子育てママナースの働き方はパートがおすすめ?パート求人選びのコツを紹介!
PRyumi
外来や検診などの職場の看護職は常勤よりもパートが多い傾向にありますよね。「そういえば、私の職場も常勤よりパートが多いなあ」って思いませんか?
女性が出産、子育てを経るには、勤務時間が決まっていたり、「委員会などがないパートという働き方がいい」という考え方から、パートを選ぶのですね。
『ゆず』の様にほどほどな姿勢で働くナースも『れもん』の様に仕事にのめりこんでいるナースにも、主婦であれば一度は考える、パートで働くという選択肢。
この記事では、パートを選択するママナースが多い中、本当に選ぶべきパートの基準はどのようなものか。パートを選ぶ時のコツ、実際に働いた後の感想などをまとめました。
看護師のパート、実際どうなの?
「パートさんは責任が無くて楽だろうね」などという常勤者の声を聞いたことがあります。
しかし、看護師のパートは勤務時間が短いというだけで、看護師としての責任は同じです。
自分の行った看護には責任をもって看護記録を書き、事故が起きたらインシデントも書きます。針刺しによる感染、患者さんから訴訟を受けるリスクも常勤と同じようにあります。
責任の重さは、常勤もパートも同じなのです。
いきなり厳しい話ですが、「パートだし」という安易な気持ちで働くのは禁物ですよ!とお伝えしたかったので、いうことをあえてお話させていただきました。
もちろん、パートはママナースにとって働きやすい働き方です。具体的に見ていきましょう。
なぜ、子育てママはパート求人を選ぶのか
私も常勤での病棟勤務時代は、内容も濃く拘束時間が長く、「私の方が奥さん欲しいくらいだよ」と思いました。仕事から帰るとまず寝ないとご飯を食べる気さえしなかったことも。
パートであれば契約時に時間が決まっていますので、子供と接する時間や、夫婦の時間も取りやすいもの。家庭円満に大切なのは、家族とコミュニケーションをとる余裕がある事。
時間に余裕がないと夫婦もぎくしゃくします。家庭に波風が立つと、子供の発達にも影響する恐れもあります。
よほど看護の仕事が好きで、周囲の協力があるのであるかたはフルタイム常勤でも大丈夫。
そうでない方は、時間に余裕を持つことが家庭円満の秘訣と知っているから、パートを選ぶのでしょうね。
パート・時短勤務があるのはどんな職場?
パートが良いとはいっても、看護は人を相手にする仕事。患者さんが急変した時に「時間なのでお先に。」とは言えません。
「救急センターのパート看護師」って聞いたことないですよね。人の命が危うい時に、時間でキッチリ帰っている場合ではないですから。
となると、パートやアルバイトでの勤務を希望する場合、急変が起きにくい・決まっている業務である等、職場は限られます。どのような職場があるのかをご紹介します。
健診、採血室などの検査部門パート
比較的急変が置きづらく、業務のボリュームも決まっているのが検査部門。検診センター・内視鏡室は時間予約制で来院患者数も制限されています。
総合病院の採血室も開放時間が決まっていることが多いです。しかし、ルチンワークが多いので、その看護に飽きてしまったり、やる気がなくなることも考えられます。
若いナースには物足りなく感じることも。
病院以外の職場パート
病院以外でパートができる職場はこちらです。
- 企業内保健室
- 老人保健施設
- デイサービス
- 保育園
いずれも健康管理が主な看護師の役割ですので、急変はほとんど無いでしょう。医療行為がない職場なので、点滴が苦手、第二新卒・ブランクの長いナースにもお勧めです。
参考:看護師が働ける病院以外の職場へ転職する方法。病院との仕事の違いと向いている人は?
