病院によって大きく違う!循環器内科の看護師求人選びのコツ
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循環器疾患は、同じ疾患でも急性期治療が必要な時と、慢性期として経過を見る段階と治療内容が違ってきます。
それによって、適した医療施設も変わってくることもあります。
そうですね。
その施設による違いや特徴をご紹介したいと思います。それによって、どんな転職先が自分に合っているか考えてみてください。
病院の種類で違う!循環器内科の求人
循環器内科を掲げている病院は多い方でしょう。
ただ、その規模は施設によりかなり変わってきます。医療施設ごとの特徴をご紹介します。
循環器センター
その地域の循環器に関しての中核施設になっているような病院です。
ハートセンターという名称で通っている地域もあるでしょう。
循環器疾患の急性期に対して、カテーテル治療や高度な医療を提供します。
心臓血管外科と連携しているセンターも多くあります。
循環器センターだけで独立している施設もありますし、総合病院や大学病院に併設されていることもあります。
また、施設による違いが大きいのも特徴です。
- 治療対象としている循環器疾患
- 治療方法(カテーテル治療でもアブレーション等まで行っているか)
- 心臓血管外科との連携状況
などをチェックすると、特徴が見えてくるでしょう。
また、循環器専門看護師やカテーテル治療の認定看護師などがどのくらいいるかなども参考になるとおもいます。
いずれにしても、循環器疾患に関して急性期治療に興味があり、高度医療を看たいという方にはお勧めです。
大学病院
大学病院はその地域や大学によって特徴があります。場合によっては、循環器センターの方が専門治療を行っている件数が多いこともあります。
大学病院で循環器内科が無いということはほとんどないでしょう。
ただ、転職するときはその大学卒の看護師が多いことがあるので、ちょっと入りにくいかもしれませんね。
総合病院
総合病院の循環器内科の立ち位置は、その病院によってそれぞれ違います。
循環器専門の病棟を持っていて、急性期治療・慢性期治療・在宅へ向けての退院指導までしっかりやっている施設もあります。
また、外来に循環器科はあるけれど入院病床は無く、その病院のメインの診療科の補助的な立場で位置していることもあります。
循環器疾患は「発作が無い」「小康状態を保っている」状態に持っていく事が治療の目標です。
完治して経過観察が必要ないということは、あまり無いんですね。
そこで、退院指導や在宅治療への指導は非常に重要です。
循環器の看護師の腕の見せ所でもあるので、ここにやりがいを感じる方は循環器専門病棟を持っている総合病院はお勧めです。
また病棟だけでなく、循環器メインの総合病院もあります。
クリニック
クリニックは基本的には急性期治療を終了した慢性期の状態の患者を診ます。
在宅や地域で、循環器疾患を抱えながら生活している患者を診ることができます。
ただ、やはりクリニックによって、診療内容は変わってくるのでよくチェックしましょう。
クリニックでも循環器に力を入れていて、中には訪問診療まで行っているクリニックもあります。訪問看護や在宅看護に興味のある方はチェックしてみてください。
クリニックの場合は、ライフスタイルと合っているかをチェックすることも忘れないでくださいね。
循環器内科の看護師求人を選ぶポイント
循環器内科の病院を選ぶとき、自分なりの希望があると思います。
- 急性期で、最新治療を学びたい
- 急性期から在宅指導まで一貫して看たい
- 慢性期治療に関わりたい
- ライフスタイルを大事にしながら働きたい
などが挙げられるでしょう。
前述した病院ごとの特徴を参考にして、その思いに合致する施設をまず探しましょう。
施設をいくつか絞ったら、次のこともチェックする必要があります。
研修・指導の制度が整っているか
循環器は特有の検査や処置があります。また、循環器が初めてでない方の転職であっても、きちんと育成してくれるシステムがあるかは大切です。
プリセプター制度の有無や、研修などしっかりと教えてくれる制度があるか確認しましょう。
急性期中心の施設の場合のチェックポイント
急性期を看たい、ということでカテーテル件数から選ぶこともあります。しかし、心臓カテーテル件数に惑わされないのもポイントです。
心臓カテーテル検査の件数が県内有数であることは、積極的に治療を進めている施設であることもあります。
ただ、本当に必要でカテーテル検査をしたかどうかは件数だけでは分かりません。診療報酬のために、リスクも費用も高い検査を安易に行ってしまう施設かもしれないのです。
それをチェックするには、カテーテル件数と結果を聞いてみると良いかもしれません。
検査をして治療まで移行したケースは、もちろん必要性があってカテーテル検査をしています。
しかし、結果がノーマルで治療の必要性なしというケースがあまりに多いときは、ちょっと注意した方が良いかもしれませんね。
そのような施設はそのほかの点でも、アバウトな傾向があるかもしれません。
カテーテル検査と治療の件数や内容、その結果や方向性なども施設選びの参考になるでしょう。
慢性期中心の施設の場合のチェックポイント
慢性期の施設を選ぶときも、ちょっと注意した方が良いことがあります。
循環器内科は全身に波及する臓器を看るだけに、気づくと「これは呼吸器科ではないか」「これは消化器科ではないか」と疑問に思ってしまう事があります。
循環器を中心に看たい時は、求人に応募する前に本当に循環器が中心かよく見学させてもらいましょう。
退院指導や心臓リハビリに使う患者パンフレットなどと見せてもらい、最新に作りかえているなどがあれば積極性が分かるかもしれません。
病院見学を希望する場合、看護師転職サイトにお願いするとスムーズに話が進みますよ。
循環器内科の看護師経験はどこに行っても有利!
循環器内科で経験するモニターチェックやポンプなどを使った輸液管理、インアウトを気にする癖などはどの診療科に行っても重宝します。
どこへ転職するときでも有利!と言ってしまって良いと思っています。
実際、私も循環器を経験しているということで特別な看護師のように扱ってもらったりしてます。
はい、確かにそうなのですが…。
それでも、モニターやポンプ類に触り慣れていることなど「循環器をやってて良かったな」と思うことはありますね。
どんな疾患でもどこか心臓と結びつく要素はあり、覚えた知識や経験は随所で役に立ちます。
今循環器の専門認定看護師も育ってきていて、取得すればキャリアアップと共に報酬もアップします。
一度踏み込んだら癖になり、はじめは不安な転職でも「気づいたら専門看護師をめざしていた」などという方も、実は少なくないんです。
循環器は思っているより敷居は高くありません。どこへ行っても役に立つお勧めの診療科ですよ。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。