つらい循環器科を辞めたくなった看護師の悩みとその解決法
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循環器病棟へ配属となったあなたは、『みかん』のように循環器がつらいと思っていませんか?
臨床経験6年目で、循環器病棟へ異動となった私も、初めの頃は「大変だ…」「つらい…」と思っていました。
もしあなたが新卒であれば余計に「循環器が怖い、つらい」と思っているのは当然のことです。
でも、大丈夫です!!!
誰もがつらいと思う循環器も、ちゃんと克服できる解決策があります。約4年半、循環器病棟で勤務していた私が、その解決策をお伝えします。
循環器が嫌になり、辞めたくなってしまった人はぜひ参考にしてみてください。
誰もが循環器がつらいと思う理由
なぜ循環器がつらいと思う人が多いのでしょうか。あなたもこんなことで悩んでいませんか?
心電図が読めない
循環器病棟では、必ずついて回る心電図。
と初めの内はみんな思っています。先輩たちも初めから心電図を読めていたわけではありません。
私は、臨床経験6年目にして、ちゃんと読める心電図と言えば、洞調律(SR)と、心室頻拍(VT)、心室細動(VF)の3つくらいでした。
ざっくり言えば、
と『みかん』のように思っていたくらいです(汗)
教科書と、実際に患者さんについている心電図とでは、形も違うことが多いので、初めのうちは「こんな波形見たことない」と思うことは多いでしょう。
心電図が読めないから、循環器が嫌だと思う人は多いと思います。
急変する可能性がある
心電図の少しの変化から、患者さんの急変を予測することができます。
夜中の巡回中に、心不全が悪化して、あっという間に酸素飽和度(SpO2)80%でゼイゼイしていて苦しそう…30分前は普通に寝ていたのに…なんて経験も、循環器病棟ではよくある話です。
心電図がわからなかったり、患者さんの状態の変化を見逃したりすると、あっという間に具合が悪くなり、怖い想いをしたことがある人は多いと思います。これが原因で辞めてしまう人も。
循環器は怖くない!その解決策とは
心電図の勉強法
心電図の変化は、患者さんの状態の変化につながります。心電図が読めなければ、患者さんの病状の悪化にも気づくことが出来ず、医師への報告やその対応が遅れてしまいます。
そのため、心電図を読めるようになることは避けては通れない道です。
教科書に載っている波形と、実際に動いている患者さんの心電図モニターの波形では、見た目は違う場合が多いので、読みづらいのです。
面倒かもしれませんが、まずは、基本的な心電図セミナーに参加することをおすすめします。
ただし、初めは「初級編」にしてください。教科書に載っていることでも、それを読みくだき理解することは大変です。その基本的なことが理解できていないと、心電図を理解することが難しいのです。
そして、心電図の読み方は、教科書の波形を丸覚えすることではありません。
P・Q・R・S・T波、一つ一つの特徴をみることが大切です。慣れるまで、教科書と照らしながらで良いです。
例えば、P波があるかないかをみて、ない場合は次にQRSの間隔をみます。QRSの間隔が揃っていれば房室接合部調律(JR)で、不整なら心房細動(af)である可能性があります。
このような感じで波形を一つ一つみていきます。
よくみる患者さんの病気の勉強をする
まずは、心不全・狭心症・心筋梗塞の症状とその検査や治療法を勉強してください。これは入院してくる患者さんで頻度の多い病気です。
入院している患者さんの状態が、良くなってきたか悪くなってきたのか、みる頻度が多い分、必ず慣れてきます。
少しずつ分かってきたことが、あなたの自信へとつながっていくと思います。
そこから、様々な不整脈のことなどについて勉強を広げていき、知識を深めていくと良いでしょう。
心電図と患者さんの病状つなげて考える
残念ながら、心電図を読めるようになっただけでは、患者さんをみることができるようになったとは言えません。
病気と心電図をつなげて考えて、今、患者さんがどういう状態なのかを考えます。
例えば、心筋梗塞で例をあげます。梗塞直後はST上昇します。数時間~24時間以内は異常Q波出現、2日~1週間後はT波が陰性化します。
心電図の変化が必ずしも「医師に報告しなければならないもの」ではない場合も多くあります。また、再梗塞を見逃さないためにも知っておかなければならない知識ですね。
そして、心電図や検査データなどだけに頼らず、まずは患者さんの様子を見に行くことが大切です。
「この不整脈が出たときは、このような対応や処置をする」
「この心電図変化は緊急度が高いから、すぐに医師に報告しなければならない」
などの知識を身につけておくことで、その不整脈をみたときも慌てずに対処ができると思います。
また、急変時の対応もしっかり頭に入れておくことで、慌てずに対応できると思います。
どうしても循環器を辞めたい人は転職が悩み解決に!
初めは誰もが怖いと思う循環器ですが、知識を身につけて、経験も積んでいくと、少しずつその怖さも減ってきます。
患者さんの具合が急に悪くなったときは、一人で解決しようとせず、とにかく近くにいる看護師や医師に来てもらうように声を出すことも大切です。
しかし、どうしても循環器が怖くて、慣れないという方は、部署を変えるか転職をするか決断するのも大事です。
働きやすい職場というものは人ぞれぞれ。仕事に行きたくない看護師が嫌な職場で無理して看護師を続けていても、自分の体を壊してしまっては元も子もないです。
総合病院であれば、部署の異動をし、循環器の患者さんがいない部署になれば解決すると思います。
例えば、整形外科であれば、心電図は手術直後しかつけませんし、急変する可能性も他の病棟に比べると少ないです。耳鼻科や眼科の場合は、手術は局所麻酔のことが多いので、心電図をつけることはほとんどなく、また急変の可能性もより少ないです。
しかし、部署の異動はなかなかすぐに叶うものではありません。引き止められて余計なストレスを抱えることにもなりかねません。
一番スッキリ悩みを解決するには、転職が一番です。病院でなくても、特別養護老人ホームやデイサービスなどの施設という選択もあります。
ただ、循環器以外ならなんでもいいという考えだと、転職先を選ぶのに失敗してしまうかもしれません。ですので、マイナビ看護師のような看護師転職サイトに自分に合った職場がないか相談してみるのがおすすめです。
転職サイトへの登録は無料なので、まずは気軽に登録してみるのも良いと思います。
あなたに合った職場で、楽しく看護師の仕事をできる日が来ますように。
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登場人物
のんびりな性格の新人ナース。2人の姉の影響で看護師に。色々なことに疎く、生き方もなぁなぁ。
キャリア志向のナース。趣味はセミナー巡り。大の血管好きで血管愛好家という一面も。
仕事と子育ての両立に励むママナース。2児の母。三姉妹の中で最もおっとりした性格。
みんなに愛されるダンディな開業医。頭から生えてきた額帯鏡がチャーミング。
仕事も男も経験豊富なベテラン看護師。数多の男を落としてきた美脚は今なお衰えていない。
犬か猫かどっちか分からない正体不明のペット。自分もナースだと思い込んでいる。