クリニックパート
医師の担当の科や、地域での需要により、クリニックの混み具合は全く異なります。
住宅街の整形外科は年配の患者さんであふれますし、「都内の泌尿器科は日中閑散としている」というところも。最も時間通りに上がれる医療機関はクリニックですが、院長と相性が悪いとナースの離職率が高いもの。
事前に院長の人柄などを転職サイトの担当者と連絡を取り、しっかりリサーチする必要があります。
転職サイトを上手く使うコツはこちら
総合病院・療養病棟のパート
病棟のパート看護師の仕事は、以下のようなものがあります。
- チームナーシング・モジュール式を用い、パートにも部屋持ちや後輩指導をさせる病院。
- 機能別看護を部分的に取り入れ、パートに点滴や包交など処置をさせる病院
などがあります。部屋持ちが出来ればやりがいにはつながりますが、定時には帰れない。
処置番はどうしても常勤の下働きのような感じを受けてしまうが、時間に帰れる。どちらをとるかは自分が何を大事にしているのか、価値観次第ですね。
総合病院外来パート
療養病院、急性期病院ともに外来ナースは「パートの方が多いくらい」ですね。昼間の外来中に看護師が充足していればいいのですから当然といえます。
ところで、急性期病院の外来患者さんは急変の恐れが高いもの。私も年に何度かは経験があるのが、
- 普通の風邪で来院し、外待合で待っていた患者さんが倒れ、心肺停止
- 何となくお腹が痛いときた患者さんが、腹部大動脈瘤で3次救急病院へ転送
- 肩こりで来院した患者さんが、心筋梗塞で緊急カテ出し
こういう状態ですと、急変対応が一番ですから「気が付いたら時間がたっていた」ということになります。もう自分の帰る時間など気にしていられません。
病棟は診断がついた患者さんがいますが、外来の急変は予測不能、どんな患者さんが来るか分からないのです。
急性期総合病院の外来パートは残業になりやすい職場といえます。
ただ、良識のある上司は急変が落ち着けば「パートは帰っていいよ」と声をかけてくれます。自分の労働条件が上司次第というのも、危ういものですね。
時短勤務、アルバイトができる職場
時短勤務があるのは
- 老人保健施設
- デイサービス
- 保育園
- 一部の病院
決まった量の業務があるのではなく、1日数時間でも看護師がいるといい、といった事業所もあるのです。病院の時短勤務の求人は少なめですので、転職サイトで聞いてみましょう。
アルバイトがあるのは
- 大学の健康診断
- 乳児健診
- 休日診療所
- 知り合いのドクターのクリニック
「パート」と募集を出して採用。当然給料も時給計算でボーナスもなし。なのですが・・
パート看護師をまるきりの常勤扱いをするブラックな病院もあります。診療が長引けば最後まで残業をさせ、常勤が先に帰ったり。
看護研究の発表、委員会、プリセプターまでパートに任せる。普通はこうしたことはパートにはさせないもの。
しかし、常勤の人員不足が激しく、こうした委員会などをパートにしてもらわないと回らないところもあるのです。
給料や待遇が悪いブラックだからこそ、常勤看護師が定着しない。こうしたブラック病院は外から分からないことが多いので、転職サイトでしっかり情報を集めましょう。
パートでの働き方を今後どうするのか
いずれは常勤になる
子育てが落ち着いたら、常勤になるという手もあります。子供が手が掛からなくと物足りないと感じる体力あるナースが選択します。
また、夫の年収によって働き方を変える人もいますし、夫婦でせっせと働き、あっという間に住宅ローンを完済した友人もいました。
今パートで、「いずれ常勤になりたい、そのうち勤務時間を延ばしたい」という方は、小さなクリニックでは人件費に上限があり、難しい場合があります。
長く勤めて将来常勤になるのであれば、総合病院、療養病院など病床数が多く、職員の受け入れ枠が大きな職場を選んでおくのがいいでしょう。
いずれはフルタイムのパートになる
パートでも勤務時間を1日8時間、週5日とすればほぼ常勤と変わりません。社会保険にも加入できます。時間数を多く働くのは、看護の仕事が好きで、周囲の理解があり、本人の体力があり、家事能力が高い人に向いています。
扶養の範囲内での働き方を貫く
定年までパートで勤務する選択肢もあります。忙しくしているよりも、主婦としての生活を楽しみたい看護師向け。
午前中勤務のパートを週に3~4日など。その分、ゆっくり家事をしたり、友達とランチすることも可能です。
参考:夫の扶養内で働く看護師の「パート求人の選び方」と「かしこい働き方」
子育てママナース、パートでやりがいを感じる!
パートでの働き方はやりがいの追及か、条件の選択かで違ってきます。
時間の短い勤務は若い人はやりがいを感じにくく、物足りなさを感じることもあるかもしれません。
また、常勤との間に隔たりを感じることもあるでしょう。一部にはパートの方が楽だといい、妬む人もいます。しかし、労働条件は自分で選択しているのです。
ある程度は気にしないこと。
そして、家族でも同僚でもいいので、仕事の悩みを聞いてくれる人を一人は作ること。
ほどほどのやりがいと収入を得て、家庭を第一にすると決めたなら、それはそれで良いですし、看護を極めるため、常勤になってもいい。
自分の選択を信じ、何より目の前の患者さんに心を尽くせるように、「パートであっても私はよくやっている!」と自分褒めしながら働いていきましょう!
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。