印象が悪くなってしまうため、それに対し、「どういう対策を取っているかまで述べるほうがいい」といわれますが、ちょっと注意が必要です。
このような面接対策があだとなり、「短所」までもが「長所化」し、結果「妙にポジティブな人」という印象を与えかねません。
端的に短所を述べるほうが、きちんとした自己分析ができる人という評価につながります。
面接を突破したあとは
無事に面接が終わりました。さて、ここからどうしますか?
面接を受けたけど、「なんか印象が良くなかったな」と思ったらどうします?
- 面接で聞いた話が、募集要項と違っていた
- 面接担当の看護師長の態度が最悪だった
- こちらの質問には「それは就職後に……」と答えてくれなかった
などの理由によって、採用を辞退したいと考えることもあるでしょう。
選考の権利は求人側(病院)だけにあるものではありません。
求職者も職場を選ぶ権利があり、面接を受けたらといって、採用を断ることができないものではありません。
辞退の連絡は電話か訪問で
辞退の決意ができたら、はやめに電話または訪問で辞退の意を伝えましょう。
辞退の理由は尋ねられない限りは詳細に答える必要はありません。
「誠に申し訳ありませんが、一身上の都合によりご辞退させていただきます。貴重なお時間を割いていただきありがとうございました」
と、濁しておきましょう。
面接まで受けたのに「辞退」に至る職場とは、それなりに問題のある職場でしょう。
少々嫌なことを言われるかもしれませんが、気持ちを切り変えて次に進みましょう。
面接でまさかの結果にならないためにも、職場選びが肝心です。
看護師転職サイトを利用し、自分に合った転職先を選び、充分な対策を取って面接にのぞみましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。