夫の扶養内で働く看護師の「パート求人の選び方」と「かしこい働き方」
PRとら
ママナースの『ゆず』は、最近忙しくて家事がおろそかになっているようです。仕事、家事、育児、これらの両立は難しいですよね。
私は病棟看護師として働いてきましたが、結婚を機に生活がガラリと変化。もともと忙しい病棟だったこともあり、家事に手が回りませんでした。
食事=すべて外食
部屋=寝れれば良い(つまり相当汚い)
洗濯=部屋干し しかも タンス要らず(床に放置)
ですよね・・・
私も「まともな生活をしたい!」という気持ちと「看護師は辞めたくない!」という気持ちが強く、相当悩みました。
そういう方もいらっしゃいますよね。
その大変さを知っているので、本当に尊敬します。
でも、「人によって」「環境によって」両立できるかなんて人それぞれ。私は扶養内パートという働き方を選択して、快適で活き活きとした毎日を送っています。
それでは、扶養内の働き方を詳しくお話ししていきます。
看護師の扶養内ってどんな働き方?
まず、扶養内で働くってどういうことかわかりますか?
そうですね、『みかん』はさておき、扶養は「生活できるように世話すること」という意味です。
つまり、「旦那さんが家族の生活を支えているので、税金と保険料は免除してね~」というのが扶養内です。
このような仕組みやお金のことが苦手という方は多いですよね。それでは、簡単に説明しましょう。
扶養内のボーダーラインは4つ。
- 100万円以下 住民税がかからない
- 103万円以下 所得税がかからず配偶者控除を受けられる
- 130万円未満 健康保険の被扶養者になれる
- 141万円未満 配偶者特別控除が受けられる
ここでは詳しい話を省きますが、このように妻の年収が少ないほど恩恵は多いのです。逆に、ボーダーラインをギリギリで超えてしまうと働き損をしてしまうことも。
その通り。そのため、それぞれに合ったボーダーライン内で働くのが扶養内という働き方です。
そうですね、それでは3つのおすすめパート・アルバイトを見ていきましょう。
扶養内で働く!3つのおすすめパート・アルバイト
どんな仕事でも扶養内で働けるかと言ったら、そうではありません。
中には扶養内で働くには向かない仕事もあります。では、どのようなパート・アルバイトがおすすめかというと、
- クリニック
- 単発の派遣
- 施設
ずばり、この3つです。
そうなんです。
募集がないわけではありませんが、病棟で扶養内パートをするのは覚悟が必要です。理由は2つ。
1つ、扶養内で働くには1日の勤務時間を短くしなければいけないので、フリーや検査係、処置などが中心の業務になること。
2つ、処置が終わらないなどの理由で残業の可能性が高く、扶養の範囲を超えてしまう危険性があること。
これらの理由から、病棟はあまりおすすめできません。
それでは、ひとつずつ特徴を見ていきましょう。
クリニック
クリニックの特徴は、午前・午後で開けているところが多いので、半日勤務がしやすいということ。「午前だけ」「午後だけ」という働き方は、扶養内で働くにはぴったり。
また、お昼も開けているというクリニックでも、「1日3~5時間、週に3,4日」や「1日勤務を月に7日」など扶養内でシフトを組んでくれるところもあります。
このような特徴のクリニックは、扶養内で働くパート・アルバイトの看護師が多いので、周囲の理解が得られやすく、数が確保されていれば急なおやすみももらいやすいというのがメリットです。
しかし、土日や夜間も開けているクリニックもあるので、休日勤務や夜の遅い時間まで勤務する可能性もあります。
すべてのクリニックが土日開院しているわけではないので、平日のみで探してみると良いですよ。
単発の派遣
派遣の特徴は、自分でスケジュールを立てられるということです。看護師の派遣会社に登録することで、単発や短い期間での仕事を引き受けることができます。
派遣先は、健診業務、デイサービス、老人ホームなどが多く、医療行為は少なめ。自分で選べること、いろいろな分野の仕事ができること、飽きないというのが魅力と言えます。
しかし、毎回自分で仕事を探す手間(ある程度は派遣会社から紹介されますが)、はじめての場所で慣れない仕事にストレスを感じる方もいます。
施設
デイサービスなどの施設では、医療行為が少ないのでブランクのある看護師でも大丈夫。バイタルサインの測定ができればOKと募集をかけている施設も少なくありません。
また、高齢者が好きな方にはおすすめです。病棟では「患者さん」として看ることが多いですが、施設では「利用者さん」として関わります。つまり、病棟とは違った関わりや視点を持てるのも良いですよ。
しかし、施設によっては看護師の数が少ないことも。
そのようなところでは、おやすみが取りにくかったり、自分ひとりに頼られるというケースも珍しくありません。
医療行為が少ないとはいえ、何かあったときは自分が対応しなければいけないというプレッシャーはありますよね。しかし、ちゃんとマニュアルを完備しているところや看護師が2人以上いるというところもあるので、職場選びが肝心です。
扶養内で働こうと思っている方へ
ここまで扶養内で働くことについて話してきましたが、何か質問はありますか?
良い質問ですね。
答えは、「ありません」
なぜなら、クリニック、派遣、施設それぞれ特徴が違います。それに、扶養内で働こうと思っている方の状況も希望も違います。
つまり、その人の状況に合わせた職場選びが大切なのです。
例えば、
「こどもを預けている時間だけ働きたい」という方はクリニック。
「夫婦世帯で夫の休みに合わせて自由に働きたい」という方は派遣。
「こどもも手が離れてきたからブランクもあるけど復帰したいわ」という方は施設。
このように状況とどんな働き方をしたいかによって、おすすめは変わってきます。扶養内で働きたいと思ったら、まずどんな働き方をしたいか考えることが大切です。
最後に私から、扶養内で働こうと思っている方へのメッセージです。
無理して何でもかんでもやろうとしなくて大丈夫。
できることをできる範囲で一生懸命やる。他人と比べる必要なんてないし、扶養内でも看護師は続けられます。
むしろ、時給が高い分短い時間で収入が得られて、家のこともできる看護師はとっても恵まれています。
頑張りすぎている方、仕事と家事の両立で悩んでいる方に、こんな働き方もあると知ってもらえたらうれしいです。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。