美容外科で働く看護師の仕事内容~未経験者なら知っておきたい美容整形ナースとは~
PRこむぎ
そうですよね〜。私も美容外科ナースになるまで、どんなことが仕事内容なのかわかりませんでしたもん。
はい〜、閉塞された職場ですからね。
知らない事、イメージできない事だらけだと思います。
美容外科ナースになったらどんなお仕事するのか、大解剖しちゃいましょう!!
美容外科ナースのお仕事その1「接客と営業」
最初にイメージしませんか?この業務。
まぁ、そうですね(笑)お客様がいてお給料がもらえるわけですから( ̄^ ̄)ゞ
間違いなく接客業務が、1番に重要視されるでしょう。
美容外科にいらっしゃるお客様は、基本的に「患者さん」ではなく「お客様」です。
病気を治しにくるのではなく、健康な人がより良い美貌を求めて、技術を購入しにくるのです。
美容外科における「接客」
美容外科で言う「接客」とは、言うなれば最上級の「おもてなし」です。
基本美容外科では数十万円から数百万円のお支払いがざらにあります。
ですから、お客様に求められる接客レベルも、最上級のものを提供しなくてはいけません。
基本的にお客様への対応は、一流ホテルマンを思い描いていただくと、イメージしやすいと思います。
美容外科業務において「接客」は基本中の基本ですので、「接客」についてのスキルと価値観に関しては徹底的に教え込まれます。
この傾向は美容外科業界の中でも提供している基本施術料金が、高ければ高いほど顕著な傾向にあります。
『桃代』さんのおっしゃる通り、美容外科でも高級路線店とリーズナブルなお店のチェーン店がありますね。
そうですね。働いている方としても、『桃代』さんが言う通りリーズナブルな方はお客さんの絶対数も多くて忙しいです。
料金が安いので絶対数を捌かないと、売り上げに繋がらないので高級店に比べると、お客さんへの対応もいささか雑になりがちです。
それでもなんとなく許される雰囲気があるんですよ( ̄▽ ̄;)
『みかん』さんのいうとおりいい意味での「ゆるさ」が、リーズナブルな店舗のいいところでしょうね。
一方高級店では基本的に完全予約制にして、業務が立て込まないよう調節していますので1人のお客様に充てる充分な時間的余裕があります。
ですのでしっかりとした、丁寧な対応をすることができますね。(というか、より丁寧な対応を求められます)
良し悪しは人によるでしょうね…。じっくり接客をせざるを得ないので、それ相応の接遇レベルが求められますし…。
ただ、リーズナブルなところでもやはり美容外科ですから、それなりの対応を求められますこともあります。
お客様によってはいっぺんに沢山の処置を申し込むと、何百万の支払額になるんですよね。
支払額だけをを見ると、きちんと対応するべきなのでしょうがいつも忙しいので、対応がやはりシンプルになりがちなんです。
なのでお客様によっては、クレームになっちゃう事もあるんですよね。
ですので「高級店」と「リーズナブル店」どちらがいいかと言われると、一長一短なんです。
その辺りは自分がどちらの方が向いているかで、ジャッジして行っていいと思います。
私自身の体験談ですが、「クレームの発生件数自体はリーズナブルなところの方が多く」高級店だと「クレームの絶対数は少ないものの、クレームになったらこじれる」ことが多い印象でした。
各美容外科の特徴などは、転職サイトでも把握していることが多いです。
もし傾向などをつかむのに手こずったら、転職サイトのコンサルタントに相談するのも1つの手だと思いますよ。
営業
接客が結局営業にはなるのですが…。
美容外科においての営業業務は「新しい処置へ誘導」する事なんです。
どのお客様も美容外科にくる以上、何かしらのコンプレックスがあり処置を希望しにくるのですが…
その気になっている処置だけではなく、それ以外のお勧め処置をご案内し契約を取ってくる。これが美容外科での「営業」といわれる業務です。
もちろん基本的には強制ではありませんが…。くわしくは、美容外科の看護師は高収入ってホント!?給料とノルマの実態を暴露します!をお読みください。
美容外科ナースのお仕事その2「手術の介助」
美容整形外科なので、お仕事には「手術の介助」もあります。
ん〜〜…、一般的な手術室に比べたら全然楽なんですけどね…。
