残業が多くてツライ!看護師の残業対策と残業が少ない職場への転職方法
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はいはい、「残業しない看護師」ってカッコイイですね。
残業を減らす努力はもちろん大事ですが、個人の努力だけではどうしようもないこともあります。
今回は、残業が多くて辛い人向けに、その対処と残業が少ない職場への転職の方法をご紹介しましょう。
残業は当たり前?実際にどのくらいの残業をしているの?
日本看護協会の調査データ
日本看護協会の調査では、
時間外労働時間数(1ヵ月あたり) | 平均 19.8時間 |
---|
どうですか?
ま、こうしたデータはあくまでも「平均」なので、それよりも信用できる「生の声」を聞いてみましょう。
「ナースはつらいよ」のアンケートの意見
「ナースはつらいよ」のライターさんに向けたアンケートでは次のような意見が聞かれました。
- 「ほぼ毎日残業があります」
- 「大学病院では、毎日平均1時間程度の残業があります」
- 「残業はあたりまえ、月40~60時間はあります」
- 「30分~1時間の残業があり、残業がない日はありません」
- 「療養病棟なので、日課通りの仕事が終われば残業なしで帰れます」
どうですか?
残業しているという人は多いですよね。
みんなはどん残業しているの?看護師の残業の中身
では、看護師はどのような仕事で残業となっているのか、その中身をザックリ見てみましょう。
看護師の残業の理由
看護師の残業の主な理由には次のようなものがあります。
- 看護記録、看護計画
- 医師の指示待ち
- 急変、急患
- 職場の勉強会、委員会活動、病棟会など
忘れてはいけない!前残業や休憩返上
先ほどあげた理由は、終業時刻を過ぎても仕事が終わらないパターンの残業ですが、残業にはもうひとつ別のパターンがあるのを知っていますか?
残業は終業後だけではありません。
情報収集や仕事の準備のために、30分~1時間早く出勤することが当たり前になっている職場も珍しくありません。
また、時間が決まっている仕事が立て込み、休憩なしで仕事をしている実態もあり、これらも残業に相当します。
残業の中には、残業代を申請していないものもある
では、もうひとつイヤなお話です。
終業時間を超えた仕事のすべてを残業として申請している職場は稀です。
職場が残業として認めるものとそうでないものがあり、その区別があいまいとなっています。
研修会や勉強会、看護研究や受け持ち患者の疾患の勉強など、自己学習との境界が分かりにくいものは、残業とは認めないという「暗黙のルール」もあります。
つまり、前出の看護協会の調査結果は「申請していない残業」は含んでいないのです!
残業はイヤだ!転職もアリ!残業を減らす方法
ところでみなさんは、残業を少なくするためにどんな努力をしていますか?
このように残業を減らす方法としては、
- 自己努力
- 職場全体での改善
があります。
では、現在働いている職場では、次のような対策はとられていますか?
時差出勤制の導入
2交代や3交代だけでなく、早出や遅出、中勤など、さまざまな勤務時間のシフトを作る「時差出勤」を取り入れている職場があります。
日勤から夜勤で一気に勤務者を減らさず、長い時間一定数の看護師が勤務する体制をとり、指示受けや急患などの時間外業務に対応できるようにしています。
記録の効率化
電子カルテの導入や看護計画や看護記録の標準化し、記録を簡素化することによる残業時間の削減がすすめられています。
残業申請システムの見直し
管理者が業務の進捗状況を把握せず、残業を看護師の自己申請に任せていると、どうなると思いますか?
と、なると思うでしょう?
でも、実際はそうでもないんです。
自分の能力の問題や先輩看護師への気遣いから、残業の申請を控えてしまう傾向がでてくるんです。
残業が必要という見極めや業務の調整を、ちゃんと管理者が行うようなシステムがある職場のほうが、残業を少なくすることができます。
残業申請できる仕事の明確化
「患者さんの直接のケアでなければ残業申請はできない」とか、「新人は残業申請はしてはいけない」などのよく分からないルールはありませんか?
こうしたおかしなルールができてしまうのは、職場で「残業申請できる仕事が明確化されていない」という問題があるからです。
業務なのか自己学習なのか判断が分かれる勉強会なども、職場で明確な取り決めをしておくことで、「申請していない残業(=サービス残業)」を減らすことができます。
以上のような残業への対策がとられていない場合は、思い切って転職を考えてみましょう。
はい。では、残業が少ない職場とは、どんな職場でしょうか?
業態、診療科の特色によって残業が少ない職場
一般的に残業が少ない業態、診療科とは、次のような職場です。
業態 | 療養病棟 回復期リハビリテーション病棟 介護施設 予約診療のクリニック | 診療科 | 透析 精神科(慢性期)整形外科(回復期) |
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これらの職場は、
- 仕事が決まっている
- 予定外のことが起こりにくい
- 患者の自立度が高く、ケアの必要度が低い
という特徴があります。
看護師転職サイトを利用して残業の少ない職場を探す
●平均どのくらい(○時間/月)の残業があるのか
求人情報には、平均どのくらいの残業があるのかが書かれています。
転職先を探す際には、必ず募集要項の残業時間を確認しましょう。
募集要項に残業時間の記載がない場合は、残業に関する意識が甘い職場かもしれません。
職場で残業を減らす努力をしている職場であれば、不自然に「残業なし」と書くこともないでしょう。
記載がない場合や、妙に少ない場合は、看護師転職サイトのコンサルタントの見解を聞いてみましょう。
●どのようなケースで残業になることが多いのか
その職場での主な残業の理由(急患が多い、手術件数が多いなど)も確認しましょう。
また、クリニックなどでは、季節によって繁忙の差があり、残業時間も月ごとの差がある場合があります。
このあたりの詳しい情報も担当コンサルタントに確認しましょう。
残業の削減に積極的に取り組んでいる病院では、その対策や効果をHPや学会で発表しています。
求人情報だけでなく、こうした情報も調べておきましょう。
最後にもうひとつ注意点があります。
採用面接時に「残業」について尋ねるときにはどういう風にすればいいと思いますか?
露骨に「残業が少ないと聞いたので御社を選びました!」というのも印象はよくありません。
このあたりも注意して、残業が少ない職場への転職を考えてみましょう。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。