グループホームの看護師へ転職!働き方・給料・求人を選ぶポイントとは
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はい。では、そうならないために、グループホームの看護師の働き方と、転職の注意点をみてきましょう。
えっ?なんでしょ?
あ、そうでしたね。
では、その給料も含めて、グループホーム看護師への転職の方法をみていきましょう。
グループホームの看護師の働き方
グループホームには看護師の配置義務はありません。しかし、いなくてはならない存在として、看護師の需要は高くなっています。
その背景には、
- 利用者の高齢化、重症化により、医療処置が必要になってきたこと
- 看護師が24時間連絡可能な体制を取ることに対する「医療連携体制加算」が算定できること
があります。
ちなみに、平成26年現在、、医療連携体制加算を算定している施設は、全体の81.4%となっています。
グループホームの看護師には、次のような働き方があります。
- 正職員(交代勤務・日勤のみ・オンコールあり/なし)
- 日勤のみのフルタイムパート
- 短時間勤務(パート・アルバイト)
- 夜勤専従、夜勤バイト
グループホームの看護師の給料
基本給と各種手当
では、次にグループホームの看護師の基本給(正職員の場合)をみてみましょう。
グループホーム | 月収 22万円 年収 380万円 | 病院 | 月収 32万円 年収 480万円 |
---|---|
クリニック | 月収 25万円 年収 400万円 |
デイサービス | 月収 20万円 年収 350万円 |
病院よりも低い給与水準ですが、介護事業所の中では平均的な給与と思われます。
この基本給に加え、
- 夜勤手当(夜勤ありの場合)
- 時間外手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- オンコール手当
- 看護師資格手当 15,000~20,000円程度(正看護師の場合)
などの手当てが支給されます。
正職員の場合、ボーナスや退職金もありますが、民間企業が運営する施設では、経営状態によって減額または、支給されないこともあります。
経験や専門資格の評価は?
グループホームでは、「認知症看護認定看護師」や「認知症ケア専門士」の専門資格が仕事の役に立ちます。
しかし、こうした資格を保有した看護師が在籍していても、施設の報酬上は評価されませんので、看護師の給料にも反映されません。
残念ながら、医療連携体制加算をとっているからといって、その分がそのまま看護師の給与に反映されている施設はないでしょうね。
●医療連携体制加算は准看護師は不可
もうひとつ、医療連携関連加算に関する注意があります。
「医療連携体制加算」の算定要件は、正看護師の配置(または業務委託)であり、准看護師は不可とされています。
ただし、複数人の看護師を雇用する施設で、正看護師が在籍していれば、准看護師でも採用されることはありますよ。
グループホーム看護師の時給
グループホームで、パートやアルバイトととして働く場合の時給は、
時給 | 1,100円~1,400円 |
---|
となっています。
夜勤専従・夜勤バイト
「医療連携体制加算」を算定している施設や、常時医療処置を必要とする人が入居している施設では、夜勤要員として、夜勤専従看護師や夜勤バイトを雇用する場合があります。
夜勤1回 | 20,000円前後 |
---|
グループホームへの転職で知っておくべきこと
では、ここからが大切です。
グループホームへの転職で、「こんなはずじゃなかったー!」にならないために知っておくべきことを説明しましょう。
グループホームの看護師の求人傾向
グループホームは、施設数は増加傾向にあっても、看護師の求人数はそれほど多くはありません。
前出の調査では、医療連携体制加算を算定している施設は全体の8割強ですが、そのすべてが看護師を直接雇用しているわけではありません。
グループホームで看護師を雇用 | 46.1% | 訪問看護ステーションとの委託契約 | 25.4% |
---|---|
病院やクリニックとの委託契約 | 17.7% |
グループホームで看護師を雇用+外部への委託契約病院やクリニックとの委託契約 | 9% |
さらに、グループホーム単独ではなく、ほかの介護事業(特養・老健など)と併設運営している施設では、それらの施設の勤務を含めたシフト制で勤務するケースもあります。
グループホームの看護はさまざまな業務形態で行われているため、単独事業所での看護師の募集はそれほど多くない、ということを踏まえておきましょう。
グループホームの勤務に向いている人、注意が必要な人
●向いている人
認知症看護の経験や関心がある人、また、高齢者看護の経験がある人はグループホームの仕事に向いています。
●注意が必要な人
グループホームは、病院ほど忙しくはなく、時間外勤務も少なく点では、働きやすい職場です。
しかし、
- 新人・経験が浅い人
- 大病院での経験しかない人
は注意が必要です。
グループホームでは看護師は一人のところが多く、異常や緊急時の判断を一人で行わなければなりません。
認知症のある高齢者は症状の発見が難しく、コミュニケーションにも特徴があります。
教育体制も整っていないため、新人看護師や経験の浅い看護師にとっては、不安を伴う仕事となります。
また、大病院での経験しかない看護師にとっては、設備や環境が整っていない中での医療処置や、感染対策、安全対策には不満を感じることでしょう。
はい。そうならないように職場の人間関係にも注意が必要ですね。
グループホームの求人の探し方
看護師転職サイトを活用
グループホームへの転職を考える際は、
- どの程度の医療行為があるのか(具体的な医療処置、看取りの有無)
- 24時間の体制をどのように組んでいるか(交代勤務、オンコール、訪問看護への委託)
の確認が必要です。
看護師転職サイトでは、こうした施設ごとの仕事内容や働き方に関する詳しい情報があるため、希望に合った職場を探すことができます。
転職前にブラック施設を見抜く方法
では、最後にブラック施設を見抜く方法です。
医療連携体制加算の算定のために、看護師のニーズは高まっています。
しかし、次のような施設はブラック施設の可能性があるため注意しましょう。
●面接が形式だけ
看護師を確保したい切迫した事情がある施設や、看護の雇用を安易に考えている施設では「正看護師の資格があれば誰でもいい」、「看護師なら誰でもこれぐらいのことできるだろう」、と適性や経験を度外視して採用するケースがあります。
このような転職では、想定外の仕事量や働き方を求められることがあるため、注意しておきましょう。
●施設見学お断り
施設見学では、
- 認知症高齢者の生活の場としてふさわしいところか、
- 「身体拘束」や介護スタッフの不適切な行為はないか
- 感染管理や安全対策は万全か(面接時に質問してみる)
をみておきましょう。
施設見学に応じない職場は危険です。そのような施設への転職は慎重に考えましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。