新人看護師の退職方法と退職の流れ~新卒でもスムーズに辞めるために~
PRそうですねぇ。『桃代』の言う通り、『みかん』のような理由では、なかなかスムーズには退職できないことが多いです。
はい。このような理由は、新人看護師であれば、誰もが感じている悩みなので、言いくるめられることが多いのです。
では、今回は、新人看護師でもスムーズに職場を辞める方法についてお話ししますね。
退職する前に!具体的な退職手順とは
辞めるには、きちんとした手順をふむ必要があります。
例えば、先輩看護師や病棟の看護師長に相談せず、看護部長に退職を願い出たり、看護部長の承諾なく退職手続きをしたりすることは、決してしてはいけません。
よくドラマで「退職します!」と言って、退職願を叩きつけて辞めるシーンがありますが、現実にはどの職場でもそれはやってはいけない事です。
退職の手順としては、
- 看護師長に退職したい旨を伝える
- 看護部長をと面談をする
- 事務手続きをする
という流れがあります。
退職を決めたら、なるべく早く病棟の看護師長に話しましょう。
夜勤など交代勤務がある職場は、次の補充が見つからないと、勤務が組めなくなったりして、他の看護師の負担となり、迷惑をかけることになります。
民法では、最低でも退職2週間前に申し出れば良いことになっていますが、実際には3か月前までに申し出るのが一般的です。
円満に退職するためには、他の人にはなるべく迷惑がかからないようにするのが良いでしょう。
では、具体的にどのように進めていくかお話ししましょう。
看護師長に退職したい旨を伝える
まずは、病棟の看護師長に退職したい旨を話しましょう。
タイミングとしては、看護師長が「忙しくないとき」「誰もいないとき」を見計らって、声をかけるのがポイントです。
「退職する」「辞めたいと思っている」などの噂は、他のスタッフに知られると一気に広まります。
退職まで気まずい状態で働くことになりかねません。
万が一、退職できなかった場合は、新人看護師だから特にやる気がないと思われてしまう可能性があります。
そのため、なるべく看護師長以外にはあまり知られないようにした方が良いと思います。
でも、看護師長に伝える前に、信頼できる先輩看護師や同僚、プリセプターなどに相談するのは良いと思います。
それで、あなたの悩みが解決できて、仕事を続けることができるかもしれないからです。
また、看護師長に話す前に、具体的な退職理由についてよく考えておくことが一番大切なポイントです。
必ず看護師長は、退職しないようにいろんな事を話してきます。
なるべく円満に辞めるためには、看護師長が退職を引き止められないような妥当な理由を準備しておくことが重要です。
「スムーズに辞めやすい理由」と「引き止められやすい言葉に対する返し方」については、また後で詳しくお話ししますね。
看護部長と面談をする
看護師長が納得したら、総合病院であれば、次は看護部長に呼ばれます。
看護部長も看護師長と同じようにあなたに続けてもらえるように話してきます。
看護師長に話したように、なるべく看護部長が引き止められないような返しを考えておく必要があります。
いいえ。看護師長に話した内容は、既に看護部長の耳に入っているので、全く違う内容を話してはいけません。
看護師長を突破できれば、大抵はその理由で看護部長も突破できるので安心してください。
大切なのは、あなたが退職したい理由がぶれない事です。
理論だって退職理由を説明できるように準備しておいてくださいね。
事務手続きをする
就職するときにおこなったような事務手続きを、退職前にもする必要があります。
年金や雇用保険、健康保険、退職金の振込先などの手続きがあります。
これは、退職する事が許可されたら、看護師長や看護部長から説明があります。
詳しくは、総務課や庶務課などの病院の事務担当の人が説明してくれます。
職場によっても手続き方法や必要な書類などは違いますが、必要な手続きは教えてくれるので安心してください。
スムーズに辞めやすい理由とは
では、どんな理由ならスムーズに退職することができるのでしょうか。
まず、新人看護師が辞めたい理由はどんなものが多いのかあげてみます。
- 先輩やプリセプターが怖い
- 仕事が覚えられない
