有料老人ホームの「看護師求人選びのポイント」と「自分を高く売り込む転職術」

はい、そうですね。

経験のある看護師の転職では、それまでのキャリアが評価されて採用されることも少なくありません。

特に企業が運営する有料老人ホームでは、事業に貢献できそうな看護師を高く評価して採用しています。

はい。では、今回は「有料老人ホームへの転職事情と、自分を高く売り込む方法」を徹底解説しましょう。

まずは、有料老人ホームの機能と看護師の仕事をザックリおさらいします。

有料老人ホームは、自立～要介護まで、幅広い高齢者を対象とした入居施設で、看護師は「介護付有料老人ホーム」に就業し、入居者の健康管理を行います。

介護付有料老人ホームには医療依存度の高い入居者もおり、看護師の仕事の内容は施設によって大きな差があります。

有料老人ホームは、施設数の増加に伴い、看護師の求人も多くなっています。

仕事の内容だけでなく、運営主体や施設の規模、立地など、さまざまな選択肢の中から自分に合った転職先を探すことができます。

しかし、以下の点には特に注意が必要です。

入居者の医療依存度に注意

有料老人ホームには、胃ろうの管理や吸引が必要な入居者もいます。

施設によっては、気切やIVH、人工呼吸器装着の入居者を受け入れているところもあり、看護師も病院並みの能力やスキルが必要となる施設もあります。

現在、そのような入居者がいなくても、「医療依存度が高くても入居可」とうたっている施設には、将来そうした入居者が出てくる可能性があります。

ブランクがある人や経験が浅い人は、入居者の医療依存度には特に注意しておきましょう。

接遇やマナーのレベルは高い

有料老人ホームの中には、高級ホテル並みの設備を整えた施設があります。

そこでは、施設のイメージや品格を損なわないレベルの接遇やマナーが求められます。

あま～い！！

ホテル並みの有料老人ホームの接遇やマナーのレベルは、病院とは雲泥の差があります！

ズバリ！ホテル並みの建物であれば、接遇やマナーもホテル並みでなければいかん！ということです。

そう！看護師でも、です。相手は患者さんではなく、お客様なんです！

施設の経営状態に注意

民間企業が運営する有料老人ホームは、倒産する可能性もあります。

そうですね。求人情報や募集要項では経営状況については分かりませんよね。

そこで利用したいのは、入居を考える人向けの情報です！

入居を考える人は、

• 全くの異業種で、介護事業に参入間もない企業が運営する施設はリスクが高い
• 社会的信用のある企業がよい
• 入居率が低い施設は注意
• 職員の定着率にも注意
• 健康不安がある人は医療法人設立の施設がよい

といった視点で施設を吟味しています。

ここから先は、「自分を高く売り込む方法」です。

みなさんは自分をどう売り込みますか？

さ、次行きましょう。

職務経歴書を準備しよう

職務経歴書ってご存知ですか？

はい。職務経歴書は、どのような仕事に従事したかや、どのような能力を発揮したか、どのように貢献したかなどを詳しく記載したものです。

自分の能力やスキルをアピールする提出資料として、企業の転職では広く活用されています。

特に企業が運営している有料老人ホームは、看護師の採用にも医療従事者以外の役員や担当者が関わります。

病院のように、「看護師経験10年だったら、こんな力があるな」と正しく推測されるわけではないので、医療従事者以外にも分かるアピールをすることも必要です。

職務経歴書の提出の必要がない場合も、面接の準備として作っておくとよいでしょう。

面接は一般企業対策も必要

最後に、有料老人ホームで高い評価で採用されるための、面接での注意点を説明しましょう。

有料老人ホームの面接官は、看護職とは限りません。

「私は、相手の気持ちに寄り添う看護の心を大切にしています」
「患者さんの笑顔や感謝の言葉が、私のやりがいの源です」

って、どうですか？

が！こういうフワッとした実態の見えないアピールは企業人には届きません。

「モットー」や「やりたい看護」だけでなく、その施設（企業）にどう貢献できるかをアピールすることが必要です。

有料老人ホームは即戦力を求めているところも多いので、「徐々に仕事に慣れて成長できれば・・・」という謙虚さも評価はされません。

「私は、循環器病棟で多くの高齢者の看護の経験があります。高齢者は典型的な症状がなかったり、ご自分で症状を訴えることができないこともありますが、私には、細かな変化を察知し、考えられる異常と何をすべきかを判断し、迅速に行動する力があります。この力は、こちらでの仕事でも大きな力になると思います。」

というような感じでどうでしょう？

このぐらい押し気味で、ちょうどいいんです！

医療従事者ではない相手に「この看護師はこんな働きができそうだ」を具体的にイメージさせることができれば、間違いなく高い評価で採用されます。