美容外科と美容皮膚科の違いを大解剖!看護師のあなたに向いているのはどっち??
PRこむぎ
『みかん』さんらしいといえばらしいですよ(笑)
三姉妹の皆さん、こんにちわ( ´ ▽ ` )
美容外科と皮膚科、どうやって選べばいいか悩みなすよね〜〜
そうでしたか…、それでは両方経験のある私の知識を元に、今回はお話を進めて行きましょうか。
「美容系のクリニック」として共通する仕事内容はこちらを参照してもらうとして…
今回は『美容外科』と『美容皮膚科』それぞれの特徴にスポットを当てて比較検討した上で、『みかん』さんの向き・不向きなんかを見て行きましょうか。
美容外科の仕事の特徴
『美容外科』という診療部門ですから大きな特徴は【手術がある事】でしょうね。それに伴った業務が美容外科の特徴になります。
そうですね。では、これから美容外科独特の業務について紐解いていきましょう( ◠‿◠ )
OPの介助
一般病院でも手術の介助はありますが、大きな違いは執刀医が自分で麻酔をかけて、術中管理しながらOPをしているところです。
一般病院では麻酔科医が常駐していますので、麻酔をかけて管理するのは「麻酔科医」、手術を執刀医するのは「執刀医」と住み分けがされていますが、基本的に美容外科では、全てを担当医が1人で担っているのです。
( ̄▽ ̄;)法律的にどうかはわからないのですが…、美容外科ではこの光景は当たり前です…。そして、それをサポートするのも直接介助看護師の役割です。
手術の直接介助と合わせてモニター観察をしながら、医師と二人三脚で麻酔コントロールを行いますので、術中に患者さんのバイタルサインに特変があるようであれば、薬剤を使ったり点滴の流量をコントロールしたりします。
それを美容外科では直接介助の看護師が1人で行うんですよ。
わかりにくいと思うので、事例を見てみましょう( ̄▽ ̄;)
リフトアップ手術を執刀医(友情出演:『柿太郎』先生)と直接介助看護師(友情出演:『桃代』さん)で行なっている。
血圧が70代まで低下。その他のバイタルサインに異常はなし。
『桃代』一旦手術の介助から手を下ろしエフェドリンを5mg投与。併せて点滴のボリュームをかける。その後再び手指消毒、グローブ・ガウンを着用し再び手術介助に戻る。
先ほどよりも術野の状況が進行していたので、それに併せた介助に迅速に対応する。
まぁ、簡単な事例ですが、こんな感じです。(°▽°)
そういうことです。場合によっては手術野の状況では手を離せないこともありますので、優先順位を自分1人で判断しながら清潔野と不潔野を行ったり来たりしつつ、今の手術の進捗を正確に把握しなくてはいけません。
そうなんです。直接的な手術介助の技術よりも、手術を無事終ええるようにサポートする技量の方が重要なんですね。
- 麻酔管理の知識とモニター観察能力
- 手術介助の技術と知識
- 清潔不潔の切り替えの素早さと状況把握能力
周手術期の看護
手術があるのですから、周手術期の看護があるのも必然です。
ただ、一般的な手術看護と違うのは患者さんがご来院されるのは手術当日、手術後3日目、手術後1週間(抜糸)が基本です。つまり術後のほとんどの管理を患者さんご自身にお任せするというわけです。
いえいえ(・・;)そういうわけではなくてですね…、そうなると逆に大変で重要になってくるのが、「患者指導」なんです。
そういうことなんです。しかもただただ指導すればいいわけでなく、患者さんが理解できるようにご案内しなくてはなりませんから、患者さんのキャラクターに合わせた説明のスキルが求められるんですね。
そうですね。大変です( ̄▽ ̄;)患者さんみんなが理解力のある方ばかりではないですし…、「この人大丈夫かなぁ??」って人もいますよ…
もちろん、予後に影響しますよ。腫れが長引いたり、痛みが出たり…。さらに良くない場合には血腫ができたり創感染したりして緊急の再手術なんて事もありました。
そうなんです…、クレームになりかねない事態なので、細心の注意を払って対応しなくてはいけません。
- 術後の圧迫固定の必要性と遵守
- 日常生活動作の方法と制限
- 服薬管理
これを患者さんの個性に合わせてしっかりと確実に行う必要があります。そして術後診察に来た時には異常がないか、あった場合は早期発見、対応し予後に影響の無いように対策する必要があります…。