- 仕事のミスが多くて落ち込む
- 看護師に向いてない気がする
- 夜勤がつらい
などが、比較的多い新人看護師が辞めたい理由です。
これらの理由に対して返す言葉は、既に師長が持っていることが多いです。
なので、容易に退職を引き止められる可能性があります。
では、どのような理由を言えば、スムーズに辞めることができるのでしょうか。
- 他に興味がある病院がある(他の病院で学びたいことがある)
- 教育体制が整っている病院で働きたい
- 身体的、精神的な症状が出ている
- 家庭の事情(家族の介護や転勤など)
このような理由の場合は、師長の力で変えることができないことなので、引き止められにくいケースが多いです。
私は、看護師2年目のときに転職しました。
私が師長に申し出た退職理由は、「若くていろんなことを吸収できる時期に、今よりも大きな急性期の病院で働いて、多くのことを学びたいから」と話しました。
今の病院にはなくて、転職先の病院にはあることで、前向きな退職理由が良いです。
スムーズに円満退職するためにも、今の病院を批判するような言い方はしないように気を付けてくださいね。
新人看護師だからこそ引き止められやすい言葉と、具体的な返し方
退職を申し出た時に、新人看護師だから言われやすい言葉はあります。
具体的には、
- 「もう少し働いてみたら?」
- 「次の就職先で、早く辞めたことをマイナスに思われるかもしれないよ」
- 「新人は誰でも大変だから、みんな同じだよ」
看護師長や先輩看護師に、このような言葉をよく言われます。
これらの言葉は、絶対!というくらいよく言われる言葉なので、それに対する返しを準備しておくことをオススメします。
「もう少し働いてみたら?」
まだ数か月しか経ってないから、もう少し働いてみたら慣れてくるよなど言われることが多くあります。
でも、新しいことをたくさん吸収できるのも若いときならではのことです。
新人看護師は、まだ働いて間もないからこそ、変な先入観を持たずに、次の職場で新しいことを学べるというメリットがあります。
このようなことを踏まえて、今退職することの利点について話してみるのが良いでしょう。
「次の就職先で、早く辞めたことをマイナスに思われるかもしれないよ」
このように言われると、辞めても、「再就職先が見つからないかもしれない」「次の職場でマイナスに思われたら働きづらくなるかな」などと思いがちです。
でも、新人看護師のうちに退職するのは、決してデメリットばかりではありません。
先程も話したように、新しいことをすんなりと吸収できるというメリットがあり、第二新卒は重宝されます。
案外、新人看護師が転職するにも、転職先はすぐに見つかります。
なので、「次の就職先で、早く辞めたことをマイナスに思われるかもしれないよ」などと言われても怯まない事です。
そして、まずは転職したい前向きなプラスの理由を考えた上で、転職先ではこういうことを学びたいと思っているということを伝えましょう。
「新人は誰でも大変だから、みんな同じだよ」
確かに、新人看護師の大半はつらいと感じているでしょう。
でも、つらさ・大変さは人それぞれ違います。
身体的、精神的にも症状が出ているのであれば、それを伝える必要があります。
それでも、看護師の仕事はやりたいから、職場を変えて頑張ってみたいというように伝えても良いかもしれません。
でも、院内異動や系列病院への転勤が可能な病院であれば、異動の話が出ることが多くあります。
もしあなたが、異動ではなく、退職や系列病院以外への転職を希望している場合は、このような返答はしない方が良いと思います。
その場合は、転職することのメリットなどを伝えるのが良いと思います。
退職理由は様々ですが、スムーズに円満に退職するには、きちんとした理由が必要です。
それに、ぶれない気持ちが大切です!
いろんな理由を並べて、辞めたいといっても説得力に欠けますし、やる気がなくて辞めたいのだと思われて、マイナスにとらえられる可能性があります。
看護師長や看護部長になるべく反論されない妥当な退職理由をあらかじめ準備して、スムーズに退職できるよう頑張ってくださいね。
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。