産業看護師(産業保健師)になるには?企業に採用されるためのイロハ
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『みかん』のように「???」がいっぱいの人も少なくないでしょう。
確かに、臨床の経験しかない看護師には、企業で働くことはイメージがしにくいですよね。
それに、看護師や保健師の資格はもちろんのこと、それ以外に必要な資格やスキルがあるのか、とっても気になりますよね。
ここでは、企業内医務室に勤務した私の経験から、産業看護師になるための方法をお伝えしようと思います。
それではみなさんいきますよ!
産業看護師になるために必要な資格
保健師の資格があれば、それに越したことはありませんが、保健師でなければ就職できないわけではないのです。
私も、看護師資格のみでしたが勤務していました。
ですが、これは勤務する企業の募集内容にもよります。
募集要項の中には、必須条件として保健師資格のある方、衛生管理者の資格のある方、産業看護師経験のある方、産業カウンセラーの資格のある方などの記載がある場合があります。
衛生管理者とは、労働安全衛生法において定められている、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者です。
衛生管理者は、国家資格ですが、保健師の資格があれば手続きのみで第1種衛生管理者の資格を取得できます。
看護師は、1〜3年の臨床経験があれば受験資格を得られます。
詳しくはこちら↓
労務管理教育センター
産業看護師の経験者は、例え必須条件でなくても、採用する側としてはとてもポイントが高いです。
看護師・保健師が2人体制以上であれば、未経験可のこともありますが、狭き門となると思われます。
産業カウンセラーとは、心理的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を自ら解決できるよう援助する、働く人のサポーター
産業カウンセラーは、国家資格ではなく民間資格ですが、試験資格には条件があり、試験も学科と実技があり、合格率も60%台と簡単ではないようです。
産業看護師になるのに必要なスキル
パソコンの基本的なスキル
企業の医務室で働く産業看護師の仕事内容とリアルな現場の裏話でも書きましたが、産業看護師としての業務は、パソコンを使ったデスクワークが中心になります。
ワードやエクセルなどで、健診データの処理や、文章・記事作成などを行います。
マニュアルのある企業であれば、ある程度パソコンに触り慣れてさえすれば、入職してからでも何とかなるとは思いますが、スキルがないと苦労します。
一人体制の医務室の場合には、わからないことを気軽に質問できる相手がいないので、余計に大変になるでしょう。
ビジネスマナー
病院は、ある意味閉鎖された独特の世界です。そこでの常識は、一般企業では非常識なこともあります。
恐らく、ビジネスマナーに馴染みのない人も多いのではないでしょうか。
電話の応対や、社内メールなど、クッション言葉の使い方にも戸惑いました。
コミュニケーション能力
看護師として、臨床経験があれば自然と備わっていくものだと思います。
学生の頃から、繰り返し指導され、看護の基本と言われていることなので、新人でない限りはそれほど心配はないでしょう。
トリアージ能力
企業なので、医療者の人数は限られます。災害時はもちろん、傷病者がいる場合のトリアージを担うことになります。
急変対応などの、臨床経験があれば安心ですね。
看護の基礎技術
医療行為をする機会はあまりありません。
ですが、定期的に採血採尿などの検査が必要な社員がいる場合もあります。
また、傷病者がいればバイタルサインの測定はもちろん、AEDを含めた救命処置が必要になる可能性もあります。
日ごろから、トレーニングやシミュレーションは必要でしょう。
ありますよ!臨床でバリバリやっている人は評価されやすいのです。
・・・そういうことはよそでやってくださいね~(笑)
話を戻しますが、企業の担当者は、医療に関しては素人です。
また、産業看護師・産業保健師の配置人数は、その他の従業員数に対して非常に少ないです。
そのため、安心して業務を任せられる人材を求めているのです。
企業はどんな看護師を採用したいのか<
企業が産業看護師に求めること。つまり、採用に大きく関わる優遇される経験とはどんなものなのでしょうか。
企業の事業内容により、多少の違いはあるにせよ、大きくは以下の3つでしょう。
臨床経験
急性期病棟などで急変対応などを数多く経験していたり、様々な診療科の経験があれば、急病対応の際に即戦力になると評価されやすいです。
カウンセリングの経験
メンタルヘルスケアが注目されている現在、精神科・心療内科などの経歴も重要視されます。
私の勤務した、医務室の利用者のほとんどはメンタルケアが必要な人でしたが、心理カウンセラーの定期カウンセリングがあったため、看護師・保健師がかかわることはそこまでありませんでした。
定期カウンセリングのない企業では、産業看護師が積極的にかかわることになります。
職務経歴
これに関しては、私の経験談になります。
一般的に、転職回数が多いことは敬遠されがちです。病院の面接では、それがウィークポイントになり、するどくつっこまれたこともあります。
ですが、企業にとってはそうでもないようでした。
様々な診療科の経験や、病院以外(コールセンターや救護室)の経験が、期待値につながったようでした。
正社員の保健師が、私よりも臨床経験が少なかったためか、面接の際に、のちの上司になる面接官から、メインでメンタルケアをまかせたいとまで言われました。
契約社員の雇用だったんですけどね。
そして、現場はなかなかそうはいかないものです・・・
産業看護師(産業保健師)になるには、特別な資格やスキルが必要とされる場合が多く、それだけを見ると自分には無理かも・・・と思ってしまうかもしれません。
ですが、アピールできる経験があれば、不可能ではありません。
私のように、他ではマイナスとなるような経歴も、相手しだいではプラスにもなるのです。
求人の内容によっては、現時点の自分の経験やスキルで応募できる企業もあるかもしれませんよ。
『アッペ』も頑張ってね(笑)
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。