看護師で独立する!開業看護師ってどんな仕事?なるには?収入は?
PRyumi
それは事業主だったら、仕事を得るための営業などの努力は必要でしょう。
ハイ、なれますよ。
皆さんは普段働いていて、「雇われ看護師ってやりたい看護・出来る看護にに限界があるなあ」と感じたり、「もっと患者さんの近くで看護がしたいな」って思うことありませんか?
そうそう、『れもん』さんのような仕事熱心なナースが良く興味をもつ内容です。
ハイハイ…。この記事では、開業看護師がどんな内容で開業を進め、何をしているのかをご紹介します。事業主になってみたいナースの方、必見です!
開業看護師ってナニ?
いいえ、最初にも言いましたけど、ナースでもできるんですね~。
でも、看護師の開業は、「看護師の資格があるからできる」のではありません。
はい、看護師の経験は必要になることが多いのですが、開業看護師は法人や会社を設立して事業所を開くのです。
良いかどうかは後でお話しするとして…。事業所により看護師の配置基準がありますから、開業した看護師は事業主と配置のうちの一看護師を兼ねることになりますね。
看護師が独立開業できる事業所って?
看護師が開業する事業所は主に「在宅で患者さんを看ること」がほとんどですね。主なものをお伝えしますね。
訪問看護
病院での入院対象ではない疾患を持つ患者さんが、在宅で満足のいく医療・看護が受けられるようにお手伝いをします。
- 在宅酸素中で呼吸状態の確認や吸引が必要な人
- がん末期で、自宅での看取りを希望し、ペインコントロールが必要な人
- IVH・気管切開など、在宅でのルート管理等が必要な人
- 胃ろうからの経管栄養中で、栄養状態の管理やルートトラブルが無いかの観察が必要な人
訪問看護の事業所を立ち上げたい看護師に必要なのは、
- 訪問看護事業所での訪問経験
- 内科・外科
- 整形外科
があるとベストですね。今、内科や外科など一般病棟にいる方で、将来訪問看護事業所を立ち上げたい人は、経験を積むことが必要です。
訪問看護ステーションへ転職して訪問看護の経験・知識を身につけておいた方がいいですね。
出来ればそこで3年以上の訪問看護の経験を積み、事業所責任者の経験も積めると後で役立つでしょう。
特定看護事業所
ハイ、症状の軽い慢性疾患の患者さんに、生活指導や一部の診療行為をする、身近な存在になるわけです。
いえ、主に日本看護協会主催の特定看護行為のための研修を終えて、一定の試験にパスしないとなれないんです。
そうなんですよね。ですから特定行為をする事業所を開業看護師は連携を図るクリニックや病院を見つけ、自分の専門分野で看護を展開するのがお勧めです。
デイサービス
デイサービスは理学療法士や介護士・または介護関連ではない外食産業からも参入していますので、比較的開業しやすい事業所です。
介護保険サービスの一つなので、通所してくる利用者さんは当然、要介護状態か要支援状態。対応する職員は高齢者看護の経験があったほうがいいですよね。
看護師は、内科・外科など一般病棟の経験があれば十分。
ですが、病院しか経験のない看護師は、一度介護関連施設、特にデイサービスへ転職して、経験を積んでおくといいですね。
はい、良くて現状維持。要介護状態が進まないように努めます。
さらに、デイサービスを立ち上げたい方は、ケアマネの持つ介護保険制度に関する知識があれば鬼に金棒です。
開業ナースに向いている人ってどんな人?
開業する看護師はどんな人が向いているか分かりますか?
違いま~す!残念!
従業員がいる以上、利益を出さなくてはならない、という点はあるのですが、それだけではダメなんです。
デイサービスを含めた介護関連事業は、点数の仕組み上、大きな利益は出ないようにできています。
まあ、『みかん』のいうことも当たってはいますが。そのかわり利用者さんが集まれば、経営が傾くこともなく、会社は安定していきます。
そうなんですね。利益を出すことも大事ですが看護師が事業主になる場合、「自分の看護師の経験を生かし、リーダーシップをとって地域に出来ることは無いか」と考えられる人が向いていますね。
他に看護師が事業主になるのに必要な資質は
- 地域の病院やケアステーションなど、他の事業所との関係もうまく立ち回れる、コミュニケーション能力のある人
- 看護師の経験も人生経験もあり、高齢の患者さんとのやり取りにも困らない人
- 事業主は一番大変で一番働かなくてはいけない、ということが分かっている人
ハイ、一番重要なのは、看護経験に加えて、豊かな人生経験と人柄だと、私は考えます。
開業準備に必要なお金・開業までの流れは?
開業資金
800万~2000万と言われています。
開きがあるのは、かかる資金が「物件次第」というところがあるからですね。借りる場所の家賃が高ければ賃貸契約にもお金がかかりますし…。リフォームなどはお金かけたらキリがありませんから。
以前、派遣で行ったデーサービスが普通のマンションの「殺風景な事務所風」だったことがあります。なぜか床がへこんでいるところがあったり…。「内装代を節約したのかなあ」…って思うほどでした。
開業までの流れ
開業には出来れば6か月~1年くらいの準備期間が欲しいところですが、最短で4か月で開業した人もいます。流れとしては、次のような感じです。
法人設立(株式会社・医療法人・合資会社など)
↓
物件指定・申請
↓
職員の募集・採用
↓
事業所の申請・利用者獲得のための営業・備品購入
↓
職員受け入れ、物品搬入
↓
開業
その通り、有資格者の免許のコピーを提出しなくてはいけませんからね。
開業後の収入はどのくらい?
訪問看護ステーションの場合
訪問看護はより重い患者さんを長く、回数を多く訪問したほうが収益が上がります。そのためには
- より、訪問回数が多い患者さんと契約する
- 効率よくより多くの件数を回る
- 医療依存度の高い患者を訪問する
ことが必要。看護師を10人以上雇い、100人以上の患者さんを抱えて居る場合、その訪問看護ステーションは黒字化することが多いそうです。
売り上げは200万~2000万。患者さんが増えればあげりますが、その分人件費もかかります。
だから、近所から営業に来てたんですね。
患者さんを獲得できず、売り上げが上がらずに閉鎖するステーションもあるそうですので、経営者としての手腕次第ですね。
デイサービスの場合
利用者10人で月の売り上げが200万。30人で700万程度。
要介護度が重く手のかかる利用者が多いほど、点数が高いので、売り上げが高くなります。
訪問看護にしてもデイにしても、かかる経費のほとんどが人件費。看護や介護は、人の手を使わないとできないですよね。雇った職員の中には、すごく働き者の人もいるし、動かない職員をうっかり雇ってしまいこともあるでしょう。
職員が事故を起こしたり、失礼な接遇で利用者が激減したら売り上げもガタ落ち。ここは、「雇われ看護師」とは違った苦労になるでしょうね。
経営するには、人を見る目って大事なんだな、と思いますね。
独立開業して見えてくること
普段働いてる殆どの看護師は雇われ看護師です。雇われて働く私たちは、「先生が嫌、看護部長が嫌」とブツブツ文句を言いがちですよね。(自分も含めてですが)
でも、もし開業したらどうなんでしょう?看護師だけではなく経営的視点で事業所を見なくてはいけません。
「資金と人を準備して、事業所では事故が起きないようにして…」と考えると、看護のことだけ考えていられませんよね。経営する組織側も大変だったのだな、と気づきます。
開業するって大変な事なんだな、ということを知ることは「今看護ができている環境を幸せなのかも」と思えるきっかけにもなるのだなと思います。
でも、本当に行動力がある人は、開業看護師、やってみてほしいなあと思います。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。