『れもん』さん、その通り!!私たち看護師はやはりプロです!!私たちが管理した方が結果はいいに決まっていますが、どうしてもそこは患者さんに管理を任せなくてはいけないのが「美容外科」なんですよね〜〜
美容皮膚科の仕事の特徴
それでは対して『美容皮膚科』の大きな特徴は【患者さんとマンツーマンで濃密な接客をする必要がある】ということです。
(笑笑)私も『れもん』さんはそんな気がします。それでは具体的な業務を紐解いていきましょう。
患者さんとの濃密なコミュニケーション
美容皮膚科の一番のお仕事といえば、何と言ってもこれに尽きるでしょう。
もちろん、私たち看護師の業務自体がコミュニケーション必須の仕事ではありますが、美容皮膚科におけるそれは他の診療科目とは一線を画していますよ(°▽°)
さしあたり、美容皮膚科における普段の業務にスポットを当ててみましょう。基本的に美容皮膚科といえど実際に処置をするのは看護師であることがほとんどです。
医師が施術をする場合もありますが、稀なケースで8割が看護師が施術すると思っておいて良いでしょう。
医師は前後における診察と使用する機器の出力設定のみにちょこっと顔を出すだけで、基本的に後の施術時間は患者さんと2人きりでお部屋に缶詰です。
大体多い施術時間が1時間前後ですが、長い時は2〜3時間ほど。私の経験上1番長くて丸一日2人っきりだったこともありますよ( ̄▽ ̄;)
そうなんです。そんな中、永遠と患者さんとコミュニケーションを取り続けなくてはいけませんから、純粋な処置技術よりも患者さんと会話を続けなくてはならないことの方がはるかにテクニックとしては重要です。
もちろん、処置の最中に患者さんがリラックスされて寝てしまわれることもありますのでその際は静かに過ごすことも重要ですが、会話の引き出しの多さや相槌のセンスはあった方が良いでしょうね。
( ̄▽ ̄;)『れもん』さん。わかりますよ。私も正直外科向きです…。
恋話好きならいけますよ、きっと…。ほんと普通の恋話でも疲れるのに、不倫の話とか出たら苦痛でしたもん…。実際相槌に困りましたよほんと…。
- 色々な話題を提供できる会話の引き出しの多さ
- どんな話題でも患者さんに寄り添った対応をする能力
- 患者さんの状況に併せた会話の間の取り方
使用器械の技術習得とリラクゼーションの提供
一般的には美容皮膚科を選ばれる患者様は痛いことが嫌いな方や、効果がゆっくりでも良いから周りに絶対バレずに効果を出したいと思って選択される方が多いです。
まぁ、そんな感じで痛くないということはできるだけエステのようにリラクゼーションの提供もできなくてはならず、且つあくまでも美容皮膚科ですからエステよりは確実に効果を上げなくてはなりません。そのためには使用器械の特性を理解して根拠に基づいた技術の習得が求められますね。
器械によって使用しているエネルギー源がラジオ波だったり電磁波だったり、同じエネルギー源でも周波数が違えば必要な技術も違ってくるのでそのあたりはしっかりと勉強しなくてはいけませんね。
- 理論・根拠に基づいた機器の使用方法を理解する
- どのような触り方、力加減が心地いのかなどスキンシップの方法を理解する
美容外科VS美容皮膚科。私にむいているのはどっち??
さてさて、なんとなくお話を聞いてみて多少のイメージは湧いたと思うのですがいかがでしたか??
まぁ、そうですよね。少しわかりやすいようにYES・NOチャートにしてみたので、よかったらご活用ください( ◠‿◠ )
はい | いいえ | |
---|---|---|
接客は得意な方だ | S | G |
自分でもエステやスキンケアが好き | S | G |
細かい変化に気づける | S | G |
はっきりとした変化が好き | G | S |
忙しくバリバリ働くのが好き | G | S |
正直私も整形したい | G | S |
細かいことの積み重ねは苦じゃない | S | G |
Sが多い…比較的美容皮膚科に向いている
Gが多い…比較的美容外科に向いている
さすが『ゆず』さん…、女の世界ではなんでもソツなくこなすのが最大の強みかもしれませんね…。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました( ◠‿◠ )
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
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