【看護師が公務員になるには】仕事の種類・求人探し・給料の実態を公開!
PRyumi
就活中の大学生に不動の人気な職業「公務員」。今では子供のなりたい職業にも挙がるそうです。
そうなんです!看護師免許を使って公務員になれます。
『みかん』のように、ナースが公務員になれることを知らなかった人はもちろん、知っている人にも役立つ「看護師免許を使って公務員になる方法」をお伝えします!
公務員の看護師ってどうやったらなれるの?
本屋さんにずらりと並ぶ、公務員試験対策の本。「公務員になりたいけど、また勉強かあ・・」と思うと、ウンザリしますよね。
『みかん』のように、勉強はうんざりの人でも大丈夫。公立病院の職員になれば、公務員試験を受けなくても、自動的に地方公務員になれるのです。
まあ、看護の仕事をしていると、日々何かしら調べたり学んだりしていますから、「それ以上に試験対策はちょっと・・」と思いますよね。
就職時の試験は小論文と面接です。小論文の題目は「私の看護感」「就職後、どのような仕事をしていきたいのか」などです。熱意が伝わるものが書けるとよいでしょう。
看護師の資格で国家公務員・地方公務員になれる職場はココ!
看護師の資格を使って、国家公務員になるか、地方公務員・準公務員になるかは就職する場所によって違います。
国家公務員になれる職場
看護師が国家公務員になれる職場は厚生労働省です。職種は、二種類あります。
●検疫官
成田空港での検疫官です。海外渡航者が帰国の際に、感染症を持ち込んでいないかどうかのチェックをすることがありますね。検疫の際の診療介助などを行います。
募集要項には「感染症認定看護師・感染症対策に従事した経験があるものが望ましい」とあります。
求人はあまり多くないので、こまめにチェックする必要があります。
●看護系技官
看護行政にかかわる仕事をします。大卒または大学院卒で、看護経験7年以上が条件です。法案が変わって、「日本の看護師の未来を動かすこと」に関わることになるかも。
厚生労働省の職員採用は不定期で、募集人数も若干名です。興味がある人は、厚生労働省職員募集要項をこまめにチェックしましょう。
看護師が地方公務員・準公務員になれる職場
●国立大学病院・国立病院は公務員か?
旧国立病院は「独立行政法人国立病院機構」になりました。なので、国立病院機構の病院に勤務しても公務員にはなれません。国立大学病院・国家公務員等連合共済組合会の病院も同様です。
こうした病院の看護師は「非公務員」ですが、組織の安定性の高さと、給与体系を考えるとこうした病院の看護師の身分は準公務員といえるでしょう。
給与体系はその病院がある都市の、地方公務員と同等です。「経験〇年だと、〇等級だから、基本給は〇円」などと決まっており、長く勤めるほど順調に昇給していきます。
国立病院機構には、全国143の病院があります。(参考:国立病院機構一覧)
●県立病院・市立病院・市役所
県立病院に勤務すれば、地方公務員になります。県内の公務員になるので、常勤であれば「県内どこでも転勤・異動がありうる」のが辛いところ。(臨時職員やアルバイトは転勤なしです)
具体的には、県立病院は県立こども医療センター・県立がんセンター・県立循環器呼吸器病センター・県立脳血管センターなど専門分野ごとの病院があります。興味がある専門分野があれば、チャレンジしてみても良いですね。
電話で神奈川病院機構に問い合わせたところ、「入職時には、希望を考慮して配属病院を決めます」とのこと。そのあとに異動があるかもしれませんが・・。
そのほか看護師が地方公務員になれる職場には、
- 市立病院
- 保健所
- 公立保育園
- 公立看護学校
- 保健福祉センター
などがあります。
公務員看護師って年収はいいの?
職員が充足している分、夜勤回数が少なめなので月収は高くないですし、ボーナスも多くはないですね。年収の面でいえば、若いころは「民間と比べて特別良い」と実感することはありません。
ただ、順調に昇給するので、長く勤めるほど年収が上がっていきます。統計上、公務員看護師が民間病院看護師より年収が高く出るのは、一人当たりの勤続年数が長いためです。
民間病院は経営状態が看護師の昇給を左右しますが、公務員は確実に昇給します。「昇給するのかしないのか」ヤキモキしなくていいのです。
ボーナスについても、民間病院の様に「今年はボーナスちゃんと出るのかな・・」などと心配しなくて良いのが嬉しいですね。
公務員として看護師を続けるために
異動は必然
公立病院は民間病院に比べて離職率が低いため、そのままの環境ですと、同じメンバーとずっと働くことになります。こうしたことを防ぐためか、定期的に人事異動があります。
民間病院は「ごねて異動を断る」人もいますが、公務員はそうもいきません。「異動はあるものだ」と思って働いていた方がよいでしょう。
県立病院にいたことがありますが、異動を断る人はいませんでした。『れもん』が言うように、民間病院は ごね続けて同じ病棟に10年いる主がいましたけどね(笑)
人間関係
民間病院に比べて、離職率は低いので、ベテランが多いですね。30歳で大学病院から地方の県立病院に転職した友達は「自分が一番下っ端」と言っていました。30歳といえば大学病院では主任クラスの年齢です。
ベテランが多いので、「何を聞いても、病院の隅々のことまで知っている」ので、安心感があるそうです。人手が潤っているので、人間関係がギスギスしません。
しかし、注意しなくてはいけないのは、「人間関係が同じメンバーで続く」こと。密な人間関係の中で失敗すると後を引きます。長く勤めるつもりであれば、人との関わりはより慎重にした方がよいですね。
公務員看護師になる、ベストなタイミングは?
私の親は「何としても公務員になれ」と言っていました。しかし、若いころは、「安定=つまらない」などと考えて、あえて大変な病院を選んでいましたね。若さゆえの愚かさでしょうか・・。
かつての県立病院の同期が、育休をしっかり3年もらったのを見ると(しかも3人とも)、「若いころになった公務員、続けておけばよかったな・・」と悔やまれます。
働くことはそれだけで険しい道。看護師を選んだのならなおさらです。
結婚後に採用試験を受けても、採用者担当者には「子供が出来たら、すぐ産休育休になっちゃうな・・」と思われます。合格するかどうか、厳しいところです。
安定はつまらないことなどではありません。早いうちに公務員になることに気が付いた方、看護師転職サイトを使って、共済病院などの求人をチェックしてみましょう!
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。