認定看護師になるには?認定看護師を真剣に目指すためのキャリア転職術
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ローレンロウ


「認定看護師」は、看護師が取得できる専門資格の中でも難関の資格です。
どの分野の認定看護師を目指すのか、認定看護師としてどんな仕事をしていくのかといった、長期のキャリア形成を考えて目指すべき資格です。
認定看護師の資格取得と転職について詳しくみてみましょう。
認定看護師とはどんな資格
認定看護師とは
認定看護師は、日本看護協会が認定する看護師の専門資格の一つです。
「認定看護師とは、本会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者をいいます」
参考:日本看護協会
2016年7月現在 17,443名の看護師がこの資格を取得しています。
ちなみに現在の看護師総数は、およそ1,634,000人です。というと、認定看護師の割合は、
そうですね。1995年に制度が始まり、徐々に認定看護師の数は増えていますが、全体に占める割合はまだこの程度です。
同じ専門資格である専門看護師との違いをザックリ説明すると、専門看護師が特定分野「全体」の看護の質の向上を担う一方、認定看護師は、より実践的で「現場」の看護の質の向上を担う資格です。
特定分野
認定看護師には、2017年現在以下の21の特定分野があります。
- 救急看護
- 皮膚・排泄ケア
- 集中ケア
- 緩和ケア
- がん化学療法看護
- がん性疼痛看護
- 訪問看護
- 感染管理
- 糖尿病看護
- 不妊症看護
- 新生児集中ケア
- 透析看護
- 手術看護
- 乳がん看護
- 摂食・嚥下障害看護
- 小児救急看護
- 認知症看護
- 脳卒中リハビリテーション看護
- がん放射線療法看護
- 慢性呼吸器疾患看護
- 慢性心不全看護
認定看護師の仕事と役割
認定看護師の仕事内容
認定看護師の仕事(役割)は、おもに次の3つです。
- 実践 特定分野の専門スタッフとして直接ケアを行う
- 相談 看護スタッフの相談対応
- 指導 院内スタッフに対する教育や勉強会の開催など
たとえば、最も資格者数の多い「感染管理認定看護師」は、
- 院内の感染症の発生状況の把握(サーベイランスの実施)
- サーベイランスに基づく感染対策の実施
- 院内感染対策マニュアルの作成、整備
- 全病棟のラウンド(感染対策実施状況の確認)
- 職員に対する感染対策の啓もう活動や勉強会の実施
などを行います。
また、活動は院内だけに限らず、地域の感染対策勉強会の講師といった役割を担うこともあります。
認定看護師のキャリア、将来性
昇進や昇給を目的に認定看護師になろうと考えてるのかもしれませんが……。
ま、それもいいでしょう。認定看護師のキャリアや将来性について見てみましょう。
認定看護師になると昇進するのか?
認定看護師の病院の中でのポジションは、
- 専従(専任)ポジション
- 病棟の主任クラス
- 病棟のスタッフ
などがあります。
専従ポジションの認定看護師は、病院全体で仕事を行います。
病棟に所属する場合(主任またはスタッフ)も、その病棟だけでなく、組織を横断して認定看護師の仕事を行う場合があります。
認定看護師になることで、専従のポジションが与えられたり、主任に昇進することもありますが、スタッフのまま変わらないケースもあります。
また、通常の業務+認定看護師としての仕事が課せられることもあります。
認定看護師になると給料は上がるのか?
日本看護協会の調査によると
変化なし | 63.9% |
---|---|
認定看護師としての手当てがつく | 15% | 職位が上がり昇給する | 4.4% |
となっています。
また、認定看護師手当については、
認定看護師手当がない病院 | 69.9% |
---|
手当の平均額 | 11,006円(月額) |
---|
という状況です。
参考:日本看護協会 2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書
ごもっとも。
認定看護師がいることによる「診療報酬上の評価加算」の領域は増えつつあります。
こうした動きが、認定看護師の処遇改善につながることが期待されています。
認定看護師資格があると転職に有利?
●認定看護師をターゲットにした求人に応募できる
診療報酬上の評価加算領域が増えると、それに伴って認定看護師の需要が増します。
現在も、認定看護師(特定分野限定)を条件にした求人があります。
認定看護師の資格があると、こうした求人への応募が可能となり、給料や処遇なども比較的好条件で転職できることが見込めます。
●認定看護師ということで採用されることもある
認定看護師を条件にしていない募集であっても、認定看護師の資格があることは、採用のプラス材料になります。
ただし、認定看護師としての手当やポジションの優遇はないこともあります。
認定看護師になるためには
資格取得の条件
認定看護師になるためには、以下の条件があります。
- 看護師免許取得
- 看護師経験5年以上、そのうち3年以上は認定看護分野での経験
- 認定看護師教育機関で研修を受ける
●認定看護師教育機関での研修とは
<研修場所>
認定看護師の資格取得のための研修は、看護協会の研修センターや大学病院等のキャリア支援センターで行われています。
<研修期間>
研修は6か月615時間以上で、そのうち200時間以上の学内演習と臨地実習があります。
認定看護師教育機関は少なく、1分野に数か所~多くても十数か所しかありません。
また、1機関の定員は10~30名となっています。
研修を修了後、認定審査(筆記試験)合格の後に認定看護師となります。
については、後で説明しましょう。
その前に、もう一つ大事な「費用」の話です。
認定看護師になるための費用はどのくらいかかるの?
