高収入求人を逃さない!【決定版】看護師の給料アップ転職術
PRローレンロウ
たしかに給料は高いに越したことはありません。
転職を考える際も、給料を度外視することはできません。
しかし、やみくもに給料が高い職場を探しても、仕事の内容やほかの条件が自分に見合わないこともあります。
高収入の求人とはどのようなもので、そこは「なぜ給料が高いのでしょうか?」
高収入の求人と転職の方法について解説します。
高収入の看護師の仕事ってどんな職場?
大規模病院
医療機関の看護師の給料は、
私立学校法人(大学病院)>独立行政法人国立病院機構>公立病院・公的医療機関(県立病院・市立病院など)>公益法人>医療法人・個人病院(クリニック)
となっており、一般的には病床数が多い病院(500床以上)のほうが給料が高くなっています。
全体 | 年収 500万円 | 私立学校法人 | 年収 570万円 |
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医療法人・個人 | 年収 480万円 |
大規模病院の看護師の給料が高い理由には、次の要因があります。
●病院の収益性の高さが看護師の給与にも反映されている
大規模病院は、高度医療や専門医療を担っています。
多くの医療スタッフや設備、体制を備えていることが求められ、高い診療報酬が得られる仕組みになっています。
●都市部に集中している
大規模病院は都市部、または地方都市においても中心地にあります。
都市部は、地価や物価そのものが高い水準にあり、産業を問わず平均賃金が高い傾向があります。
●資格に対する手当が充実している
専門看護師・認定看護師・NST専門療法士・糖尿病療養指導士などの専門資格に対し、専任または専従の仕事が与えられ、その仕事に対して手当が支給されます。
中小病院や民間病院では、こうした資格を持っていても、その仕事に従事する体制が整っていないところが多く、手当が支給されない職場も多くあります。
●配属部署、業務に対する手当がある
救急救命部や手術室、透析室などの勤務に対する手当を支給している病院があります。
●福利厚生が充実している
住宅の借り上げや格安の院内託児所の設置、職員、家族の診療費の補助などの福利厚生が充実していることも高収入の要因の一つです。
訪問看護
訪問看護は夜勤がない割には、給料が高い職場です。
訪問看護 | 年収 430万円 | クリニック看護師 | 年収 400万円 |
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●需要が高い
高齢化社会に伴い、国は在宅看護を推進しています。その中で看護の担い手となる訪問看護師の需要は増えています。
物の価格の考え方と同じです。
「需要>供給になると、物の価格は上がり、需要<供給になると、物の価格は下がる」と、学校で習った覚えはありませんか?
なかなか働き手がいないと「給料をもっと高くしますから、ぜひうちで働いてくださいよ」と考える職場が増えるということです。
今、訪問看護は、この需要>供給にあるんですよ。
看護管理職
同じ病院のなかでは、管理職(看護主任・看護師長・看護部長・副院長など)のほうが非管理職よりも給料が高くなっています。
看護管理職 | 年収 600~800万円 | 非管理職 | 年収 500万円 |
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細かくわけると…
中間管理職(主任以上) | 月収:43万円 / 賞与:124万円 | 管理職(副看護部長以上) | 月収:49万円 / 賞与:149万円 |
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となっています。
●職位に対する給与評価
看護管理職の給料は、基本給+管理職手当です。
管理職になると基本給の設定が高くなり、管理職手当が支給されます。
管理職手当の額は、病院によってさまざまです。
管理職には「時間外手当」が支給されないところも多く、夜勤もないことから、
「管理職手当<夜勤手当+時間外手当」
となり、管理職になることで給料が下がってしまうケースもあります。
●副院長になれば年収1000万円以上も可能!?
副院長に上り詰めるとなると壁は大きく、あまり現実的な話ではありませんので、おまけ程度にご紹介します。
病院の院長というと医師がなるのが一般的ですが、副院長であれば看護師がその職に就くことも多くなってきています。
副院長は病院によって看護部長との兼任のこともありますが、兼任副院長の基本給平均は52万円、選任副院長の基本給平均は65万円と、選任の方が高く設定されています。年収で言えば、選任の副院長ともなれば年収1,000万円を超えることもあるのです。
選任の副院長を目指すのであれば、500床以上の大病院で勤務することが大前提です。ただし、病院によってどういった人材を副院長にするか考え方の違いあり、こうすれば必ず副院長になれるという明確な道筋がないのが難点です。
美容クリニック
看護師の高収入として有名なのは、美容クリニックです。
美容クリニックが高収入の背景には、ここまで見てきた「大規模病院」や「訪問看護」とはまったく別の理由があります。
●美容クリニックは自由診療
美容クリニックは、公定価格が決められている保険診療ではなく、診療費を自由に設定できる自由診療です。
自由診療による収益性が高さが、看護師の給料にも反映されています。
ハッキリ言ってしまえば病院が儲かるので、そこで働くスタッフの給与水準が高いというわけですね。
美容クリニック | 年収 450~800万円 |
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●ノルマについて
美容外科が高収入である理由のもう1つが「看護師にノルマ(歩合制)がある」ということです。
契約件数によって給料が高くなるクリニックが多く、なんと年収1,000万円を超える看護師もいる業界です。これは一般の病院では考えられないことですよね。
