混合病棟で働く看護師ってどうなの?メリット・デメリットを教えて!
PRしゅみしゅみ
私は、約12年の総合病院での看護師経験の内、3回の異動を経験しました。
新卒の時に働いた病院では、内科と外科の混合病棟でした。
看護師2年目に転職し、初めに、消化器内科と放射線治療科の混合病棟、次に異動したのは、循環器内科・内分泌内科・腎臓内科の混合病棟でした。
そして、最後に異動したのが、集中治療室でした。
はい、そうなんです!
それでは今回は、混合病棟で働いた経歴が長い私から見た、混合病棟で働く看護師のメリット・デメリットを紹介したいと思います。
混合病棟で働くメリット
混合病棟で働くメリットには、
- 幅広くいろんな事を学べる
- 総合的にアセスメントする力がつく
- 今後どこへ異動しても役立つ事が多い
- 興味がある分野を見つけられる
- 看護師としてスキルアップできる
などがあります。
では、一つずつ詳しく説明していきましょう。
幅広くいろんな事を学べる
混合病棟では、いろんな病気の患者さんが入院してくるので、たくさんのことを学ぶことが出来ます。
単科に比べると、慣れるまでに少し時間はかかりますが、より短期間にたくさんの経験を積みたいと思っている人には向いていると思います。
それに、異動は人間関係の面でも大きなストレスとなります。
混合病棟であれば、異動をしなくとも、幅広く多くの知識を身につける事ができます。
総合的にアセスメントする力がつく
単科の場合は、その診療科については詳しくなります。
それは、良いことでもありますが、時にはデメリットになることもあります。
患者さんのアセスメントをするとき、どうしても得意な分野の診療科のことを中心にアセスメントしがちです。
偏ったアセスメントになってしまうことがあり、隠れた病気をうっかり見逃してしまうこともあります。
でも、混合病棟の場合は、日頃からいろんな病気の患者さんを看ているので、自然といろんな方面から患者さんをみることができるようになります。
今後どこへ異動しても役立つ事が多い
長年看護師をしていても、働いたことがない診療科についての知識は、看護学生レベルの人が大勢います!
私もその一人です(汗)
看護師11年目に集中治療室に異動した時に、初めて産婦人科・小児科・整形外科の患者さんの看護をしました。
えっと・・・子供のバイタルサインの正常値ってどのくらいだっけ?大腿骨頸部骨折の患者さんはどのくらい動かしていいんだっけ?などと、初めは思っていました。
看護師を10年もしているのに、そんな初歩的な事わからないの?と思う人もいるでしょう。
でも、仕事に全く関わりのないことですと、知らなくても特に困ることはなく、詳しくわからないという人がほとんどだと思います。
私は、混合病棟の経験が長かったため、集中治療室へ異動した時に、経験していない診療科が少なかったことが良かった点です。
集中治療室では、全科の患者さんが来るので、経験していない診療科ばかりだと、勉強が追いつかなかったかもしれません。
混合病棟では、多くの診療科のことを学ぶことができるので、今後どこへ異動しても役立つ事が多いというメリットもあります。
興味がある分野を見つけられる
経験してみないと、わからないことは沢山あります。
『みかん』のように、自分は急性期が苦手!と思っていても、意外に、働いていく内に楽しくなってくる人は沢山います。
なんとなくのイメージや先入観で、「苦手」とか「こわい」などと思っているだけの場合もあります。
それに、働いている内に、興味がある認定資格が見つかるかもしれません。
絶対向いていない!興味がない!と先入観を持っているだけで、実際にそのことについて関わってみないとわかりません。
混合病棟では、その経験が増えるという面で良いと思います。
看護師としてスキルアップできる
これまでお話ししたように、混合病棟では、幅広く多くのことを学ぶことが出来るというメリットがあります。
多くの経験から、自分の興味がある分野や得意とする分野が見つかり、極めることも出来ます。
より多くの学びは、看護師としてのスキルを上げることにつながります。
混合病棟で働くデメリット
そうですね。もちろんメリットばかりではありません。
混合病棟で働くデメリットとしては、
- 幅広いスキルが求められるので、慣れるまでに時間がかかる
- 様々な病気の患者さんがいるので、勉強する範囲が多い
- 広く浅い知識になってしまうこともある
- 専門性が養われにくい
- 複数の診療科の医師が出入りするので、人間関係のストレスを抱えやすい
などがあります。
では、混合病棟のデメリットも説明しますね。
幅広いスキルが求められるので、慣れるまでに時間がかかる
一つの診療科だけでも、病気・薬・検査のことなど覚えなければならない事がたくさんあります。
それが、診療科が増えれば、その量は何倍にもなります。
何度も同じような病気の患者さんを看ていく内に、次第に慣れてきたり、覚えてきたりすることはあります。
しかし、診療科が多ければ、同じ病気の患者さんを看る頻度やペースが減るので、単科よりも慣れるまでに時間がかかってしまいます。
そうですね。ある程度、看護師の経験がある人は、割とすんなりと馴染めることも多いです。
しかし、新人看護師には少し大変に感じるかもしれません。
広く浅い知識になってしまうこともある
幅広く沢山の事を学べるのは、良い事ではありますが、広く浅い知識になってしまうこともあります。
いろんな事を経験しても、深く勉強するところまで追いつかなければ、なんとなくで終わってしまうこともあります。
年間数回しかみないという病気や検査もしばしばあります。
経験を積むごとに身に付いてくるため、混合病棟では、ある程度長く働かないと多くのことは身に付きづらいものです。
広く浅い知識になってしまうことが、専門性が養われにくいというデメリットもあります。
複数の診療科の医師が出入りするので、人間関係のストレスを抱えやすい
働く上で、人間関係のストレスは大きいです。
特に医師と関わるのは、誰もが緊張するものです。
医師によって仕事の癖や処置に使う物品なども違ってくるので、複数の診療科の医師が出入りすることで、人間関係のストレスを抱えることもあります。
混合病棟に向いている看護師の特徴
では、混合病棟に向いている人はどんな看護師でしょうか。
私が考える混合病棟に向いている人はどんな看護師の特徴を上げていきます。
- 幅広くいろんな事を学びたいと思っている人
- 自分の看護師としての特性を知りたい人
- スキルアップしたい人
- 臨機応変に対応できる人
- ある程度看護師の経験がある人
- 一つのことばかりでは飽きてしまう人
混合病棟は、幅広い知識が必要となってくるため大変だというイメージはありますが、混合病棟だからと言って、必ずしも仕事が忙しいというわけではありません。
慢性期ばかりの病棟や、入退院が激しくない病棟などであれば、むしろ単科よりも忙しくない混合病院も沢山あります。
混合病棟は、慣れるまでに時間がかかる場合もありますが、多くのことを学ぶことが出来ますし、それが看護師としてのスキルアップにもつながります。
あなたは、混合病棟に向いていそうでしたか?
混合病棟働いてみたいという方に、少しでもプラスの情報となれば幸いです。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。