【内視鏡看護師の求人を見極める方法】内視鏡室への転職は病院・施設選びが重要!
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確かに、私の周囲でも内視鏡室の看護師の仕事に興味を持つ方が増えています。特にある程度の経験を積んだ看護師に人気の様です。
家事や育児との両立を考えると、どうしても自分のやりがいより勤務形態を優先せざるを得ないことがあります。
しかし、内視鏡看護師なら全身にわたる知識を得られ、また特殊な看護技術を習得することもできながら、夜勤無しなどの勤務形態で働くことができます。
そうはいっても、自分のライフスタイルに合った施設でなければ、こんなはずじゃ無かったということにもなりかねません。
今回は、内視鏡室看護師の求人選びのコツを挙げてみました。
内視鏡検査を取り扱っている施設の種類と違い
内視鏡検査を行っている施設は、総合病院からクリニックまでたくさんあります。
どんな施設があるでしょうか。またそれぞれの求人についてはどの点を見ればよいでしょうか。
総合病院や大学病院などの外来
比較的規模の大きな病院で、内視鏡の専門外来がある場合があります。
通常の内視鏡検査の他に、健康診断で精査が必要になった人の二次検査・人間ドックなどからなど、診断や検診での内視鏡検査があります。
また、内視鏡での治療も充実している施設は、救急で吐血で運ばれてきたような患者に、そのまま緊急内視鏡を行うこともあります。
規模の大きな病院であればそのような急患や、消化管の問題だけでは無い患者など多くの症例を看ることができる可能性があるでしょう。
●総合病院や大学病院の注意点
外来勤務ということになると内視鏡専属にはなれないこともあります。他の診療科とローテーションの中で、内視鏡室勤務も回ってくるという勤務体系をとっている所もあるので確認が必要ですね。
また、病院の外来に内視鏡はあっても、診療科の中に消化器が無い場合(消化器の医師が常駐していないなど)は検査以上のことは転送になってしまったりするので、とことん内視鏡検査について看たい人はもの足りないかもしれません。
●求人のチェックポイント
総合病院や大学病院の募集は、
- 内視鏡件数
- 外来勤務なのか内視鏡室専任なのか
- 消化器にどれだけ力を入れているか
などを必ずチェックしましょう。
クリニック
内視鏡を扱うクリニックは看板などでも明示されています。そのクリニックに内視鏡があるかどうかは分かりやすいでしょう。
クリニックの内視鏡の力の入れ方はクリニックによって様々です。中にはちょっとした総合病院の外来より、かなり本格的に内視鏡を行っているクリニックも多くあります。
●求人のチェックポイント
クリニックの内視鏡看護師求人は、
- 内視鏡の件数と内容、来院される患者層
- 看護師の役割(内視鏡検査の介助だけか、雑務等はあるか)
- その施設のネットなどでの評判
- 看護師やスタッフの離職率
などを見ていきましょう。
●人気のあるクリニックの募集を見つけるには
人気のあるクリニックの内視鏡はチームワークが良く、やりがいがあるという人も多いものですが、その一方で求人や採用募集は出にくいのです。
居心地が良ければ、誰でも辞めたくないものですよね。求人を探すには、転職サイトなどに名指しで聞いてみるのが近道かもしれません。
●クリニック特有の注意点
クリニックの場合医師が腕は良くて人気でも、ちょっと偏屈だったりワンマンだったりすることも少なくありません。
総合病院と違い、その医師に合わせなければならないことも多いので、そのクリニックの雰囲気もチェックする必要があります。
がん検診センター
地域の中核にがん検診センターという施設もあります。
そうですね。検査前にかなり緊張していたけれど検査後に明るく帰る人、また検査後神妙な面持ちで帰る人など、単純な内視鏡検査だけでない要素があります。
こういったことからある程度経験がある方に勧められます。ベテランの看護師が多い傾向があるので勉強にはなるでしょう。
健診センター
健診センターは、ワークライフバランスを考える看護師にとって魅力ある職場の一つです。
そうなんです。健診センターは大抵が歩いてこられる元気な方の健康診断や、会社や人間ドックなどの定期検診などですから緊急事態はほとんど無いんですね。
育児や家事、また習い事などプライベートな用事と両立しやすい職場と言って良いでしょう。
総合病院や大学病院の付属施設としてある場合もありますし、地域で設立されている施設もあります。それぞれに待遇が異なりますので、募集内容を見る時には福利厚生などを含めよく確認する必要があります。
ただ、少数精鋭で行っている施設も多いので、それにより確認しなければならないこともあります。
- 子どもの急な病気などで休めるか、フォロー体制は?
