保健師の資格を活かした病院勤めができる!健診センターの仕事と求人の探し方
PR保健師の資格を持っていても、ふつうの看護師として勤める方は多いですよね。国家試験もひとつ多くとっているのに、使わないなんてもったいない!そう思ったことはありませんか?
保健師=保健所というイメージがありますよね。市の職員となるのに、別の試験を受けなければいけなかったり、田舎でしか需要がない!なんてこともよくあります。
また、スキルなどの面で看護師に戻れなくなるのではという不安もありますよね。
そうですね、その考えは間違ってはいないです。保健師から看護師になるのと、看護師をしてから保健師になるのとでは、苦労が違います。
しかし、言い換えると保健師免許を持っていることで、いずれにしても選択肢が増えるということです。
何に悩むかは人それぞれですが、看護師として注射のスキルを落とさず、病院で、保健師の資格を活かそうと思ったら、病院の健診センターです。
それでは、保健師免許を使った病院勤めについて紹介していきます。
健診センターにおける保健師の役割と仕事内容
健診センターでは、看護師・保健師・助手・事務・医師・放射線技師・検査技師これらの職種が一緒に働いています。
それぞれの職種が役割分担をして、協力しあって健診センターを支えているんですね。看護師と保健師は例えるなら、レタスとサニーレタス!!
ゴホン、つまり、似ているけど全然違うということです。当然、保健師は看護師免許も持っていますから、看護師と一緒に看護師業務をすることが多いです。
しかし、保健師にはできて看護師にはできないこともありますよね。
そうです!保健指導です!
保健指導・健康相談ってなに?
健診センターの目的は、スクリーニングにかけて病気のリスクを発見し、より健康になるために手助けをすることです。
そこで、保健師が健康診断の結果をもとに保健指導や健康相談を行います。
そうですね、関わり方としては病棟で行われている退院指導のようなものです。しかし、看護師が行う退院指導と保健指導ではこのような違いがあります。
- 限られた時間で行う
- 相手はふつうの人
- 日常の様々な相談に乗ることもある
保健指導・健康相談を行うのは、検査当日もしくは結果説明で再度来院したとき、または電話相談を受けるときです。入院している患者さんのように、毎日会えるわけではありません。
そのため、限られた時間の中で指導を行う必要があるんです。
結果によっては、伝えたいことが山ほどある場合も。しかし、相手は患者さんではありません。ふつうの人です。
そのため、身体の状態を知るところから始まります。保健指導・健康相談の前に医師から話を聞いている場合が多いですが、その理解を確認することや生活の面で相談・指導を行うことが求められます。
結果に対する受け止め方も人それぞれですし、急な受診が必要な方を除けば生活習慣の改善を目指す保健指導は、実に奥が深いです。
ちなみに、私は保健指導が大好きです。目の前の受診者さんは健康診断の結果をどうとらえたんだろう?生活は?背景は?何が必要で、どうアプローチしていけば効果的なのかな?とアセスメントしながら指導します。
時には、今すぐ受診が必要なレベルの方が「お金がないから絶対に受診しない!じゃあ受診代出してくれるの?」と言われたり、胃カメラで進行がんが見つかった受診者さんのフォローにあたることもありますが。
一方、動機付け支援や積極的支援が対象の受診者さんとは、特定保健指導として電話やメール、手紙などでその後もやりとりが続きます。
受診者さんから「受けて本当に良かったわ。身体も変わってきたの!命を救われたと思ってる。また頑張るわ!」と嬉しいことを言われることもありますよ。
病院で保健師勤めができる健診センターの求人
病院の健診センターは、人気が高いです。また、同じ病院の病棟から異動というかたちで職員を補う場合もあります。
人気な分簡単ではありませんが、求人はありますよ。看護師転職サイトで病院の健診センターの空きをチェックしてもらうのも良いでしょう。
また、看護師として勤務中の病院に健診センターがあるのなら、上司に異動したい旨を相談すると良いでしょう。うまく計らってくれる場合もあります。
しかし、病棟が人手不足の場合や健診センターの人員がいっぱいの場合は、すぐに異動はできません。看護師転職サイトへの相談と同時並行で行っておくと良いでしょう。
健診センターの保健師になって看護師との違いに驚くこと
私の場合は病棟から健診センターへの異動でしたが、着るものも白衣で変わりないですし、同じ病院内。
しかし、健診センターって一般的にきれいなんですよね。同じ病院内とは思えないくらい雰囲気が違います。また、一緒に働く仲間もやわらかい雰囲気だったので、そこにも驚きました。
対象が健康な人ということもありますし、サービス面を充実させたいという思惑もあるんですけどね。
それから、健診センターでは巡回健診もしていました。地区の担当になると、そこの保健師さんと打ち合わせをしたり、電話やメール、文書などでやりとりを行うことも。
外部とのやりとりなんて、ふつうの看護師をしていたらあまり経験しませんよね。
私は「名刺を持つ!」ということに、感激しちゃいまして・・・(笑)しばらく、はじめてのmy名刺を眺めていました。
ちょっと特殊な病院の健診センターですが、看護師免許も保健師免許も活かせて、楽しく働ける環境です。
時には大変なこともありますが、看護師から保健師への転職をするなら、健診センターからはじめてみるのも良いでしょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。