●受験や研修にかかる費用
受験する教育機関によって異なりますが、受験と研修にはおよそ100万円が必要です。
入学検定料 | 約5万円 | 入学金 | 約5万円 |
---|---|
授業料 | 約80万円 | 認定審査料 | 5万円 |
認定料(合格後の登録費用) | 5万円 |
●その他の費用
現在の自宅から研修施設に通学できない場合には、
- 新たな住居の家賃(現在の住居も借り続ける場合はその費用も)
- 引っ越し費用
も必要です。
このほか、
- 通学のための交通費
- 臨地実習の施設に通えない場合の宿泊費
も必要です。
認定看護師資格取得のために利用できる奨学金制度があります。
貸与額は120万円以内で要返済です。
経験年数や年齢を考慮し長期的なプランを立てる
認定看護師を目指すためには、まずは長期的なキャリアプランを立てましょう。
●どのくらいの経験を積んで認定看護師になるのか?
認定看護師の条件の一つに5年以上の経験年数があります。
日本看護協会の調査では、認定看護師の資格取得時の経験年数は、最短で6年、最長48年、平均18年となっています。
5年ごとの区分でも「16-20年」が最も多く(28.2%)なっています。
●認定看護師になる年齢は?
経験年数の条件から、最短で25歳で資格取得は可能です。
実際には30代~40代での資格取得が多くなっています。
●キャリアプランを立てる上で考えておくべきこと
20代で認定看護師を目指す場合は、早めに分野を特定し、その分野での経験を積むことが必要です。
また、資格取得にかかる費用も準備しなければなりません。
30代~40代で子育て中の場合は、研修機関への通学が可能かなど、家庭生活との調整が問題となります。
また、いずれの年代でもこれまでの経験分野がバラバラで、特定分野が3年に満たない場合は、まずその条件をクリアすることから始めなければなりません。
そのために「転職」が必要になることもあります。
認定看護師になるために「転職」する
どの分野の認定看護師になりたいか
まず、どの分野の認定看護師になるのかを考えましょう。
今後自分が興味を持って関わり続けたい分野を選ぶこともアリですよ。
若い人ほど、キャリア転換のリスクは少ないため、これまでの経験にとらわれることなく広い視野で考えましょう。
参考記事『本気でキャリアを考えるなら転職もアリ!看護師のキャリアアップの方法とは』
専門分野に転職する
認定看護師の資格取得には、特定分野で3年以上の経験が必要です。
自分が目指す分野の経験ができる病院に転職しましょう。
応募の際には、この分野の認定看護師を目指していることを伝え、配属可能かを確認しておきましょう。
認定看護師資格取得の支援がある職場に転職する
認定看護師を目指して転職する場合、最も大事なことはココです。
先に説明しましたが、認定看護師の研修期間は6か月に及び費用もかかります。
研修期間も職員として在籍することはもちろん、給与や研修費補助がある職場のほうがいいですよね。
資格取得のためにどのような支援が受けられるかを確認しておきましょう。
看護協会の調査では、支援の実際は次のようになっています。
出張扱い | 47.5% | 研修扱い | 31.1% |
---|---|
休職扱い | 13.0% |
退職 | 3.9% |
全額支給 | 28.6% | 基本給のみ支給 | 54.9% |
---|---|
一部支給 | 7.0% |
無給 | 7.5% |
研修費用の支給あり | 16.7% | なし | 81.7% |
---|
手当の支給あり | 35.2% | なし | 64.8% |
---|
認定看護師がいる病院への転職
すでに認定看護師がいる病院であれば、認定看護師としての実際の仕事内容やポジション、処遇を確認できます。
また、資格取得や資格維持*のための環境が整っているかを確認することができます。
*認定看護師は、5年ごとの更新制です。
「5年間の内、2,000時間以上を専門分野に関わる臨床領域で実践を積むこと」という条件があります。
退職の理由に「認定看護師になりたい」はアリか
本気で目指すのなら、充分にアリです。
その場合、
- どの分野の認定看護師になりたいのか
- 今後どのくらいを目途に資格取得することを目標としているのか
といった具体的なプランを立てておきましょう。
よく調べもせず、ただ辞めたいために「認定看護師を目指す」を理由にしてしまうと、準備不足や本気度がないことは簡単に見抜かれてしまいます。
看護師転職サイトの活用
認定看護師を目指しての転職では、看護師転職サイトをを活用しましょう。
看護師転職サイトは、それぞれの病院にどのような専門分野があり、どのくらい力を入れているのか、また、認定看護師の在籍、仕事内容、資格取得のための支援内容などの情報が豊富です。
さらにこうした情報だけでなく、長期のキャリア形成に関する、転職コンサルタントの専門的なアドバイスを受けることができます。
認定看護師は、今後の社会に必要とされる存在です。
認定看護師になるためには、転職が必要となることもあり、その職場選びは重要です。
認定看護師になれる職場」「認定看護師として働き続けられる職場」を探しましょう。
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登場人物
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