- 内視鏡室専任か、兼任か
- 採用後に教育制度などは整っているか
などになります。
内視鏡取扱施設への転職のポイント
内視鏡検査をしている、という施設は多くてもその件数や内容は様々です。内視鏡室の求人を探すにあたり、何を望むのかをはっきりさせると良いですね。
内視鏡には興味があるけどワークライフバランスの観点から残業無しの予約検査のみ受けるような施設が良いのか・内視鏡検査について深く掘り下げたいのかなどということです。
自分に合った施設探しのための確認ポイントがいくつかあります。
内視鏡件数と内容
その施設が内視鏡についてどのような展開をしているか、それを調べましょう。
- 1日に何件の内視鏡検査があるか
- 検査のみ行う施設か。ポリペクなどの治療まで行っているか
- 緊急内視鏡なども対応しているか、その際はオンコールなどの呼び出しがあるのか(オンコールがある場合は、その頻度と手当も確認しましょう)
などで内視鏡検査にどれだけ携われるかが見えてくると思います。
また「残業無しで働きたい」という希望がある場合は、その可能性がある施設も判断するポイントになるでしょう。
勤務は内視鏡室専任か、兼任か
募集内容が内視鏡室だけでなく、その他の外来業務や手術室との兼任であったりすることがあります。求人に「内視鏡室専任」「外来兼任」などと書いてある場合もあります。
「内視鏡には興味はあるけど毎日そればっかりでも…」と思う時は兼任でも良いですし、「内視鏡を掘り下げて勉強したい」という人は専任できる施設が良いでしょう。
また実際に採用されてからの働き方もよく聞いておいた方が良いですね。内視鏡検査は検診が立て込むときや暇な時の差がありやすいので、求人内容と採用後の実際が違うということもなきにしもあらずです。
教育制度は整っているか
ある程度経験があったとしても、新しい施設ではある程度レクチャーしてもらわないと困りますよね。未経験であれば尚更指導してくれる体制が必要です。
いずれにしても、教育制度についてどのような体制をとっているか確認しましょう。
内視鏡の専門の施設などだと、採用後の教育プログラムが整備されている所が多いようです。
教育制度があっても他の業務と兼任だと、覚えなくてはいけないことが多いので内視鏡に関しては片手間になってしまう可能性があります。
内視鏡を掘り下げたい時は、「内視鏡専門看護師の資格取得をめざしている」と公言するのも良いかもしれません。優先的に内視鏡室につけてくれることもあります。
また、クリニックのような少数精鋭で行っている施設だと、よく選ばないと即戦力だけを期待されている場合もあります。
病院側からの求人内容でも「経験者優遇」「未経験者歓迎」など明示していることもあるので、その内容と実際にそのとおりなのか確認しましょう。
諸手当について
オンコールがあったり、また内視鏡専門看護師を取得した場合などの手当や待遇も知っておいた方が良いと思います。
手当の内容まではなかなか募集内容に載ってくることは少ないので、転職サイトなどで確認すると良いでしょう。
内視鏡看護師の求人選びは慎重に!
内視鏡看護師を目指して求人を探しているとき、内視鏡を扱っている施設は案外多いことに気付くのではないでしょうか?
今、消化器の医師で内視鏡を勉強してきていない医師はほとんどいません。ただ、内視鏡の技術は医師本人の努力とセンスによる部分が大きいんです。
ですから、腕の良い医師とそれなりの医師としっかり分かれてしまう傾向があります。そして、腕の良い医師と評判が立つと、患者は殺到することになります。
看護師にも同じ傾向があります。評判の良い医師のもとで内視鏡の勉強をしたいというのは本音ですよね。
一生モノの経験と知識が身につく内視鏡看護師です。ぜひ、こだわって良い転職にしましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。