中途採用の看護師はどういう研修があるの?研修で安心して働ける職場に応募しよう!
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確かに中途採用の研修は新人研修とは違います。
初めて中途採用される看護師さんも、どんな風に教えてくれるのか不安もありますよね。
研修内容は施設ごとで違いはあります。
その中で、中途採用の看護師の研修や教育はどのような体制が多いか、またどのような体制をとっている施設が良いかについてご説明します。
中途採用の看護師のいろいろ
中途採用の看護師のキャリアはいろいろです。前職を辞めた経緯もそれぞれです。
中途採用の看護師が来ることになった時、『ももよ』さんのように履歴からキャリアを慮って研修内容を考えます。
受け入れる側がどんな点に着目しているかをお話しします。
経験年数
経験年数はキャリアを一言ではかれるものではありません。
ただ受け入れ側としては気になるところですし、経験年数が長ければキャリアがあると思いこむ風潮は確かにあるんですね。
そうですね。ただ、同じ5年でもERナースを5年経験した方と、内科系クリニックで5年経験した方とでは会得している技術も知識も違ってきます。
●中途採用される側が気をつけること
スムーズに研修をすすめてもらうためには、「自分の経験年数だとこんなイメージを持たれるだろうな。」という点を考えておきましょう。
そして、そのイメージと大きな差異が無いかどうか考えておきます。その差異の部分を研修担当者に理解を求めると良いですね。
やはり5年以上の経験年数があると、「ある程度看護技術は大丈夫ね。」と言われてしまうことがあります。
経験年数は5年あっても、内科系クリニックで診察介助や点滴くらいしかしてきていないということがあれば、それをはっきり伝えて必要な研修やサポートを受けられるようにしましょう。
年齢
今、看護学校に行くと20代~40代まであらゆる世代の看護師の卵がいます。
年齢と経験年数が合わなくなってきていることも、全く珍しくない時代になりました。
そうですね。しかし、年齢としては中高年世代ですでに子どもを成人させた経験を持つけれど、看護師としてはまだこれからという方の研修などは誰が担当するべきか、採用側もちょっと悩むんです。
●中途採用される側が気をつけること
採用側が年齢を気にすることを念頭に置いて、年下の看護師に教わる立場の方は一工夫しましょう。
自分の子どもと同じ年の看護師でも、相手は先輩であるという意識が必要です。
言葉遣いやメモを取る態度など、研修を受ける時は誠実に受けましょう。
前職を辞めた原因
前職をバーンアウトして辞めたのか、それともキャリアアップを目指して転職してきているのかそれぞれ理由はあると思います。
また、妊娠や出産・夫の転勤などライフワークバランスを大切にするために転職せざるをえなかったか、給料などの待遇の改善を求めての転職などもありますよね。
面接である程度は確認されてきていると思いますが、これは研修担当者も気にするところです。
●中途採用される側が気をつけること
プリセプターがついてくれる場合は、ある程度の事情は話しておくべきだと思います。
もちろんプライベートの細かい内容や私情ではなく、自分がこの施設に何を求めているかを分かってもらうのです。
そうですね。そのように自分が動きやすいように、初めに伝えておくことも研修に集中するために必要です。
中途採用の看護師の研修
中途採用の看護師に必要な研修は、中途採用者それぞれ違います。
その看護師それぞれの現状を整理し、目標と対応する達成期間を設け研修計画をたてていきます。
目標設定
その病棟や病院の中で、特別なフォローなく働ける姿が目標になるでしょう。
最終的に目指すゴールは同じですが、そこまでの段階は個別になるでしょう。
循環器病棟であれば、「1か月後に心臓カテーテルの前後の処置ができる」という目標で計画をたてる方と、「2か月後に心臓カテーテルの前後の処置ができる」という目標の方がいて当然なのです。
しかし未経験のことは想像つかないこともあり、先に担当者から目標とその到達時期を明示されてしまうことが多いようです。
そこで、それが自分に可能か、研修途中でも無理があればそれを伝えてペースダウンしてもらいましょう。
そして、分からないのにおざなりにして進んでしまうことも、逆にいつまでも自信が無いと進まないでいることも、お互いの成長にならないということも考えておいてくださいね。
研修計画立案
研修計画は全スタッフが目にできるような位置に明示して共有できるようにします。
いつも研修担当者やプリセプターがいるわけではないので、誰が担当しても分かるようにしておくのです。
振り返り
中途採用者の場合、ゆっくりと時間を取って振り返れることは少ないのが現状かもしれません。
なかにはプリセプターや担当者が振り返りなどをしっかりやってくれる施設もありますが、おざなりになってしまう施設もあります。
そこで、中途採用者自身で振り返り復習することも必要です。
そうですね。まだ未経験の技術や手技などがあれば、スタッフに伝わるようにして自分自身も積極的に入らせてもらうように働きかけましょう。
研修制度がしっかりしている病院とは?
