看護師が精神科・心療内科へ未経験で転職するための「病院・クリニックの求人選び」
PRkakikake
精神科や心療内科の仕事ってどうなの…?ハードな勤務に疲れた時、メンタル系への転職が、ふと思い浮かんだことはありませんか?こんな会話も聞こえてきます。
あなたは何科のナースですか?もしかして、オペ室や小児科、外科病棟などメンタルとはまったく関係ないような部署かもしれませんね。いきなり畑違いの「メンタル系に転職」って…ちょっと無茶でしょうか?
ぜーんぜん心配ありません!この記事では、精神科や心療内科への転職を考えるナースの皆さんへ、病院選びのノウハウをたっぷりご紹介していきますね。
精神科の病院選びのポイント
なんで精神科なの?メンタル系への転職を決意したホントの理由はナニ?もしかして、「精神科や心療内科はちょっと楽かも…!?」って思っていませんか?
いえいえ、精神科と一口に言ってもいろいろな病院があります。比較的落ち着いて働ける職場もあれば楽じゃないことも。
精神科だからとひとくくりに考えるのではなく、どんな勤務形態が理想なのかなど、自分にとって大事なポイントをおさえて求人を探す必要がありますよ。ちょっとここ↓を見てください。
夜勤をイヤイヤやってる…残業は断れない…早番が辛い…こんな気持ちで仕事してても長続きしないかしれません。仕事を探すうえで、「これだけはゆずれない」という条件があるなら、ホンネで選ばないと満足度の低い転職になってしまいますよ。
あなたに合った精神科の転職先を選ぶために、総合病院の精神科・精神科の専門病院・心療内科のクリニックの求人の特徴を見てみましょう。
総合病院・大学病院の精神科ってどう?
総合病院とは、内科や外科・産婦人科・耳鼻科・眼科など色々な診療科を持つ病院のことです。大学病院や医療センター、市民病院などが当てはまるでしょう。
総合病院の精神科では、一般科との「連携」が重要な役割の一つとされています。内科や外科の患者さんが精神的な症状を訴えたり、逆に精神病の患者さん内科や外科の診療を必要とすることもあります。
ですから、もし精神科が未経験であっても、一般科から精神科への転職は大いに歓迎されます。一般科での経験は、役に立つことはあっても無駄にはなりません。
総合病院の求人ってどんな感じ?
都内でも有名な総合病院はどうでしょう。虎ノ門病院のホームページにある看護師の募集要項で注目できるのは、新卒者だけでなく40歳までの既卒者も募集していることです。
また、入職後は「看護継続教育」に沿って、専門性を高めるための教育が準備されています。
地域に密着した総合病院はどうでしょうか。大阪市立総合医療センターの看護師募集サイトを見ると、資格保有者は59歳まで応募可能です。
こちらのサイトでは「経年研修」というナースの経験年数に応じた研修が紹介されています。未経験で入っても十分な研修を受けられますし、さらにキャリアアップもできるというわけですね。
ただし、総合病院では、必ずしも精神科に配属されると確定できません。入職時に配属先の希望を取りますが、人数に偏りがある場合、希望通りにならないことも。精神科希望だったのに、なぜか血液内科…なんてこともあり得ます。
大学病院はハードルが高い?
大学病院というのは、国公立・私立の医学部のある大学に付属している病院やその分院のことです。全国には、なんと160以上もの大学病院があります。大学病院で働くメリットってなんでしょうか?
大学病院の特徴は、教育や研究の姿勢を尊重していることです。大学病院は内部での教育制度が充実しているので、新卒で入ってそこで数年キャリアを積むことも可能です。
●第二新卒で狙えるかも
大学病院は新卒の求人がメインです。転職組には向いていないと思うかもしれません。しかし、病院によっては、第二新卒(卒業から3年以内)の採用枠がある場合があります。
もし、看護コースの卒業から1~2年、新卒で就職後すぐにやめちゃって就職浪人してるーという方であれば、新卒の求人に合わせて4月入職を狙うのがオススメです。新卒組と一緒にしっかり研修も受けられます。
中途採用も諦めないで
では、看護師として働いてからもう5年経っちゃったーという方が、中途採用で大学病院に就職することは可能でしょうか?正直なところ、大学病院の看護師の中途採用の募集は多くありません。
中途採用に期待することは、やはり即戦力です。
精神科を希望するならば、精神科の経験やそれに関連した資格、看護学生さんの指導を任せられるような人材が求められるかも知れません。精神科未経験で、精神科の中途採用を狙うのは、なかなか難しいかもしれませんね。
でも、諦めないでください。希望する大学病院のホームページの採用案内やネットの看護師転職サイトはこまめにチェックしておきましょう。意外な求人が出ていることも…。
大学病院の精神科の勤務形態は、4週8休制で、2交代または3交代制勤務が主流です。夜勤の回数は2交代であれば月に4回ほど、3交代であれば月に8回ほどが一般的です。日勤は、早番と遅番に分かれている場合もあります。
●残業はあるかも
交代勤務なので時間が来れば業務を引き継いで帰れそうですが、そうとも限りません。
カルテや処置表などの記録が終わっていなかったり、担当の患者さんの検査データーのチェックなど、その日にやるべき自分の仕事が終わらなくて、やむを得ず残業になることはあります。また、夕方に講習会や勉強会があり、速攻で帰れないことも多いかもしれません。
精神科でしっかりとキャリアを積みたいという方は、大学病院がお勧めです。
精神科の専門病院は超ウェルカムモード!
