新人看護師には向かない診療科はどこ?転職先で避けた方がいい病院とは
PRしゅみしゅみ
転職を考えている新人看護師のあなた。
イケメンドクターがいる病院は確かに魅力的ですが(笑)
『みかん』のように、給料が高い病院とか、イケメンドクターがいる病院などと、簡単に転職先を決めてしまうのは待ってください!
ぜひこの記事を読んで、もう一度考えてみてください。
新人看護師さんには向かない診療科や病院を紹介します。
新人看護師に向かない診療科
私の経験から、次の4つは新人看護師には向かない診療科だと思います。
- 眼科・耳鼻科・精神科などの特殊な診療科
- 手術室
- 透析室
- 集中治療室
なぜ新人看護師には向かない診療科なのか、その理由をお話ししますね。
眼科・耳鼻科・精神科などの特殊な診療科・手術室・透析室
これらの診療科に共通することは、
- ADL介助があまりない
- 専門的で特殊な診療科
であることです。
眼科や耳鼻科などは、患者さんが元気なことが多いため、ADL介助や看護技術の経験が少なく、それらが身に付きにくいというデメリットがあります。
看護学生の実習のときに、ベテラン看護師さんが上手にオムツ交換をしている姿をみたことがあると思います。
これは、何度も繰り返している内にコツを掴み、素早くきれいにオムツ交換をできるようになった看護師は多いのです。
精神科、透析室、手術室もADL介助や看護技術は少ないです。
私の友人で、実際にあった話を例にあげて、具体的にお話ししましょう。
●新人看護師が手術室に配属された場合
新卒から6年間ずっと手術室に勤務していた看護師がいました。
看護師経験7年目で初めて一般病棟に配属となったときに、オムツ交換をしたことがなく、やり方がわからなくて困ったと話していたのをよく覚えています。
看護師経験7年目で、オムツ交換ができないなんて、誰も思いませんよね?
でも、看護師何年目であろうと、経験したことがないことができないのは当然です。
その看護師は、看護師経験7年目ということもあり、オムツ交換はもちろんのこと、大抵の看護技術は一人でできると思われていたので、なかなか聞くことができず、慣れるまでしばらく苦労したそうです。
ADL介助や看護技術をしっかり教えてもらえるのは若いうちだけだと思います。
何年たっても聞けば誰でも教えてくれると思いますが、出来て当然と思われてしまうことが多いです。
●新人看護師が精神科に配属された場合
新卒から7年間、精神科の病院で働いていた看護師がいました。
看護師経験8年目に総合病院の循環器内科の病棟に配属になったのですが、精神科では注射・点滴・留置カテーテル挿入くらいしか経験したことがなかったそうです。
それに、循環器内科では全身状態のアセスメント力がとても重要です。
精神科では、精神疾患や安全に関するアセスメントは強くなりますが、全身状態のアセスメント力が身に付きづらいようで、慣れるまで大変だったようです。
これらの診療科は、特殊な診療科でもあるため、専門的な知識に偏ってしまうことがあり、それが新人看護師にとってはデメリットになるかもしれません。
集中治療室
集中治療室は、様々な年齢層や病気の患者さんが来るため、覚える事が多くて大変です。
新人看護師は、病院の事、1日の看護師の仕事の流れ、看護技術など覚える事が山ほどあります。
仕事に慣れるまで大変なのに、それ以上に覚えなければならないことが多ければ、頭がパンクしてしまいます。
私が働いていた病院では、集中治療室に配属される新人看護師はいなく、卒後3年以上の看護師しか配属されませんでした。
集中治療室は、ベテラン看護師が行っても、慣れるまでとても大変なところです。
それに、患者さんの状態が急変しやすく、一刻も争う状態のことが多いため、精神的にキツイということもあります。
まずは、ゆっくり看護技術などを学べる病棟が良いと思います。
残業代を支払わない病院
私が新人の時に働いていた病院では、自己申告で超過勤務手当の申請をしていました。
でも、新人は仕事ができないから、超過勤務手当はもらってはいけないと先輩看護師に言われていたため、残業代は出ませんでした。
