「日勤のみ・夜勤なし、土日休み、常勤」こんなワガママな看護師求人ってあるの？

おや？私はけしてワガママな条件とは思いませんよ。

「日勤のみ・夜勤なし」でも看護師が働ける職場はたくさんあります。

特に「土日が休み」「常勤」「正職員」は人気も高いですよね。

では、その人気の働き方はどんな職場にあるのでしょうか？

また、その人気の求人は、どうやって探せばいいのでしょうか？

三姉妹のみなさんと一緒に見ていきましょう。

まずはこちらの表をご覧ください。

日勤のみ・夜勤なしの「土日休み」「常勤」「正職員」

職場	土日休み	常勤	正職員
外来のみのクリニック	△	○	○
病院の外来勤務	△	○	○
病院の病棟勤務	×	○	○
訪問看護	○	○	○
デイサービス	○	△	△
特養	×	○	○
手術室勤務	○	○	○
透析室（病院）	△	○	○
健診センター	○	△	△
美容クリニック	△	○	○
保育園	○	○	△
学校保健室	○	○	△
企業の医務室	○	○	△
治験コーディネーター	○	○	○

「日勤のみ・夜勤なし」のおもな仕事の、「土日休み」「常勤」「正職員」の実情を、一覧表にまとめてみました。

はい。では、解説を加えましょう。

必ずしも土日休みではない職場

病院の外来や外来のみのクリニック、透析病院、美容クリニックなどは、土曜日も診療しているところが多くあり、なかには日曜や祝日も診療している病院もあります。

そうした病院では、土日も交代で勤務する場合があり、必ず休みというものではありません。

また、特養、病院の病棟などは、施設や病棟自体が完全に休みになることはありません。

これらの職場でも土日は交代で勤務するようになっています。

必ずしも常勤ではない職場

健診センターやデイサービスは、短時間の勤務が多く、常勤の求人はあまり多くはありません。

必ずしも正職員ではない職場

常勤が少ない健診センター、デイサービスのほか、保育園、学校保健室、企業の医務室なども、派遣や嘱託採用が多く、正職員としての求人は少なめです。

そうですね。やはり、ねらい目はそこでしょう。

同じ職場に「土日に出てもいいですよ。むしろ平日に休みが欲しいです」という人がいれば、シフト次第で土日の休みも可能でしょう。

表は、あくまでも仕事の特徴として作成していますので、それぞれの職場で交渉の余地はあります。

そうですね。

では、次に「日勤常勤で正職員」の求人の探し方を見てみましょう。

看護師転職サイトの利用

日勤常勤の求人は、看護師求人サイトを活用して探しましょう。

看護師転職サイトには、さまざまな日勤常勤の求人がありますが、日勤常勤の仕事は、業種によっては希少です。

業種にこだわるか、日勤常勤という働き方にこだわるか、によってヒットする求人も異なります。

また、看護師転職サイトでは、キャリアコンサルタントの視点で転職のアドバイスを受けることもできます。多くの求人の中から自分に合った転職先を探しましょう。

日勤常勤は、即戦力となる人材を求めている

訪問看護やクリニックでは、教育体制が整っていないところも多く、即戦力となる看護師を求めています。

また、病院の場合も、新卒看護師は夜勤のある病院（シフト）で経験を積むことが一般的で、専門的なスキルを必要とする部署では、やはり経験者を求めています。

自分の経験やスキルが、その職場が求めるものに見合っているか、自己分析しておきましょう。

日勤常勤の職場への転職の注意点

夜勤のない日勤常勤は、人気の職場のひとつです。

「日勤常勤」ということだけで、飛びついてしまいそうですが、慌てず、しっかりと求人要件を確認しておきましょう。

●正規雇用か

日勤常勤は必ずしも「正規雇用」を表す言葉ではありません。

日勤常勤の中には「フルタイムパート」や「嘱託職員」「契約社員」などの非正規雇用もあります。

日勤常勤の求人を探す際には、雇用条件について必ず確認しておきましょう。

●給料は？、基本5連続日勤？

夜勤手当がない分の給料が減ることと、基本的には平日は連続勤務になることは避けられません。

●まさかのオンコール体制がないか

訪問看護や特養、手術室などでは、夜勤はなくても必要時呼び出される「オンコール体制」をとっているところがあります。

オンコール体制ではないか、またオンコールに対応できると思う場合も、月にどのくらいの頻度であるのかなどを確認しておきましょう。

●診療時間（勤務時間）

美容クリニックや透析クリニックは、比較的遅い時間まで診療しています。

また、病棟の日勤のみの仕事も、一般的な9:00－17:00だけではない場合もあります。

その職場での勤務時間はきちんと把握しておきましょう。

●時間外勤務

病院で日勤常勤で働く場合は、ある程度の時間外勤務を見越しておかなければなりません。

パートやアルバイトと同じように、時間外勤務が減免されることは少ないと考えておきましょう。

●夜勤のある部署への異動の可能性

子育てや介護との両立のために日勤常勤という働き方を選ぶ場合、その時期が過ぎたら夜勤ができる可能性があるのかを考えておきましょう。

病院では、将来的に夜勤がある部署への異動が可能かを含めて、採用を検討する場合があります。

日勤常勤の正職員は、求人数も少ないうえ、人気が高く、多くの応募があります。

せっかく貴重な求人を見つけても、採用されなかったら残念ですよね。

そうならないために！おいしくご飯が食べるために！採用されやすくなるポイントをおさえておきましょう。

志望動機や能力をしっかりアピールする

●楽な働き方を求めているととられないように注意

「夜勤がない＝楽な職場」という考えが伝わってしまうと、採用にはマイナスです。

「夜勤はできない、土日は絶対休みがいい、時間外勤務もイヤ、でも正職員として働きたい」ということだけを主張すれば、ワガママで世間知らずな印象さえ与えてしまいます。

できないことをできるとウソを言う必要はありませんが、「できないこと」以上に「できること」を印象づけなければなりません！

「こういう条件だったらできる」というように、柔軟に対応できる姿勢も示しておきましょう。

●発揮したいスキルや能力をアピールする

日勤常勤という働き方の中で、生かしたい専門スキルや能力をアピールしましょう。

専門スキルは資格だけではありませんよ。

たとえば、病棟の日勤常勤では、患者さんや他部署との接触の機会も多くなります。

コミュニケーション能力に長けていることは、大きなアピールポイントになるんですよ。

●将来的に夜勤が可能な場合や希望する場合は、アピールポイントになる

看護師の人員確保は、病院にとっては常に大きな課題です。

現時点で日勤常勤という働き方を選択していても、将来的に夜勤が可能な場合や希望する場合は、採用の大きな決め手にもなります。

その心づもりがある場合には、具体的な目途などを含めて伝えておきましょう。

でも、夜勤ができないから看護師の仕事に就けないというのは、社会にとってももったいない話ですよね。

自分の条件だけでガチガチになると、仕事探しも難しくなりますが、勤務時間や雇用形態などの「自分が働ける条件」は、生活に合わせて変えていくことも必要ですね。

譲れない部分は人それぞれですからね。

看護師のとしても、働く条件や仕事内容と必要な能力を理解し、自分に合った職場を探しましょう。