入門編として考えたら、使用する器械の数も少ないですし覚えやすいと思いますよ。
●直接介助(器械出し)
美容外科においての器械出し業務は、医師について手術の介助をする事です。
一般病院でのオペナースの仕事と違うのは、美容外科の医師はとても忙しいので消毒や覆布かけも看護師で行います。
そうなんです。医師は手術室に入ったら本当に手術しかしないので、前後の準備や処置は全て看護師が行います。
そうです。特に消毒範囲に問題があると患者様の術後に影響しますから、確実に覚えなくてはいけません。
つぎに、実際の手術内容として簡単な手術は二重整形から、色々と手数があって難しい豊胸の手術まで様々あります。
手術の術式だけでいえば数十通りくらいですから、使用する器械の数もそんなに多くはないので、割と簡単に覚えられますよ。
はい( ´ ▽ ` )問題ないと思います。
美容外科に就職するほとんどの人は、器械出し経験が全くない事が多いですがプリセプターの人がきちんと指導してくれますので、その辺の心配はいりませんよ。
ただし基本的には手術の介助は、1人で行うことが多いです。
患者さんが入室して消毒〜手術の開始までは他のスタッフが手伝ってくれますが、始まってしまえば1人で介助につきますので1人でなんでもこなせるよう、しっかり覚えることが重要ですね。
●間接介助(外回り)
ほとんどが持ち回り制なので、誰か空いている人が手伝うということが多いですね…。
手術が始まってしまえば手はいらなくなりますので、そんなに大変な仕事ではありません。
まぁ、そういう事です(笑)
主な仕事は
- ルートキープをする
- モニターをつける
- 消毒や覆布かけの手伝いをする
ですね。
一般的な手術室と違って麻酔科医がいませんので、外回りが部屋に駐在する事もなくなります。
主治医である術者が自分でかけて管理しながら、手術をする事がほとんどです( ̄▽ ̄;)
●実際の手術室とのギャップ…。
逆に言えば手術室出身の看護師が、驚くことが多いのが美容外科の手術室です。
現代医療の手術室とのギャップにですね(。-_-。)
美容外科の手術室は、割と清潔不潔に甘いというか…。その不潔に対するアウトのラインがね…。雑なんですよ(。-∀-)
例えばですが
- 覆布がディスポじゃなく、昔からの布製の緑布
- 手術室の空調が、普通のビル空調
- 最悪の場合、イソジンなんかで器具のフラッシュ消毒しちゃってる…
ははは…。ここで紹介したのはほんの一部ですが…(⌒-⌒; )
まぁ、とにかく。ちゃんとした手術室で勤務したことある方から見ると、びっくりするような状況下で手術しているわけですね。
私は美容外科から手術室へ行った逆ルートの身なので、そのギャップを知った時は驚きました…
でも意外と事故が起こったりは、してないんですよね…。
一応準不潔手術の分類だとか…。手術室から行く方は、是非そのギャップを覚悟して転職して下さい(´・_・`)
美容外科ナースのお仕事その3「レーザー処置・スキンケア」
美容外科ではなにも手術室だけが、提供している処置ではありません。
脱毛や美白レーザー・痩身マシンなど「メスを入れないでする処置」も沢山あり、この辺の処置は基本的に看護師がメインとなって技術提供する処置になります。
ですので技術をしっかりと身につけないと、そのクレームがダイレクトに看護師に来ますので、手術の介助よりもよっぽど気を使います…。
実は私…、この仕事が何よりも嫌いで苦手でした(T ^ T)
うーん、下手だったんですよ…、情けないことに…。
脱毛やレーザー処置は、基本的に熱エネルギーを使って処置するので必ず「火傷」リスクがあるんですね。
よくある副作用の1つなので処置契約時にも説明はするのですが、それでもなんか私が下手だったのか…、よく怒られていました。
今や遠い思い出です…。はっきり言わせてもらいますが「エステのお姉さんの方が上手ですよ!!」d( ̄  ̄)
ボディケアにしてもレーザー処置にしても提供する内容はエステの延長ですが、エステよりもハイパワーの器械ですので医療の有資格者が処置します。
それでも根本的なリラクゼーションの提供には、変わりありません。
ふん!!専門のお勉強をしている人たちに勝てるわけないんですけどね!!