新人看護師は残業代をもらってはいけない、というルールはどこにもありませんよね。
新人看護師は、仕事が遅いのは当たり前です。ダラダラ仕事をして遅くなっているのではありません。
能力に見合った労働量を与えない職場がいけないわけで、ちゃんと頑張って働いているのですから、残業代はもらって良いのです。
福利厚生に「超過勤務手当」または「残業手当」が支給されることが書かれていても、残業代が支払われるには自己申告で請求しなければならない場合が多いです。
新人看護師にも、きちんと働いた分の賃金が支払われるには、職場の雰囲気が大切です。
新人看護師も残業手当を請求しやすい雰囲気がある病院が良いと思います。
休みがとりにくい病院
福利厚生に有休日数が書かれていたからと言って、必ずしも有給がとれるとは限りません。
新人看護師は、あまり休み希望を入れてはいけないという雰囲気の病院もあります。
冠婚葬祭や、家庭の事情、子供の学校行事などが優遇されるのは仕方がないですが、休みは平等です。
でも、新人だから、若いから、という理由で、休みがとりづらいというのは良くありません。
それに、有給や長期休暇がきちんととれる病院が良いと思います。
一生懸命働くには、リフレッシュできる時間も必要です。
休みがとりやすい病院が良いと思います。
看護師の年齢層が「若い人だけ」「年配だけ」など偏っている病院
一見、そのように感じるかもしれません。
でも、若い看護師ばかりの病院の場合は、仕事内容や勤務形態などがキツイ場合があります。
「家事や子育てと両立ができずに辞めてしまった」「歳をとったら夜勤が多くてきつくなり辞めてしまった」などという理由で、若い看護師ばかりになってしまったのかもしれません。
そのような病院の場合は、せっかく転職しても、長く働くことができない可能性があります。
年配の看護師が多いということは、歳をとっても働きやすかったり、仕事内容が比較的ラクだったりする場合があります。
でも、若い看護師がいないということは、医療や看護の新しい情報がなかなか入ってこないというデメリットがあります。
それに、新人教育がしっかりしていない可能性も高いです。
このような理由から、幅広い年齢層がいる病院が良いと思います。
ここまで、新人看護師の転職におすすめできない職場についてお話してきましたが、勿論、おすすめしたい職場もあります。気になる方はこちら↓
どうしたら希望の診療科・病院で働けるの?
新人看護師が一旦仕事を辞めて、新しい職場で再就職する人のことを第二新卒と言います。
第二新卒が働きやすい職場は、新人教育がしっかりしている職場や、たくさんの看護技術や知識が学べる職場が良いと思います。
また、転職先を探す上で、診療科だけではなく、福利厚生などもきちんと知ってから決めた方が良いです。
でも、一見、福利厚生が良いように思えても、実際は、きちんと働いた分の残業代が払われていない病院や有休がとれない病院などはたくさんあります。
転職先の探し方には、
- ハローワーク
- 求人情報誌
- ナースセンター
- 看護師転職サイト
- 知人からの紹介
などがあります。
ハローワーク・求人情報誌は、手軽に募集情報を入手できるというメリットがありますが、内部の詳しい情報までは分からないというデメリットがあります。
働いた分の残業代がきちんと支払われることや、有給がとりやすいなどの詳しい情報を得るには、看護師転職サイトやその病院で働いている知人から情報を得るのが良いと思います。
また、看護師転職サイトでは、あらかじめ希望する条件や診療科などを紹介してもらうことができるため、希望の職場で働ける可能性が高いというメリットがあります。
第二新卒は重宝されるため、採用されやすく、すぐに転職先が見つかると思います。
でも、たくさんのことを吸収できる大事な時期なので、安易に転職先を決めたりせずに、しっかりと吟味してください。
あなたにとってより良い職場で働けることを願っています。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。