現役の健診看護師が教える!健診センターの仕事内容と働くメリット・デメリット
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看護師の求人を探すとき「健診」という言葉を目にする方も多いのではないでしょうか。しかし、これまで病棟や外来でやってきた看護師にとっては、まさに未知の世界ですよね。
私自身、はじめて健診の仕事をしたときの感想は「別世界」の3文字。
しかし、私は総合病院の健診センターで働いてから、結婚を機に健診クリニックで働いています。そこからもわかるように、健診の仕事は「またやりたい!」と思うほど魅力的!
それでは、健診センターの仕事内容とその魅力について語っていきます。
健診センターってこんな仕事!
まず、健診の仕事はざっくり言うとこの3つ!
- 問診
- 検査
- 指導
これは、正職員やパートに限らず、どこの健診センターでもだいたい同じです。
ええ、実はそうなんです。健診に来るのは「患者さん」ではなくて「受診者さん」。
つまり、対象は健康な人です。
健康な人がより健康になるために、もしくは病気を早く見つけるために健診は存在します。
そういうイメージもありますよね。実際のところ、介助が必要な方はほとんど来ません。たまに、ご高齢の方の手助けが必要なこともありますが、多くはないですよ。
しかし、そういう意味では「お客様」としてやってくる受診者さんも多く、丁寧な対応や言葉遣いが求められるという特徴も。
一方、1日にたくさんの人が健診にやってきますから、ひとりひとりにじっくりと時間をかけることはできません。
限られた時間の中で必要な情報をとり(問診)、的確な検査をスムーズに実施し、結果に合わせて受診者さんに寄り添った指導を行うのが健診の仕事です。
健診のコースや施設によりますが、健診にはこのような検査があります。
血圧測定、身体計測、採血、心電図、尿検査、便検査、眼底検査、眼圧検査、呼吸機能検査、聴力検査、視力検査、超音波検査、バリウム、レントゲン、胃カメラ、大腸カメラ、CT、MR、PETなど。
そうですよね。しかし、看護師が担当するのは、血圧測定や身体計測、採血などといった、ほとんどの方が経験してくるものが多いですよ。
ただ、施設によっては、心電図、眼底・眼圧、呼吸機能検査などの検査や、胃カメラ・大腸カメラの介助をすることもあります。
しかし、病棟などとちがって「これは滅多にない検査」というものはありません。1日に何度も検査をするので、覚えやすいという特徴がありますよ。
私は病棟時代、採血が苦手でした。しかし、健診センターで働いていくうちにスキルはみるみる上達し、今では採血が大好きに!
病棟よりもずっと多くの数をこなせるので、正確さとスピードといったスキルが磨かれますよ。
それでは、健診センターの働きやすさについて見ていきましょう。
健診センターの働きやすさってどうなの?魅力とメリット
『ゆず』のように、働きやすさに重点を置く方も多いですよね。実は、家事や育児をしながら仕事もしたいという方にも人気なのが健診です。
なぜ、人気があるのか、理由はこれです。
- 残業がない
- 雰囲気の良い職場が多い
- 業務が明確で比較的単純
健診は1日あたりの人数は決まっていますし、すべて時間内で終わるようにスケジュールが組まれています。そうじゃなければ、受診者さんにご迷惑がかかってしまいますからね。
そのため、残業は基本ありません。
そうですよね、また、健診は人の生死に関わることはないので、職場の雰囲気はなごやかなことが多いです。
病棟や生死に関わる部署では、どうしても職場全体がピリピリしてしまいますよね。
さらに、受診者さんが多い施設では、数人が同じ業務をしています。そのため、「採血、交代してください!!」というときも安心です。病棟では手の空いている看護師を探すのって、意外と大変ですよね。
他にも採血のレベルアップ、検査に詳しくなれる、休みがもらいやすいといったメリットもありますよ。
そうですよね、もちろん健診センターにもデメリットがあります。
健診看護師、気になるデメリットは?
メリットとデメリットは裏表なので、人によっては良し悪しとなります。しかし、あえて挙げるならこちら!
- 数をこなさないといけない
- 巡回健診に行く場合もある
- 接客という側面がある
まず、健診は検査を次々と行っていくので、数をこなさなければいけません。つまり、ひたすらに検査をするということ。
といったように、好き嫌いが分かれます。
さらに、検査を待っている受診者さんからの視線、圧力を感じる場合も。
「まだかなー」「早く検査終わりたいのにー」「午後から仕事なんだけど」こう言ったことを直接言われることもありますし、心の声が聞こえそうなときもあります。
私は次々と検査をこなすスタイルは好きなのですが、難しい血管に遭遇したときの手汗は半端ないです。
「やっばーい・・・今つまづいてちゃいけないのにぃ・・・」と焦れば焦るほど、手袋は洪水。
ちなみに、こうなったときの私の対処法は、一度落ち着いて血管を探す、受診者さんを寝かす、だめそうだったら早めに交代するの3つです。
そして、施設によっては巡回健診に行かなければいけないこともあります。巡回健診は泊りがけで行うことが多いですから、家庭がある方は事前に確認しておく必要がありますね。
そして、患者さんではなくてお客様として出迎える健診センターでは、接遇がとっても大事。ときには、苦情の対応をすることもあります。
経験すればする程、対応が上手くはなりますが、そこにストレスを感じてしまう方もいるかもしれません。どの職場でもストレスはありますが、接遇のストレスというのは健診センターに多いでしょう。
まとめると、健診センターの看護師は人によっては向き不向きがありますが、働きやすく良い環境であることが多いです。
ちなみに、私にとって健診センターでのやりがいは、「ここで検査をしてよかった!」「今年も来たよ」「検査苦手だけど、ここではがんばれる」なんて言葉を聞くことです。参考にしてみてくださいね。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。