「時間はかかってもいいから、痛くない処置で効果を出したい!!」というお客様が選ばれるものです。
成果だけではなく、そこに至る過程までも満足していただけるような、対応と施術技術を身につけなくてはいけませんね。
さぁ、みなさん。頑張ってくださいね〜〜
美容外科ナースのお仕事その4「薬の調剤」
病院では通常医師から処方のオーダーが出ると、薬剤師が調合して処方しますよね?
美容外科では薬剤師がいませんので、薬の調合は基本看護師が行います。
主に行う仕事は
- 手術で使う点滴類
- 鎮静剤・麻薬の調合と管理
- 術後の内服薬の処方
- いわゆるプチ整形で使用するヒアルロン酸やボトックスの精製
ミスが無いよう必ず、Wチェックして行っていますね。
そうですね。一般の病院でも抗生剤の混注などは、Wチェックしていますよね。
特に麻薬類に関しては医師の監督の基、残量においても全て確認していますので、結構神経を使う業務の1つです。
美容外科ナースのお仕事その5「雑務」
美容外科では看護助手さんや、清掃員さんがいるわけではありません。
ですので全ての雑務も、自分たちでしなくてはなりません。
結構色々とあるんですよ〜〜
清掃
お客様をお出迎えする診療前と診療後のお掃除は毎日あり、基本的には受付さんと協力して行います。
ですが、診療後の清掃は受付さんが電話対応や日計の締めなどで忙しいので、看護師だけで行うことが多いです。
清掃内容としては各所の拭き上げや床の掃き掃除と掃除機がけで、基本的には家庭の清掃と変わりないですが、手術室や処置室は消毒作業も入ります。
手術機材の洗浄・滅菌
基本的な手術機材は各クリニック毎に洗浄・滅菌して管理しています。
各クリニックには簡易オートクレーブがあり、日々の手術の予約状況を見ながら機器の不足が無いように調節して、洗浄・滅菌を行います
院内に数個しかない機器を使用する際は、予約状況を確認しながら診療状況に差し支えの無いように行わなくてはいけません。
『みかん』さん、何をおっしゃる!!もし万が一器械が足りなくて手術が出来ない!!
なんてことになったら機会損失となり、企業としての大損失…!何枚も報告書を書くこと羽目になります。これが結構大事なお仕事になんですよ…。
医薬品や衛生材料消耗品の発注
これも医事課の人がいるわけでは無いので、受付さんと分担し自分達で発注します。
ただ、医療品に関しては全て看護師が行いますので過不足があれば、診療不可となり機会損失になりますね…。
どうしても間に合わないという時は「院間移動」といって、間に合うクリニックから急遽発送してもらうこともあります。
そうなんです!クリニックスタッフ全員で阻止しにかかりますからね!!
お洗濯・アイロンがけ
スタッフの白衣や制服・院内のリネン類などの院内の洗濯物は、実は看護師が受け持つ事が多いんです。
受付さんはひっきりなしに鳴る電話対応に忙しいので、時間が読みやすい看護師が、日々の診療の隙間をぬってやる必要があるというわけですね。
でも洗濯も大切なお仕事。特にスタッフや医師の白衣はシワがあると品位が損なわれます。洗濯後にピシッとアイロンがけをしていつでも綺麗な白衣を着れるようにしなくてはなりません。
確かにそう言って嫌がる人も少なからずいますが、大事なお仕事の1つですから避けて通ることはできませんよ。
意外とやることが多いのと、一人一人の責任が多いです!!
それでも、女性として輝ける職場。
オススメですよ( ´∀`)
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。