看護専門外来で働くには?病院求人の探し方・転職のポイントまとめ
PRyumi
『ゆず』のように、やりがいを求めて看護専門外来の勤務を希望するケースが増えています。しかし、やりたくても外来がなければ出来ません。
看護専門外来がある病院に転職するには、どこをポイントに探したらいいのでしょうか?
この記事では、「専門外来に興味がある!やりがいがある外来で働きたい!」という方に、看護専門外来を行っている病院の求人の味方・探し方をご紹介します。
看護専門外来を行なっているのはどんな病院?
看護専門外来は、医師の指示に基づいて実施されます。指示する医師が「常勤の専門医でなければならない」など、条件があります。
この条件が整っていれば開設可能なので、看護専門が開設されている病院の規模に決まりはありません。では、どんなところに看護専門外来があるのでしょうか。
クリニック
糖尿病専門医が内科を開業し、糖尿病の患者さんを診ているクリニック。糖尿病に治癒はありませんので、通院を始めたらずっと同じ患者さんがいらっしゃいます。
そういった患者さんに糖尿病療養指導士・糖尿病認定看護師の資格を持つ看護師が日常生活指導を行います。
先生の中には、糖尿病の治療には日常生活の改善が重要だと考え、「僕の診察を受けたかったら、看護師さんの外来も受けてね。」という先生もいるんですよ。
このほかのクリニックの看護専門外来で看護師が行うケアとして
- 泌尿器科で、骨盤底筋訓練指導など失禁ケアを行う
- 整形外科で、リウマチ疾患の生活指導を行う
- 呼吸器内科で、禁煙指導を行う
などがあります。クリニックは専門がはっきりしているので、得意分野があればそれを伝えやすいですし、面接の段階で専門外来ができるかどうかの確認もしやすいでしょう。
でも、クリニックは院長が一番上ですから彼がやろうと思えば開設されますし、止めるといえば、無くなってしまう恐れもあります。
総合病院
看護専門外来の開設数は200床未満の病院で282、200床以上の病院で587となっています。(参考:外来における看護の専門性に向けた課題/日本看護協会)
なぜ、病床数の多い病院ほど専門外来が多いのでしょうか。
それは、外来の「専門看護師」の配置率が高く、看護職員の配置ができるからです。また、病院規模が大きければ診療科目数も多くなりますから、看護専門外来の需要も増えるんです。
看護専門外来のための資格、どうやって取る?
算定基準に必要な資格
看護専門外来を行い、保険点数が算定されるための要件に「資格が必要」とは記されていません。「専門の研修を受けている・専門の高い教育を受けている看護師」とあります。必然的にほとんどが、専門看護師になってしまうんですよね・・。
(参考:厚生労働省ホームページ)
実際看護専門外来を開設している病院の看護師が持っている資格・受けた研修などは次の通りです。
- がん看護:がん看護専門看護師・認定看護師
- 糖尿病:糖尿病専門看護師・認定看護師・糖尿病療養士
- ストマケア:糖尿病専門看護師・糖尿病療養指導士・日本看護協会等のフットケア研修を受けた看護師
- 生活習慣病:慢性疾患専門看護師
- 禁煙:日本禁煙学会の研修を受けた禁煙指導認定看護師
- 在宅療養相談:家族支援看護師
- フットケア:糖尿病専門看護師・糖尿病療養指導士・日本看護協会等のフットケア研修を受けた看護師
- リンパ浮腫外来:リンパ浮腫の適切な研修を修了している看護師
算定はされないが、開設されている外来
- 小児看護:小児専門看護師
- 母乳:母性専門看護師・助産師
- 感染予防:感染症専門看護師
- 家族看護:家族看護専門看護師
看護専門外来で働きたい!と思ったら、出来れば資格は持っていた方がよいですが、病院によっては資格取得の支援制度を行っています。
支援制度があるのはどこ?と思ったら、看護師転職サイトに相談してみましょう。
看護専門外来での給料は、高いのでしょうか。
病院によっては専門看護師の資格があれば、基本給に+5000円とするところもあります。しかし、看護専門外来ができる知識と技術は、給料に反映していない病院が多いです。
給料よりも、やりがいに期待しての転職と心得た方がいいでしょう。
すでに資格を持ち、「自分の資格や技術をお金で評価してほしい」という方は、転職サイトにそのことをはっきりと伝え、交渉してもらいましょう。お金のことはプロに任せたほうが、スムーズにいくことが多いですよ。
希望すれば、専門外来だけできる?
「専門的な看護でやりがいを感じたい!」と思った時、それだけで勤務できるのでしょうか。
残念ながら、できません。ほかの業務と兼務だったり、曜日で担当者が変わることもあります。
『桃代』のいうことも当たっています。
ただ、同じ患者さんを違う看護師が担当すると、違った問題点が見えることってありますよね。一人の患者さんを、複数の目で看てケアすることで、情報を共有し、よりよい看護をするためでもあるんです。
専門外来担当ナースは、簡単には辞められない
看護専門外来を置いている病院は、ホームページに載せている場合もありますし、外の患者さんには内緒の場合もあります。
そうした場合担当医は、「その病院に長く通院している・専門外来に通うことで状態が良くなりそうな患者さん」を看護専門外来に紹介します。使える時間の枠も、人手も限りがあるので、選ばれた人がやってくるのですね。
ですので、主治医も患者さんも看護専門外来に対する期待が大きいのです。定期的に通院する予定なので、看護師も責任をもって患者さんと関わらなくてはいけません。
中には指導を聴いてくれなかったり、人間ですから自分と相性が悪い患者さんもいるでしょう。それも看護師として、人としての修業なのかもしれません。
外来看護でも深いかかわりができ、やりがいもある代わりに辛いこともある。専門的な看護を辞めずに長く続けたら、看護師として、もう一つ上のステージに上がれるんじゃないかな、と思います。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。