がん看護に携わりたい看護師さんへ~仕事の紹介と求人の選び方~
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突然ですが、皆さん。がん看護はどんなイメージですか?
『最期』『長期』というイメージがあるがん看護ですが、がん治療は急性期もやりながら、慢性期や終末期も同時進行で看ていきます。
どこでどんなことをしているの?一体何しているの?と思っている人もいると思います。今回はがん看護に興味のある人に向けて、がん看護の仕事について紹介していきます。
がん看護ができる職場の種類
がん看護は病院に限らず、いろんなところで行われています。具体的にどんな仕事場があるか書いていきます。
専門病院・がんセンター
手術を中心に抗癌剤導入、長期の放射線治療、症状コントロールなど、治したり症状を良くすることを目的としています。
がんにおけるいろんな薬など幅広い治療法を勉強できます。
総合病院
主に手術が中心で、手術以外にもがん患者はいます。
症状も比較的少ない、安定しているがん患者や、手術以降転移もなく経過している患者、手術適応でない内科的な患者を扱うことが多く、そうした患者は服薬や点滴での治療になりますが、抗癌剤の変更など細かな治療が難しいです。
外来
抗癌剤や放射線治療、緩和ケアなどがあります。状態をみて患者への指導や検査介助、医師への報告などを行います。
自宅での生活で困っていることがないか、症状は悪化していないかといった、患者が自宅で生活することを踏まえ、関わることになります。
クリニック
がんステージが進行している人、もしくはがん治療でも保険外の治療を行っています。
病院にも行きたくない、積極的に治療をしたくない人、手術も抗がん剤も適応ではない人が殆どで、体調を見る、症状にあった薬を出す、通院が難しければ往診の紹介といった対症療法や在宅看取り患者を扱うことが多いです。
いえいえそんなことありません。
がん患者は案外腹を括っている人が多く、明るいく色々考えて生きています。
本人たちなりに色々考えて治療を受け、選択しています。死のイメージが強いからこそ色々考えるようです。
上に書いた以外に、がん患者に関われる場所として、代表的なのは訪問看護ですね。
がんでも治療の適応ではなく、自宅でがんを抱えて生きる人は少なくありません。
訪問看護や往診などでもがん患者に関わることができます。がん患者にどう関わりたいかで、働く場所も変わってきますね。
がん看護の仕事内容
がん患者の看護はどんなことを行うでしょうか。ざっくりまとめておきます。
- 手術前後の管理
- 放射線部、抗癌剤投与時の観察
- 血液データ
- 貧血、感染症への罹患、出血対策
- 体調観察(浮腫、呼吸苦など)
- 日常生活で気を付けることの指導
- 副作用、薬の効き目、自分1人で生活できているか観察
- カテーテル管理方法の指導
- 家族会や専門外来の案内
- ・家族指導
こんなところでしょうか。
がん治療も進み、医療機関だけでなく、自宅で生活しながら治療を受けることが当たり前になっています。だからこそ入院期間中だけでなく、自宅で過ごすために、副作用やカテーテルなど医療器具との付き合い方への指導などが大事になります。
ここで私の失敗談を一つ。
当時膀胱がんからの腎がん転移の患者を受け持ち、その患者が腎瘻を作ることになりました。新人だった私は消毒の仕方や、挿入部の観察だけ指導し患者を退院させてしまいました。
後日お風呂の時どうするのか、衣服はどうするのかといった患者の生活目線での指導がなかったため、患者が困って別な看護師に相談してきたことがありました。
全くその通りです。今でも反省しています。皆さんはこんな失敗しないで、良い仕事してくださいね。
やりたいこと別!求人の選び方
がん治療でも、積極的治療を受けない人もおり、何もせず自宅で亡くなりたいという人もいます。
そうしたステージにある人に関わるなら、在宅の求人を選ぶのがいいでしょう。
訪問看護や介護施設で働く方が、そうした患者にふれる機会が多いです。
『れもん』のような場合は、がんセンターの求人を探すのがオススメです。規模が大きければ大きいほど医療の最前線に立てて、いろんな治療を見ることができます。
抗癌剤の種類も多く、手術や医療材料も最新のもの触れることができ、勉強になることでしょう。
手術や抗癌剤、放射線など保険適応の範囲で受ける治療もあれば、範囲外のというものもあります。陽子線、免疫療法、漢方療法、食事療法、血液療法など沢山あります。
そうした保険適応外の治療に感心があるならば、そうしたものを取り扱うクリニックの募集を探されてみてはいかがでしょうか。思いのほか沢山あり、色んなことを行っています。やりがいある所で関われれば最高ですね。
こうした選び方を参考に、看護師転職サイトなどで幅広く情報を集めて、自分に合った求人に応募するようにしましょう。
ここまでがん看護をするためにはどんなところで働けばいいのか、どんなことをしているのかなど書いてきました。
がん=死、悲しい、ネガティブみたいなイメージが勝手出てきてしまいますが、じつはがん患者はとても明るく、死を前に色んなことを考え治療を受けています。
そうした彼らの思いを聞きながら、医療の現場に立ったり、静かに亡くなる最期の時に関われることは、とても貴重なことだと思います。
がん看護に興味があるかたは、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。