サ高住の看護師へ転職!求人を選ぶポイント・給料相場・働き方を教えます!
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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは、高齢者に適した住環境と見守りサービスを備えた、賃貸住宅です。
創設当初のサ高住の機能では、介護度や医療依存度の高い入居者は想定されておらず、現在の求人情報にも、この本来のサ高住の機能だけがうたわれており、介護度や医療依存度が高い入居者を受け入れているということは記載されていません。
サ高住への転職で知っておくべきことと、求人の探し方について、詳しく解説しましょう。
サ高住の看護師の働き方
看護師雇用の背景
サ高住には看護師の配置義務はありません。しかし、看護師の需要は高くなっています。
その背景には、
- 介護度、医療依存度が高い入居者が増え、看護の担い手が必要になった
- 介護保険でのサービス提供が可能な「特定施設」の指定を受けるには、看護師(准看でも可)の配置が義務付けられている
があります。
サ高住の看護師の働き方
サ高住の看護師には、次のような働き方があります。
- 日勤のみ
- 短時間勤務(パートまたはアルバイト)
- 夜勤専従、夜勤アルバイト
また、雇用形態では
- 施設に直接雇用される正職員、またはパート・アルバイト
- 併設の介護事業所、訪問看護事業所に雇用され、専従または兼務で、サ高住で勤務する正職員、またはパート・アルバイト
- 派遣
などがあります。
サ高住の看護師の給料
基本給と各種手当
サ高住 | 月収 22万円 年収 370万円 | 病院 | 月収 32万円 年収 480万円 |
---|---|
有料老人ホーム | 月収 28万円 年収 450万円 |
デイサービス | 月収 20万円 年収 350万円 |
病院よりも低い給与水準で、介護事業所のなかでもやや低めの給与となっています。
この基本給に加え、
- 夜勤手当(夜勤ありの場合)
- 時間外手当
- 通勤手当
- 住宅手当
などの手当てが支給されます。
経験や資格の評価は?
サ高住は、介護施設ではなく高齢者住宅です。
もともと看護師を雇用する予定のなかった施設も多く、経験に対する給与評価や資格に対する評価も未整備です。
サ高住の看護師の時給、夜勤専従、夜勤バイト
サ高住で、パートやアルバイト、夜勤専従、夜勤バイトで働く場合の時給、夜勤料の相場は、
時給 | 1,200~1,500円 | 夜勤1回 | 20,000~30,000円 |
---|
となっています。
サ高住への転職で知っておくべきこと
では、ここからは大事な話です。
サ高住への転職で、
にならないために、知っておくべきことを説明します。
サ高住の看護師の求人動向
サ高住は2011年の創設以来、施設数は急増していますが、看護師の求人数は、それほど多くはありません。
なぜでしょうか?
正解です。
さらに、併設の事業所や外部からの訪問看護で看護サービスを賄っている施設も多く、施設数の増加がそのまま看護師求人の増加にはつながっていません。
サ高住の勤務に向いている人、注意が必要な人
多くの求人情報には、「サ高住は、医療処置が少ないため経験が浅い人やブランクがある人でも大丈夫」とありますね。
が、これは鵜呑みにしない方がいいでしょう。
●向いている人
- 介護事業全般に関する知識や関心がある人
- ケアマネや外部サービスとの連携が取れ、入居者や家族の相談に応じられる人
が、サ高住の仕事に向いています。
●注意が必要な人
サ高住は、医療介入は必要な人もいる、といっても、病院ほどの難しさや忙しさはありません。
しかし、
- 新人や経験が浅い人
- 単科での経験しかない人
- 「介護施設は楽」と安易に考えている人
が働くには注意が必要です。
サ高住の看護師は一人のところが多く、仕事の幅も施設によってさまざまです。
病院や他の介護施設のように職員の目が届かず、思わぬ事故や急変が起こり、発見が遅れてしまうこともあります。
安全対策や感染対策などの整備がなされていないところも多く、「その場での柔軟な判断」が求められる職場です。
サ高住の求人の探し方
看護師転職サイトの利用
『みかんちゃん』は、サ高住に転職したいと思いますか?
そうですよね。転職の希望や動機は人それぞれです。
しかし、サ高住に限定して求人を探すメリットってあるでしょうか?
サ高住は、施設によって仕事の内容や働き方がさまざまで、関係する制度は今後も変わっていくことが予測されます。
「高齢者の介護や福祉に興味がある」「医療処置が少ない」など、いずれの理由をとっても、そこに「サ高住でなければならない理由」はあるでしょうか?
サ高住に限定して求人を探すことは、けして合理的なことではありません。
介護分野にも詳しい看護師転職サイトを利用すれば、ほかの介護施設を含め、幅広い求人のなかから自分に合った転職先を探すことができます。
コンサルタントの適切なアドバイスを受け、サ高住の選択がベストであるかをよく考えて決断しましょう。
それでもサ高住の転職を考える場合
たまたま自宅の近くにあるサ高住に求人があり、就職を考えている場合などは、詳しい情報収集をしたうえで判断すべきです。
- 入居者の介護度や医療依存度
- 併設の介護事業所や医療機関と所属について
- 「特定施設」に指定を受けているか
求人情報に記載されていない場合にも、これらのことはしっかりとリサーチしておきましょう。
新規オープンは狙い目か?
サ高住の施設数は急増しており、「新規オープン」の施設での看護師募集も目立ちます。
新規オープンの施設は、建物も新しく、人間関係が複雑でないことから人気がありますよね。
が、新規オープンの施設は情報が少なく、転職はより慎重に考えるべきです。
サ高住は、他の介護事業同様に、介護度や医療依存度の高い入居者を受け入れている実態があり、人員不足やサービスの質の低下が問題化しています。
診療報酬や介護報酬上も減算方向にあり、今後は「特定施設」の指定にも介護付き有料老人ホーム同様に、総量規制(*)がかかるとの見方もあり、経営的にもそれほどの旨みがない施設になりつつあります。
(*総量規制とは、介護報酬の負担を抑えるために、各自治体が特定施設の数を制限する仕組みです)
せっかく就職した施設が、事業縮小や事業転換、または廃業となるリクスがあると考えておかなければなりません。
サ高住は、介護事業の中では後発のサービスです。
この先も制度の見直しが予測され、看護師の働き方にも少なからず影響があります。
サ高住への転職を考える際は、こうした社会の先の見通しにも関心を持っておきましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。