看護師が青年海外協力隊になるには~活動内容・参加方法・メリットまとめ~
PRyumi
では、説明しましょう。
人の役に立ちたくて看護師になった人の中には、「青年海外協力隊になりたくて、看護師になった」という人が少なからずいます。
日本の病院で看護師てして得た知識・技術などを途上国で指導したり、保健活動に役立てるんですよね。
ハク…というのかはわかりませんが。
看護師が青年海外協力隊胃になるために必要な経験・手続きなど詳しくは記事内で説明しますので、興味のある方、ぜひご覧くださいね!!
青年海外協力隊ってなに?活動内容を紹介!
青年海外協力隊とは
青年海外協力隊は、NPO法人などが主催しているボランティア団体です。
はい、主な派遣先はフィリピン・カンボジア・インドネシア・ミャンマー・ラオスなど88か国あります。人材は誰でも良いわけでは無くて、資格や技術を持った人が必要とされています。
看護師の活動内容
開発途上国では保健の知識が不足しているために命を落とす人が大勢います。
- 感染予防の知識・方法を知らずにHIVなどの感染症が広がり、感染症で命を落とす
- 妊産婦検診の普及率が低く、妊産婦死亡率が高い(妊娠合併症を早期発見できない)
- 小児保健の考えが普及されておらず、乳幼児死亡率が高い
こうした知識不足は保険医療の現場にいる人たちを指導することで、改善できます。
赴任先で看護師が出来ることは、妊産婦への健診推進のための指導・感染予防・看護学生指導などですね。
派遣期間は募集案件によりますが、1か月の短期~2年間です。が、募集が多いのは2年間の派遣ですね。
派遣期間が2年もあればその間今いる職場は欠員になりますから…。そのために日本での職場を「退職」するか、「休職」にするか決めなくてはいけませんね。
現在日本で公務員として勤務している方が協力隊員志望の場合、ボランティアであっても「他の団体に所属しての活動」が許可されていない場合もあります。
今の職場で休職扱いの許可が出ても、「在籍中にほかの団体の所属することを許可」するかどうかは、職場に確認したほうが良いでしょう。
向いている人
ボランティア団体での活動ですので給料は出ません。お金が出ないとしても、看護師として働き、更にそれが途上国の発展につながることにやりがいを感じられる人がいいですね。
また、現地の人々に何かしら指導したり、一メンバーとして病棟で勤務する場面もありますので協調性があることは必須です。更に、物資も少ない中で医療行為や指導をしていくので、「今置かれている状況で自分に出来ることは何か」を常に考えられる、前向きな人がいいでしょう。
募集時期・応募方法
9月~11月の秋に募集があります。
応募は原則web応募。書類選考、面接がありますが、応募の際に勤務先から推薦状を書いてもらう方法もあるんです。
選考
1次選考→書類・語学・健康診査(問診の記入)
2次選考→面接・健康診断
筆記試験では過去に「あなたが今まで看護師としてかかわった患者さん・利用者さんの中で、上手くいかなかったケースはどのようなものでしたか。それをどの様に評価し、何を学びましたか」という問題がありました。
それはそうですが、自分の看護を人に説明する「表現力」も問われます。きちんと表現することは、現地の人たちとコミュニケーションを取ながら活動するには必須ですから。
看護師が青年海外協力隊になるには?参加資格や経験について
青年海外協力隊員の看護師募集の案件は、看護師だったら誰でもなれるのでしょうか?必要な資格などをご紹介しますね。
必要な資格
- 国籍は、日本のみであること(二重国籍の人は不可)
- 青年被後見人でないこと
- 裁判が係争中でないこと
- 破産手続き中でないこと
- 健康であること(派遣先では十分な治療が受けられないので、持病が無いこと)
- 正看護師免許(助産師、保健師の資格があればなお可、という募集もあります)
必要な経験
- 看護師としての経験が5年以上(10年以上あればなお可、という案件もある)
- 産婦人科・小児科・内科感染症科の経験(募集案件による)
- 中学卒業程度の英会話(業務に関する会話ができることが必要)
必須という訳ではありませんが、途上国からの要請が多いのが産科・婦人科・感染症科なんです。
そうなりますね。
以前の勤務先の小児外科に産婦人科から移動してきた看護師が2年ほどで辞め、その後、青年海外協力隊員になっていきました。優しくて、他のスタッフから人気がある人でしたね。
産婦人科・小児系の経験は重宝されますから、「青年海外協力隊員になるための修業として病棟経験を積んでいたんだろうな」と思います。
もちろん、そういった経験が無くても合格した人はいますが、より審査に通りやすいのは、要請国の希望する科の経験がある人でしょう。
青年海外協力隊として派遣された現地の生活
住居
住むところは赴任先の国が用意してくれます。が、他にもボランティアを受け入れていますから、提供する住居が足りない場合は、現地住民に間借りをお願いすることも。
他のボランティアとの同室もあり得ます。
生活費
給料は出ませんが生活費がもらえます。国によりますが、300~760米ドルが支給されるのです。
生活する物資はそろっていますし、生きていくにはには困らないようですよ。
8時半 | 出勤 | 8時半~9時まで | 情報収集・打ち合わせ |
---|---|
9時~12時 | 患者さんの採血・点滴などの看護業務。病棟スタッフと共に5S活動 |
12時~13時 | 休憩 |
13時~16時 | 病棟看護業務。5S活動 |
16時~17時 | 会議資料作り・勉強会・会議への参加 |
17時~18時 | 帰宅 |
ハイ、5Sとは整理・整頓・清潔・しつけ(病院の場合は教育ですね)のこと。途上国は、これが徹底されていないために感染症が広がる環境が多くあるんです。
日本の病院は清潔に保たれていますし、そもそも医療従事者の「清潔・不潔の概念」がしっかりと教育されていますよね。
そのような環境で看護師としての経験を積んだものが、今度は途上国で感染予防のための看護を実践するんです。
協力隊の経験は看護師としてメリットになる?
日本の病院って恵まれてるな、と思いませんか?
リネン類は業者がクリーニングして助手さんが倉庫にしまってくれるし、足りない物品は電話1本で業者から届く。危険物も業者が廃棄してくれるし。
清潔に気持ちよく働ける環境がそろっているんですよね。
協力隊員として他国で働いた人は、整理整頓も自分でしなくてはいけないうえに、現地の物品がない中でどういう看護ができるのか工夫して仕事をしているようです。
国にによって看護の環境が違うことに驚き、自分に出来るベストな看護は何かを考える癖がつくようで、看護感が変わる人が殆どなんですよ。
そのようにして変わった看護観は、帰国してから働くうえでも大きく役立つことでしょう。
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。