急性期はキツイだけ?やりがいは?急性期病院で働く看護師のメリット・デメリット
PRyumi
3姉妹の言うように、「忙しさを乗り切ることが、やりがい」と感じるナースは、私の周りでも多いですよ。やりがいを求めて、落ち着いた職場からの転職先として選ばれるのが急性期病院です。
『みかん』のように思っている方も多いかと思います。この記事では、急性期病院で働くナースが感じるやりがいや大変さをお伝えします。
急性期病院の看護師ってきついの?
体力的なきつさ
クリニックや慢性期は患者さんの状態が安定しているので仕事の予測が付きます。しかし、急性期は患者さんの様態が変わりやすい。
対応は早急に、残業も多いとなれば当然クリニックや慢性期病棟に比べ、体力的にきつくなります。
精神的なきつさ
そうですね。急性期病院の重症の患者さんに対する指示は急ぎで、かつ、間違いが許されないことから職場の緊張感は高いのです。
まあ、『れもん』のように、「緊張感がある方が仕事してるって感じがしてイイ!」という人もいますね。
看護師が急性期病院で働くメリット・デメリットは?
メリット
はい、では転職先の候補に急性期病院を考えている方に、お得を感じてもらいましょう!それは、何といってもやりがいを感じやすいということではないでしょうか。
●看護師としての充実した仕事内容
急性期で感じることのできるやりがいは一つに、看護師としての仕事内容の充実度があります。
急性期病棟や、救急外来の患者さんの病態は変わりやすいもの。患者さんになされる処置や起こりうる状態の先先を予測し、急変や緊急入院にも即座に対応できたときに充実感を感じます。
看護師のアセスメントが、患者さんの治療に活きてくることもあり、自分の看護診断能力が活きた時、患者さんの役に立てたと実感できるのです。
●患者さんとの信頼関係
一方、患者さんとの関わりでもやりがいがあります。患者さんの在院日数が少ない分、早い段階で患者さんと信頼関係を築く必要があります。
コミュニケーションがうまく取れていないと、必要な情報が引き出せなかったり、患者さん側が話しにくい、訴えづらいと感じたら小さな変化を見逃してしまいます。こうしたコミュニケーションも経験を積めば慣れてくるでしょう。
患者さんが、家族にも言えないような思いを打ち明けたり、訴えてくれると精神的に看護師として頼られているとダイレクトに実感できるんですよ。
●退院時に感じるやりがい
退院は死亡退院に比べ、軽快退院が多いので、元気になった患者さんを見送ることができます。
状態の悪かった患者さんが、軽快して「ありがとう」と言って帰っていく姿を見送るときが、私が看護師になってよかったと感じることができる時です。
デメリット
●忙しく、残業が多い
『れもん』の言うとおり、暇な急性期病院は診たことがないですね。救急患者さんを常に受け入れますからその窓口となる外来も、受け入れる病棟も忙しくなります。
●求められるスキルが高い
急性期疾患は命にかかわる重篤なものもありますから、看護処置も高度なものが求められます。
例えば・・
- トロッカーやIVH挿入介助
- 心肺停止時の蘇生の介助
- 呼吸器を装着している方の呼吸管理
- シリンジポンプや輸液ポンプの管理
- 細い血管への留置針刺入
●患者さんの在院日数が少ないため、関わりが希薄になる
そうですね。急性期病院の患者さんの平均在院日数は2週間です。
また、患者さんは外来受診後、急に入院を勧められます。例えば、ただの腹痛だと思ったら、「胆嚢炎なので、このまま家に帰らずすぐ入院してください」といわれることも多いですね。荷物も取りに行けずに。
急性期に転職したいけど、採用される年齢は?
二人の言う通りではあります、でも、看護師の人手不足は解消されることはありません。転職先もすぐに見つかる分、離職も多い。
病院側も、一定以上の人数は確保したいのですから、本当であればきちんと働いてくれる人はいくつであろうと採用したいもの。年齢で落とすかどうかは法人の考え方によります。経験年数を加算する病院であれば、若い人を雇って人件費を浮かせたい、という病院もあるのです。
また、急性期でも3次救急の大学病院では体力的にかなりきつく、家庭との両立が難しいことも多く、若い世代が目立ちます。20代から30代中心で、40代半ばまでが多いのです。
地域密着の2次救急の病院であれば実際に50代後半から60歳の採用もあります。体力がある方は看護師転職サイトに相談して、チャレンジするのもお勧めです。
急性期でスキルをつけてステップアップ!
急性期病院に転職してみたいなあ~という気持ちがあってもそこは求められるスキル・忙しさから踏み込むのを躊躇しがち。
しかし、きちんと事前に学び、トレーニングを受ければ少しずつ、出来ることが増えていき、やりがいもはっきり感じやすいのが急性期です。
実際の看護師の求人も急性期が多いので、目につきやすく、情報も得られやすいと思います。
性格的に向き不向きを見極めたうえで、看護師を長く続けていく予定であれば、急性期で働くことも選択肢の一つに加えてもいいのかもしれませんよ。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。