「ウリとアラ」に注目!採用担当者の看護師長が教える「履歴書の書き方」
PRローレンロウ
どうでしょうね?
履歴書とは、学歴や職歴、志望動機をまとめた転職に必要な書類です。
その大事な履歴書の書き方について、ですが・・・。
一般的な履歴書の書き方は、思い切ってすべて省略、割愛します!
基本的な書き方は「いざ転職!看護師が知っておきたい履歴書の書き方を基本から教えます!」で学んでください。
採用担当者としての経験から私がお教えしたいのは、
「転職のための履歴書には、相手(転職先)に合わせて「ウリとアラ」の2つを上手くコントロールすべし!」
ということです。
じゃない!
転職のための履歴書には、自分のセールスポイントであるウリと、隠したいアラを相手に合わせてコントロールしたほうがいい、というお話です。
ネズミは出てきません!
では、始めましょう。
ウリを強調した履歴書で転職する
履歴書に魅力がないと、面接に至る前の段階で不採用になってしまいます。
「履歴書はアレですが、私自身を見ていただければ、就職したいという熱意は伝わるはずですっ!」と言っても無駄。その声が採用担当者に届くことはありません。
自分のウリをしっかり書き込んだ履歴書を作成しましょう。
ウリを強調した履歴書とは
ウリを強調した履歴書とは、加点材料がある履歴書です。
例えば、
- 志望動機が的確である
- 職場が求めるスキルに見合う職歴がある
- 職場に役立つ専門資格が書かれている
などですね。
履歴書にこうしたことが書かれていると、「おっ!コレは、よし!面接してみよう」となります。
ウリを強調した履歴書の注意点
ただし、ウリを強調した履歴書作りには、ちょっと注意が必要です。
●マイナスになることは書かない
あえて短所や苦手なことを書く必要はありません。
「経験はあまりありませんが・・・」とか「未経験の仕事なので不安がありますが・・・」などは、履歴書に書いても何のアピールにもなりません。
●短い職歴は省略しても可
履歴書の職歴で、採用担当者が最も気になるのは、「短期間の職歴」です。
それが1か所であれば、ほとんど気にされることはありませんが、いくつもの職場を1~2か月で転職しているような場合は、印象は悪くなります。
短い職歴(おおむね3ヵ月以下)は、省略しても構いません。
ただし、職歴を省略すると、空白期間ができます。
採用担当者はこの空白期間を気にしますので、職務経歴書(後述)や面接で上手く説明できるようにしておきましょう。
●職務経歴書を準備しておく
履歴書の職歴は、施設名と「入職・退職」の年月日だけしか記載しません。
- 具体的にどのような仕事をしたのか
- どのようなスキルを身につけたのか
- どのように職場に貢献したのか
を書くことはできません。
これらは、職務経歴書にしっかり書き込んで、自分のウリをアピールしましょう。
提出を求められる職場もありますが、そうでない場合もあります。
しかし、自分のウリをアピールするためには準備しておくべき資料です。
提出が求められていなくても、あえて提出する、これも一つの積極性のアピールになりますよ。
職務経歴書は決まったフォームはありませんが、一般的にはA4で1~2枚にまとめます。
職務経歴書の基本的な書き方は、履歴書の書き方と合わせて確認しておきましょう。
ウリを強調した履歴書が効果的な転職先とは
応募が殺到しやすい人気の職場
- 給料が高い職場
- キャリアアップできる職場
人気の職場こそ、ほかの応募者との差別化を図る必要があります。
自分のウリを強調した履歴書で、履歴書審査通過を目指しましょう。
新卒と競合する職場
- 新年度一括採用のみの職場
- 教育体制が整っている職場
これらも人気の職場のひとつです。
特に、新年度に新卒看護師と競合する職場では、既卒者のほうが不利となりやすいのです。
既卒者には、転職歴やブランクがある場合があります。また、前職場のレベルも採用担当者が注目するポイントです。
真っ新な経歴の新卒者に比べ既卒者は、こうしたアラが目立ちやすいという弱点があることを知っておきましょう。
アラを目立たせない履歴書で転職する
履歴書にウリにするような、華々しい経歴や資格があればいいけど、そうでもない人もいますよね。
安心してください。すべての職場がこうした人ばかりを求めているわけではありません。
普通の経歴で、普通の人物であれば、「とりあえず面接してみよう」と思う職場も多く、よほどアラが目立つ履歴書でなければ、履歴書の段階で不採用となることはありません。
アラを目立たせない履歴書とは
アラを目立たせない履歴書とは、減点材料がない、または目立たない履歴書です。
例えば、減点材料とは、
- 最低限の求人条件を満たしていない
- 学歴や職歴におかしなところ(空白期間が多いなど)がある
- 社会人としての常識がない
などです。
アラを目立たせない履歴書の注意点
「短い職歴」については、ウリを強調した履歴書でも説明したとおりですが、このほかにも注意点があります。
加点材料が少ない人ほど、一般的な履歴書の書き方をふまえていなければ命取りとなります。
以下のすべてに共通することは、採用担当者に「なぜ履歴書にこれを書く?」と思わせないことです。
●趣味・特技
悪目立ちしないものを記載しましょう。
履歴書のフォームが指定されていない場合は、「趣味・特技」の記載欄がない書式を選ぶのも得策です。
●資格
何でも書けばいいというものではありません。
その職場で生かされない資格を強調しないようにしましょう。
●本人希望欄
「毎週第2土曜日はお休みを希望します」といった、唐突な希望を書かないようにしましょう。
●写真選び
すごく暗い表情の写真や、襟元のだらしない服装での写真は印象を悪くします。
アラを目立たせない履歴書が効果的な転職先とは
応募が殺到しない職場
- 随時または常時看護師を募集している職場
- 履歴書審査がなく、面接時に履歴書持参の職場
経歴や人物像に大きなアラがなければ、履歴書だけで不採用になることはありません。
常識的な社会性を重視する職場
- 雇用主との関係が近い職場
- 医療者としての専門能力よりも、人間関係を重視する職場
看護師としてのキャリアよりも、協調性を重視する職場では、目立ったアラがないことが好まれます。
他職種との協力が不可欠な介護施設、地域に密着した訪問看護、クリニックなどが該当します。
履歴書で転職に失敗しないために
転職のための履歴書は、職場が求める人物像をよく考えて作成することが大切です。
「ウリを強調した履歴書」で、応募が殺到しない職場や社会性を重視する職場に売り込んでも、押しの強さだけが印象に残ってしまい、転職が上手くいかないこともあります。
逆も然りで、「アラが目立たない履歴書」では、条件の良い人気の職場には採用されにくいでしょう。
そうですね。求められる人物像に応じて、「ウリとアラ」をコントロールした履歴書を作成しましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。