精神科専門病院は全国に1000箇所以上あります(厚生労働省の2014年医療施設調査)。つまり求人も豊富にあるということなんですね。
また、精神科専門病院の求人は「ゆとり・安心」が強調されています。だいたいが年齢不問・未経験OK・ブランクOK…ウェルカムの雰囲気抜群です。なぜでしょうか?
これは、精神科病院の特徴を見るとわかります。
精神科の専門病院では急性期~慢性期、軽症~重症まで様々な精神病患者さんを扱います。配属先も病棟・外来・作業療法室・デイなど選択肢が多くあるのです。
つまり、精神科専門病院が看護師に対して窓口が広い理由は、精神科の専門知識や経験の少ない人でもやりがいを持って出来る仕事がたくさんあるからなんです。
選べる勤務形態
勤務形態は、4週8休、2交代制が中心です。しかし、夜勤は出来ないという方にも選択の幅があります。
精神科の専門病院は、外来やデイサービス、老人施設などを併設していることが多く、日勤常勤、日勤パートなども可能です。自分のライフスタイルを優先したい方、結婚や出産後も長く働きたい方は、のぞいてみる価値ありです。
精神科オンリーの病院を敬遠するナースもいますが、メンタルの方が増えている時代です。精神科で培った経験は、将来一般科に移っても役立ちます。
ベテランがいっぱいいるよ
精神科の専門病院には、それはそれはメンタルのスペシャリストがそろっています。それに、数多くの症例を間近で勉強できます。つまり学ぶ機会がたくさんあるというわけです。
精神科が性に合っていて精神科一筋でやっていきたい方は、やはり専門病院がおススメです。
心療内科のクリニックの魅力は?
心療内科を掲げるクリニックは意外と多く全国に4500以上!もしかしたら、みなさんの家の近くにも、探せる可能性があります。
ほとんどの場合、看護師としての経験があれば、精神科未経験でもOKです。クリニックの場合、ドクターとの距離が近いので、薬の種類や心理テスト、カウンセリング、患者さんへの応対の仕方など精神科の専門的な知識を自然に学べます。
個々のクリニックで勤務時間は違う
心療内科のクリニックは、夜勤はダメ、日曜もダメ!いう方にピッタリです。
ただし、クリニックによっては、仕事帰りに受診する患者さんのため、夜遅くまで診療します。都心部や駅近のクリニックでは、夜8時まで受け付けることも珍しくありません。勤務時間は事前にきっちりチェックしましょう!
ただし、小規模のクリニックでは、体調が悪かったり、急用が出来て仕事を休みたいと思っても、交代できるナースがなかなか見つからないかもしれません。
人手が無く、やむを得ず残業しなくてはならなくなることもあります。そんな事態も考えて、ドクターと面接時によく相談することが大切です。
心療内科のクリニックは、プライべートと仕事を両立しながら、ナースとして専門性を身に着けたいという方におススメです。
あなたはどこにする?
精神科の病院求人選びについて見てきましたが、あなたに合った病院はありましたか?
キャリア思考でしっかりと精神科の基礎を積みたい!という堅実派のナースさんには、大学病院や地域の総合病院の精神科が合っているかもしれません。
精神科一筋で専門性を高めたいというプロ意識の高いナースさんには、精神科の専門病院をおすすめします。
プライべートも仕事も大事!何事にも真剣に取り組みたい!というナースさんは、心療内科のクリニックなどいかがでしょうか?
ぜひ、今回紹介したポイントをおさえて求人をチェックしてみてくださいね!
精神科の看護師求人が多い転職サイトはこちら
人気記事ベスト5
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。