夜勤は嫌だけどお金も欲しいから整形外科の手術室看護師へ転職した話
PRこむぎ
そうなんです!年を取るたびに夜勤がつらくなっていきます。私もそれで転職を考え始めたのです。
ご挨拶が遅れました。現役ナースのこむぎと申します。
私は夜勤が嫌で転職をして、今は手術室で働いています。三姉妹のみなさんは手術室のお仕事に興味はありませんか?
手術室で働く看護師は外から見える部分が少ないので、正直イメージがつかみにくいですよね。
手術室と言えば病院の花形部署!なかなか一般病棟から手術室への移動というのはハードルが高いと思っていませんか?
いえいえ、そんなことありません。
だって、私は夜勤が嫌っていう理由で未経験からオペナースになりましたから!
あれ、『れもん』さん何か考え事ですか?
じゃあ…私の転職体験をありのまま教えちゃいますね!
『れもん』のように「ここのところ夜勤がつらくなってきたなぁ」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに手術室にはママナースも働いているので、子育て中で夜勤をしたくない看護師さんも必見です!
転職するきっかけは夜勤漬けの「過酷な労働」
当時、私は24時間年中無休をうたっている某系列病院で、馬車馬のように働いていました。
この病院は、緊急入院や夜勤でのOP受けOP出しは当たり前。急変まであると下手したらフルコースなんて日も。
日勤もバリバリ働いて、夜勤でも日勤と全く変わらない業務量…仮眠もとれない毎日でした(涙)
そのくせお給料は全然なく、ボーナスなんか雀の涙ほど…。あっ、失礼。昔のことを思い出したら愚痴になっちゃいました(笑)
そうなんです。こんな勤務体系では疲れなど取れるはずもなく、体はガクガク、肌はボロボロ・・・。
若い時は何とか根性とスタミナで乗り切っていましたが、年々つらくなっていき、いよいよ肩こりからの慢性頭痛と腰痛で確実に体にガタが来ていました。
こうして私は、体力的に余裕をもって働ける職場へ転職したいと思うようになったのです。
転職先に求めた超ワガママな条件
そんなこんなで転職を考えた私ですが、体力的に余裕のある仕事となると「夜勤なし・日勤のみ」は大前提でした。
せっかく培ってきたキャリアが無駄になってしまうかもという不安。私も同じように感じました。
そして何より、『みかん』も言っている通り「夜勤をしないことでお給料が下がるかも」ということが私は一番気になりました。
そうなると、特に手当のつかない「クリニック」や「外来」というのは自然と選択肢からなくなりました。
在宅看護や透析看護もありますが、率直にその二つは苦手意識もあり、選択肢にはなかったです(在宅看護・透析看護のみなさん、ごめんなさい^^;)。
夜勤なしで給料がいい求人なんてあるのかなぁと思っていたとき、ネットで「看護師」「日勤のみ」「高収入」で検索したところ「CRC(治験コーディネーター)」という職種が世の中にはあることを知りました。
「そういえば病院にそんな人来ていたなぁ・・・。」という程度の認識・・・。
日勤のみ・土日祝日休みで高収入。一般的な看護業務からは離れてしまうけど新薬開発の一端を担うのも面白そう!!
と知的好奇心からこちらへの転職を希望し、履歴書を送付しましたがあえなく惨敗…。落ちました(笑)
仕方がないので次に検討したのが、そう、「手術室」です。
めげないのが取り柄です(笑)
夜勤なしの手術室看護師は「整形外科」
なぜ手術室が気になったかというと、一番は収入面です。
手術室の看護師は待機手当や危険手当といった手当が付くので、普通の部署よりもお給料がいいことを知りました。
しかも、手術をしたという明確な記録が残るので、確実に残業代が発生するのです。
私もそう思いました。お給料よし!夜勤なし!バリキャリ!最高!!(笑)
ただ、手術室といっても夜勤ありのところもあります。私にとって夜勤ありでは意味がないので、基本待機からの有事の際に呼び出しという体制の病院がいいなと考えました。
緊急オペが発生することが少なく呼び出しも少ないとなると、循環器や脳外科が入っていないところ。ある程度、手術時間が読めるところとなりますよね。
条件に合う病院を考えた結果、「単科の整形外科病院」という結論になったのです。
整形外科であれば、緊急で手術をしなくてはいけない事例はせいぜい解放骨折でしょう。
その他は手術後の血腫による神経障害くらいでしょうか?
血腫になりそうな患者さんは、術中からある程度予測がつきます。
解放骨折ならば救急日に救般されてくるかどうかの確率論です。
ほらね。すでにほとんど緊急手術がないでしょう?
というわけで、さっそく地元で有名な整形外科専門のクリニックや個人病院をピックアップしました。
さらに、各病院のホームページに載っている「その病院が売りにしている診療内容」を見て回ったのです。
少し面倒でしたが、自分がやりたいことの方向性と病院の方向性があっているか確認するのに役立ちました。
さっそく三姉妹のみなさんも情報収集を始めたみたいですね。
(後で詳しく書きますが、実はこの情報収集、自分でやる必要はありません。)
こんなはずじゃ…入職後に感じたギャップとその後
その後…履歴書を送って面接までとんとん拍子で進み、無事に採用されました。
そうですね…。本音を言えば多少のギャップは感じました。
例えば・・・
- 元の病院より給料が上がったけど思ったほどではなかった
- 忙しいと残業が普通にある
- ナビゲーションを用いた手術に関心があったのに、症例数は非常に少ない
- 人間関係に難があった
人間関係については、元の病院に比べると業務量が減ったので、人の悪いところに目がいくようになったせいかもしれませんね。
それでも元いた病院に比べると、生活リズムは随分改善されたしお給料も良くなりました。
転職の大きな目的は果たせましたので、まあ良しとしますかってところです(^^;
その通りだと思います。自分自身での情報収集には限界があるなと感じました。
看護師転職サイトにも掲載されている病院だったので、相談してみればよかったと今では後悔しています。
転職サイトを使うと、自分だけでは調べきれない内部の人間関係の様子を教えてもらえたり、場合によってはお給料の交渉もしてくれます。
わたしたち看護師にとってこんなにいいシステム、なぜ活用しなかったのか…。
結局、妊娠・出産後にこの病院は退職し、また別の場所で手術室看護師として現在も働いています。
はい(笑)純粋に手術室での業務は楽しくて私には合っていたみたいです。
そうなんです!結局前回の反省があったので、今回は看護師転職サイトにマッチングしてもらいました。
今の職場は8割がパパさん・ママさんで子育てにとても理解があり、お互いに協力的で毎日楽しく働いています。
ちなみに、お給料も上がりました。
夜は主人がいるので呼び出しがあっても大丈夫なのですが、そもそもほとんど呼び出しもありません。(これも転職サイトからの事前情報でした。)
紆余曲折ありましたが、今は夜勤なし・お給料よしのいいとこどりで働いています。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。