看護師が血液内科で働くメリット・デメリットってナニ!?
PRまこ
血液内科って、ぶっちゃけどーなんでしょ?
なるほど。看護に対して前向きな捉え方もあるし、後ろ向きな捉え方もありそうですね。
『みかん』と同様、イメージが付きにくい人は「血液内科の看護師。基本の仕事内容と専門的な役割」をご覧下さい。
今回は血液内科経験者の『れもん』がメリットを、私がデメリットを紹介し、血液内科で働きたいか決戦をしたいと思います。
血液内科ならではのメリットは?
がん看護が学べる
血液のがんを専門に扱う科です。
がん看護を学んで目指せる専門資格や職種には
- がん放射線療法認定看護師
- がん化学療法認定看護師
- がん看護専門看護師
があります。
他にも、移植コーディネーターなど、患者と関わる職種を目指すきっかけにもなると思います。
大病院(病床数の多い病院)で働く事が出来る
血液内科を取り扱っている病院はたいてい大学病院か総合病院です。
大病院で働くメリットとしては、まず
です。
独身の人なら家賃補助や独身寮でかなりの節約が出来ます。
子供がいる人にとっては、育児休業の延長や保育所の完備が充実している事は大変助かると思います。
また、スキルアップを目指している人には、資格取得や自己啓発の支援は有難いサポートです。
このように、福利厚生はそれぞれ病院によって異なるので、より自分が必要とする福利厚生を選ぶ上で大病院は魅力だと思います。
また、給料が他と比べて高い傾向にあるのも大病院の特徴の一つです。忙しいが故にとも言えますが、基本給の設定が高い所が多いです。(詳しくは後述します)
更に、研修制度が整っているところが多いのも特徴です。
病院のシステムから、その科特有の勉強会まで研修や講座としてあるのは有難いです。
患者との信頼関係が築ける
血液内科の患者は入院日数が長いです。その分より多くの時間を患者と過ごすので、観察を含めたコミュニケーションの方法が次第に身につきます。
病棟に限らず外来においても、数年単位で通院されている患者がほとんどなので、関係性ができてきます。
場合によっては、入院中・通院中に担当医師は(転勤などで)変わっても、看護師は変わらず続けていると、医師以上の信頼を得る事ができます。
他職種とも密接に関われる
他職種の内容も把握出来る機会があります。血液内科で関わる職種は様々。
医師を筆頭に、薬剤師、リハビリ、医療ソーシャルワーカー、栄養士、臨床心理士など。
長期入院のため、それぞれの担当コメディカルと接する機会も多く、カンファレンスなどを通して情報交換や意見交換を行い密に関わる事ができます。
大病院で患者に寄り添いながら、がん看護を学び成長したい人にっとってはうってつけの科です。
なんだかとても魅力的に感じてきましたね。次は私の番です。メリットだけをピックアップしていたら、真の血液内科が見えないかもしれません。
血液内科ゆえのデメリットは?
急変が多い
血液内科では、目に見えない変化が起こる事が多く、急激な病状の悪化をたどる事があります。
病気の進行具合によっては、入院した夜に急変、治療開始した2時間後に急変という事もあります。
そのために急変時の知識と対応、動じないメンタルを備えておく必要があります。そして、日々の観察や情報収集から患者の少しの変化に気づく能力を求められます。
急変があると、その対応に追われるので予定外の仕事が増えて、時間も費やす事になって、結果的に時間外労働も多くなる事が多いです。
日々勉強
新人はもちろんのこと、経験豊富なベテランも勉強する必要があります。
治験を取り入れている病院も多く、その時その時で治療のレジメンや方法が変わる事もあります。
それに準じて看護師もマニュアルを変更する必要があるので、常に新しい情報に更新しなければなりません。
言い換えられましたが、その通りです。
患者の死に向き合う事が多い
血液疾患は簡単に治る病気ではありません。何クールもの治療を繰り返し行ったり、骨髄移植をしたり。治療の経過中にも副作用・合併症が出て命を落とす事も少なくありません。
患者の入院期間が長ければ、それだけ辛い思いをする事もあります。
人との関わりが苦手だと、働きづらい
対患者、対医療者との関係が密であるからこそのメリットもありますが、そもそも話す事、聴く事、共感する事が苦手な人にとってはしんどい場面もあるでしょう。
信頼関係を築くまでに時間がかかり、その間に苦手意識が芽生える可能性もあります。患者と接する時間の使い方が問われます。
一言で言うと、ライフワークバランスを重視する人にとっては、デメリットの方が強く感じられると思います。
望むところです。
血液内科のお給料、果たしてメリット?デメリット?
血液内科で働くと、他より給料は多いのでしょうか。
まず伝えておくと、血液内科だからと言って危険手当などが付くことはありません。
大病院だからこそ基本給の設定が高め
メリットにも挙げたように、血液内科はほとんどが病床数の多い大病院です。それ故に予め基本給の設定が他より高い傾向にあります。
これは大病院だからこそできる事ですね。
時間外労働が多い=時間外手当が多い
デメリットの中に時間外労働が多い事を挙げましたが、おのずと時間外手当も付くと言う事になります。
時間外手当がどこまで付けられるのか、研修や勉強会は付かないのか、看護記録に費やした時間をどこまで申請できるかなど、病院により基準が変わります。
資格があればその分手当がもらえる可能性
ただ、これも病院によりけり。その病院が専門看護師・認定看護師を必要としている場合に限られます。病院によっては、全く給料に反映されない場合もあるので、ご注意を!
ワークライフバランスを重視する人にとっては、割に合わないと感じる事があるでしょう。
血液内科への見方が変わった人へ
あなたはメリットとデメリット、どちらが印象に残りましたか?
ガビーン!!…。メリットが優勢…。
もし、血液内科で働く事に興味を持った、転職してみようと思った方は下記の記事もご覧下さい。
いざ転職を考えるなら、『れもん』が言っていたメリットを全面的に面接で押し出して下さい。
きっと熱意と誠意が見込まれ採用されます!
今回は惨敗ですが、いいんです!なんだかんだデメリットを挙げましたが私自身やっぱり血液内科が好きなのです。
どの科にもメリット・デメリットがありますが、血液内科の事を色々な視点で見てもらえましたか?
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。