でも逆にノルマを達成できなければ低収入になってしまうこともあるので、実力勝負の世界なんですね。
『れもん』さんには向いているかもしれませんね。美容外科クリニックは、一般の病院とは一線を画す仕事なので向き不向きがありますが、美容に関心があって、高収入で働きたいという方にはおすすめの職場になっています。
CRA(臨床開発モニター)
CRAとは、新薬などの臨床治験がきちんと行われているかのモニタリングをする仕事です。
●専門性が高い仕事
CRAは治験を実施する製薬会社などの民間企業に就職し、病院に派遣されて仕事を行います。
薬剤に関する知識のほか、データの管理や処理などの専門知識が必要な仕事です。
●実績によって給料が高くなる
CRAは民間企業の社員として、仕事の実績が給料に反映されます。
初年度こそ400~500万円の年収ですが、入社後の活躍次第で年収800万円以上も狙える仕事になっています。特に英語力のあるという人は外資系企業に務めることも可能になってくるので、その期待も膨らみます。
あまり聞きなれない職業かもしれませんが、近年、臨床開発モニターへ転職する看護師が増えています。看護師資格を病院以外の他のフィールドで活かしたいという方におすすめです。
CRA | 年収 450~800万円 |
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高収入の看護師求人を探す方法
看護師転職サイトを活用
高収入の求人を探すためには、看護師転職サイトの利用をおすすめします。
高収入の求人は、募集がかかるとすぐに応募が集まり、早めに募集が締め切られることがあります。
ハローワークや看護協会のナースセンターは、土日が休みのため、タイムリーな求人への対応力は劣ります。
また、管理職や資格保有者の求人は、「非公開求人」がほとんどです。
非公開求人を多く取り扱っている看護師転職サイトを有効活用しましょう。
CRAに得意な転職サイトも活用
CRAは病院の看護師とは異なる専門業種です。また、企業よって取り扱う治験の規模や領域が異なり、CRAの給料にも影響してくるので求人選びは非常に大事になってきます。
そのため、転職を考える場合、未経験からの治験業界への転職支援に長けているマイナビ看護師を使うのがおすすめです。また、マイナビ看護師は治験業界セミナーを定期開催しているので、少しでも気になるという方は参加されてみてはいかがでしょうか。
治験業界への転職を考えてマイナビ看護師に登録したこむぎさんの体験談↓
大病院の採用時期に合わせて、転職活動をする
大規模病院は4月の一括採用がほとんどです。
このほかの時期には臨時採用としての募集が多く、一般的に、給与条件は正規採用よりは悪くなります。
大病院への転職を考える場合は、4月の転職に合わせて転職活動をスタートしましょう。
掘り出し物もある!? 個人クリニックや有料老人ホーム
経営者の考えによって給料が決まるクリニックや有料老人ホームといった職場では、近隣の相場よりも高い水準の求人もあります。
また、新規開業のクリニックのオープンスタッフとして採用されて長く務めることで、勤続年数やその能力を認められて思わぬ好待遇の話がくることもあるかもしれません。
新規オープンの職場も含め、こまめに求人情報をチェックし「掘り出し物」を逃さないようにしましょう。
一見、高収入と思える求人の注意点
ここまで高収入の職場の特徴を紹介してきましたが、実際に求人に応募する前に「なぜこの職場は給料が高いのか?」を考えてみる必要があります。
ご説明しましょう!
基本給が安く手当が多い
ボーナスや退職金は、基本給に応じて支給されます。
また、時間外手当や夜勤手当が「基本給の〇%」と計算される場合は、基本給が安ければ手当も安くなります。
さらに、基本給の昇給が緩やかであったり、手当の額が固定されている給与体系では、勤続年数が経っても給料はなかなか増えていきません。
高収入を目指すなら、基本給が高いことに注目です。
募集要項の表記上の注意
募集要項の給料表記には分かりにくいものがあります。
「基本給のみ」の額なのか、「手当込み」なのかはっきり明記されていないものもあります。
そして多くは、税金や社会保険料が引かれる前の総額なので、今の手取りの給料と比べると高収入に思いがちです。
例えば、年収500万円(手当込み)の場合、
ボーナスが年4か月分とすると、月収の総額は312,500円。税金や社会保険料を引くと、手取りは250,000円です。
これには、夜勤手当や時間外手当も含まれていますが、どのくらいで計算されているかまでは分かりません。
仮に、夜勤4回で32,000円、時間外10時間で25,000円と計算すると、それらがなければ月の手取りは、193,000円です。
やたらと給料が高い職場はブラックかも!?
慢性的に人手が足らず、どうにかして看護師を確保しなければならない職場が、高給料で求人をかけているケースもあります。
また、就職してみると、給料から謎の積立金や保証金を差し引かれたり、系列企業のサービスの有料利用が義務付けられたりする「ブラックな実態」もあることを知っておきましょう。
自分で高収入の道を切り開く!
最後は、自分で高収入をの道を切り開く方法です。
キャリアアップ
専門の資格取得やスキルをつけること、また管理職を目指して経験を重ね、それらが生かせる職場に転職することが高収入につながります。
開業
看護師は、訪問看護ステーションやデイサービス、サ高住などの介護事業の立ち上げることができます。
介護福祉系資格があるほうが望ましく、経営の知識も必要です。
開業すれば即高収入というわけにはいきませんが、経営がうまくいけば病院勤務の看護師よりも高収入を得ることも可能です。
高収入の職場には、それを裏付ける「理由」があります。
その理由を理解し、自分に合った転職先を探しましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
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