中途採用者の研修に関して、信頼できる制度がある病院とは「中途採用者の個別性を尊重」していることと、「スタッフ全員が研修状態を把握できるシステムがある」という施設です。
中途採用者の個別性についてはお話ししましたが、採用者のキャリアも大事にし、且つ過剰なプレッシャーもかけないことですね。
それを実践する一つのシステムとして、その施設や病棟に必要な看護技術や経験を一覧表にして系統だててチェックしている施設も少なくありません。
一覧表の中にある項目を、「取得している看護技術」「未経験」「フォローが必要」などとチェックしていって、それに沿って必要な研修を組むというシステムです。
そうですね。もっと言えば、このチェックリストが新卒用と中途採用者用と分かれていると更に良いですね。
このシステムを採用している施設は少なくはないので、事前にマニュアルの整備の有無と同時に確認してみましょう。
また、今現在どんな研修をしていてどの状態なのか、スタッフ全員が分かるようにノートや表などで明示している施設も良いですね。
むしろ、中途採用者に関しては早く打ち解けるためにも、一定の担当者だけでなく色々なスタッフに担当してもらう方が良いのです。
早くスタッフに溶け込ませて、皆で育てようという気持ちのある施設がおすすめですね。
こんな研修をしている施設は気をつけて
中途採用者の研修計画は施設によって違います。
ただ、研修の方法を見るだけでもスタッフを大事にしてくれているかは分かることがあります。
予め、求人段階で下記のようなことがあればその施設は要注意かもしれません。
新人研修と一緒に研修させる
入職時期にもよりますが、新人研修と一緒に中途採用者の研修を行う施設を聞くことがあります。
同じ新入職者でも、新卒と中途採用者はスタート地点が違うのは皆さん分かりますよね。
この方法は、研修の手間を省こうとしていることが多く、つまりスタッフを大事にしていないということになります。
研修項目が無い、プリセプターがいない
研修計画を研修担当者やプリセプターと段取りよく進めていく事が、通常の中途採用者の研修には求められます。
しかし、なかにはその日いるスタッフに適当に担当させたり、研修も無くぶっつけ本番で仕事をさせる施設もあります。
医療機関は時代の先端を行っている施設もあれば、悲しいことに旧態依然としている施設もまだまだあるんです。
親切丁寧に指導しますというだけでなく、実際の研修制度について確認しておきましょう。
中途採用者の研修はお互いの歩み寄りが大切
研修は、特に中途採用者では受け身の姿勢ばかりでは十分な知識は得られません。
新卒と違って半分は戦力として考えられてしまうので、例えば「採血などは問題無いでしょう。」と判断されれば一人でやらされてしまうこともあります。
中途採用者はできると思われても、できないと思われてもやりづらいことがあります。
受け入れ側も「これはできるのかな?」と探り探り研修していることもあるんですよね。
お互いに声を出して、歩み寄り確認しあいながら研修を進めていくのが理想ですね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。